スビンコットンを使用したイチ押しのデニムセットアップ。
本イベントにおける主要アイテムは、旧式シャトル織機で作った14ozの肉厚なセルビッジデニム生地を使用したセットアップ。紡績の際、より均一な糸にするために短い綿や毛羽を削ぎ落とす工程があり、今回goldでは特別にスビンコットン100%の落ち綿のみを収集してオリジナルのデニムを製作。落ち綿のムラ感やネップに加え、スビンコットンらしい滑らかな肌触りに優れたデニムとなっている。ジャケットは、1940年代の1stタイプをベースに胸ポケットを排除した一着。身頃の前立て裏にセルビッジ生地を使っていたり、背面はヴィンテージでも市場価値が高まっているT型のスプリットバックを採用したりと、ヴィンテージ好きには堪らない仕様となっている。実用性を考慮して、本来はないハンドウォーマーポケットを腰元に搭載するなど現代らしいディテールも。
1930年代後半の501XXをベースに非常にワタリの太いワイドシルエットへと仕上げたパンツは、革パッチに栃木レザーを使用していたり、当時のように隠しリベットがあしらわれていたりと、やはり東洋エンタープライズならではのこだわりが詰まった一本だ。ジャケット3万7400円、パンツ3万800円
“シンチバック無し”は先行発売のスペシャルモデル。
なお、インラインだとシンチバックが付くが、今回はシンチバック無しのモデルを展開。しかも、このポップアップだけの先行発売である。より現代的でスマートな印象に仕上がっている。3万800円
編集部がピックアップしたイチ押しアイテムを紹介!
春夏のトラッドなスタイリングには欠かせないコットン素材のバスクシャツ。ピッチや配色はブランドオリジナルで、シルエットもgoldらしく身幅を広くとったボックス型に設定されている。柔らかな着心地と肌触りも相まって、この春夏に一枚で着たいカットソーの代表格だ。1万8700円
生地の色味に独特なムラ感のあるテーラードジャケットとピエロパンツは、セットアップ・単体を問わず、トラッドにもカジュアルにも着られる万能な一着。濃淡のついた糸を、タテ糸・ヨコ糸両方に使用した“ベタ塗り”という仕様のシャンブレー素材を採用しており、この春夏にもぴったりなさわやかな肌触りだ。ラペルの位置が低くカジュアルでありながら、ノッチドスリムですっきりとした大人な印象のジャケットと、定番で展開していた[ピエロパンツ]のシルエットを改良した新作パンツ。どちらのアイテムも、シャトル織機で織りあげたセルビッジ付きの生地で、東洋エンタープライズらしい細かなこだわりを存分に味わえる。ジャケット3万3000円、パンツ2万7500円
「ビームスジャパン」スタッフの五味秀一さんがおすすめするのは[VENTILE(R) ITALIAN SNOW PARKA(ベンタイルイタリアンスノーパーカー)]。元となったのは豪雪地帯のカモフラージュ用としてイタリア軍に支給されていたアイテムで、生地は英国の生地メーカーが開発し、防水・防風・浸透性に優れた機能素材“ベンタイルコットン”。なお、五味さんが穿いているデニムパンツは、冒頭で紹介したスビンコットンのモデルだ。
チャイナジャケットにも見られるような紐を前合わせで縛って留めるデザインになっている。シルエットは、やはりオーバーサイズ気味のドロップショルダー。スノーパーカ3万9600円
ポップアップは4月3日(木)までを予定。ぜひ足を運んでみてほしい。
たしかな技術あってこそ再現できる生地やディテールをベースに、シルエットや実用性は使いやすくモダナイズしたgoldのウエア。今回のポップアップでは、本記事でご覧いただいた一部のアイテム以外にも、イチ押しのラインナップがそろう。新宿にある「ビームスジャパン」にて現在開催中で、会期は2022年4月3日(日)までを予定。ぜひ足を運んでみていただきたい。
【イベント概要】
『gold POP UP SHOP』
開催期間:3月19日(土)~4月3日(日)
開催店舗:「ビームス ジャパン」東京都新宿区新宿3-32-6
店舗営業時間:11:00~20:00