アイビーリーガーが愛したスウェットを継承!YALE ✕ A.G.スポルディング&ブロスのコラボモデルに注目!

その発展の影にはアイビーリーグの存在が欠かせない、アメリカのスポーツウエアメーカー。今回ピックアップする、「A.G.SPALDING&BROSのアイテムもまた、その誕生の歴史を知れば特別な愛着が沸くこと間違いないだろう。思わず語りたくなるスウェットに注目だ。

アイビーリーガーと「A.G.SPALDING&BROS」。

アメリカのスポーツウエアメーカーとカレッジスポーツは、切っても切れない関係にある。それは1876年に創業された「A.G.SPALDING&BROS」もご多分に漏れず。

なぜならアメリカの大学スポーツの市場が非常に大きいからだ。

アメリカには4000を超える大学があり、そのうち1000校以上がNCAAという大学スポーツ協会に所属。

現在の市場規模は年間1兆円とも言われており、特にアメリカンフットボールやバスケットボール、野球の人気が高く、10万人規模のスタジアムやプロ顔負けのアリーナを所有する大学も複数存在する。

またこのイエール大学のマスコット『ハンサムダン』のように各大学は、チームのニックネームやマスコットキャラクターをすべての部で統一することで、Tシャツやスウェットなどの同じグッズでも様々なスポーツの応援に駆けつけられるようにしている。

スポーツを教育プログラムの一環として取り入れていることは言わずもがな、人種や宗教の壁を超えて、同じユニフォームでひとつにまとまるというアメリカらしい文化がここにも根付いている。

ウール素材からコットンへ。「A.G.SPALDING&BROS」が先駆者だった。

A.G.SPALDING&BROS」は、野球やバスケなどの3大スポーツで使われるボールのシェアは高かったもののウエアに関しては広く浸透しなかった。

その大きな理由が価格。

他社のスポーツウエアが1ドルを切る中、同社のスウェットはコットン素材が1.75ドル、裏地にウールを使った仕様が2.75ドルと高額だった。

ただそこには同社の美学がある。

1920年代に他メーカーに先立ってスウェットをウールからコットンに置き換えた

当時はウール素材のスポーツウエアが主流。

吸水性や伸縮性に優れたスウェットは、当時の最先端アスレチックウエアであり、その証拠に1932年と1936年に開催されたオリンピックで米国代表の選手たちが、同社のスウェットを着用している写真が確認できる。

同社の代表的な意匠であるV字の袖リブやボクシンググローブ型のポケットなどは、コストや生産効率よりも機能性を重視しており、プロスペックだったというわけだ。

そうなると裕福な家庭の子息が通う最難関校アイビーリーグやプレップスクールの学生しか手が出なかったのも納得。

ヴィンテージでチームオーダーのアーカイブが出てくることはほとんどないが、その中でもイエール大学のものが多く、初となるカレッジプリントは、同大学のデザインを採用した。

「A.G.SPALDING」のアイテムを所有する学生は、校内でも少数。

部活動だけでなく、彼らはプライベートでも同社のスウェット着用し、少し誇らしげに闊歩していたことだろう。

そんなバックグラウンドを持つ、YALE A.G.SPALDINGのアイテムに注目!

YALE ✕ A.G.SPALDING TRAINING-SHIRTS(トレーニングシャツ)
¥24,200(税込) 
SIZE:S/M/L COLOR:NAVY/GREY

ベースとなったのは1920年代よりA.G.スポルディング&ブロスが展開していた両Vスウェットがベース。一見、1950年代以前に主流だった両Vスウェットだが、袖リブが首元のガゼットのように、V字に切り込まれた形状(ガゼットスリーブ)となっている。リブの伸縮性が乏しかったスウェット黎明期に創意工夫を凝らして編み出された機能美と言えるデザインだ。

YALE ✕ A.G.SPALDING SIDE-LINE PARKA(サイドラインパーカ)
29,700(税込)
SIZE:S/M/L COL:NAVYGREY

ネーミングは、サイドライン際で待機する選手たちを寒さから守るための、今で言うベンチウォーマー的アイテムだったことに由来する。保温性の高いダブルフェイス(生地2枚合わせ)で、ハンドウォーマーポケットはボクシンググローブ型というオリジナリティーあふれるディティール。

繊細な指先の感覚が重要となる球技に深く携わっている「A.G.スポルディング」らしい発想で、防寒性も抜群だ。デザインはそのままにシングル仕立てにしたサイドラインパーカもラインナップしている。

予約はこちらから

【問い合わせ】
スタンレーインターナショナル
03-3760-6088
http://agspalding.co.jp/
Instagram https://www.instagram.com/a.g.spalding/
Online-store https://agspaldingandbros.com/

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...