人と人、服と服が調和する奥渋の新名所、「スタイルデパートメント」が誕生。

スティル バイ ハンドやコントールなどのブランドを展開する「style department(スタイルデパートメント)」。同社がオープンした、初のショップを取材してきました。

人と人、モノとモノが“調和”して生み出される空間。

コミュニティスペースの役割も果たす「ス タイルデパートメント」には、随所にベンチなどくつろげるスペースを用意。今後は、映画上映会やワークショップなど、 服を買う目的以外でも楽しめる憩いのスペースとなりそうだ

カフェ「フグレントウキョウ」や映画館「アップリンク渋谷」、書店「SPBS」など、カルチャーが集う街として知られる通称“奥渋谷”。店舗同士であったり、人と人同士のつながりも多く、コミュニティエリアとしての印象も強いこの場所に、新たなる名所「スタイルデパートメント」が誕生した。

スティル バイ ハンドのP 業務を担当するムロフィスのプレス、伊藤誉さんが、 直営店オープンを祝して表敬訪問

これは、スティル バイ ハンドやコントールなどのブランドを取り扱う同名の会社による直営店だ。特に看板ブランドであるスティル バイ ハンドは、“いまだに手で”というブランド名のとおり、洋服というものが、“いくつもの人の手によって生まれてくる”という意味が込められており、普段着ていくなかで初めて気付くような工夫やこだわりを大切にしているブランドだ。

英国の老舗ニットメーカー、コーギーとの別注ソックス。同店マネージャーである須山さん自らが愛用しているからこそ感じた、“丈の長さ” を短くして、つま先と履き口に配色を施した。各3960円

新しくオープンした「スタイルデパートメント」も、スティル バイ ハンドがブランドとして大事にしているようなことが、実店舗として表れているように思う。店内には先に挙げた自社ブランドのアイテムのみならず、インポートのウエアや、時計、陶器、フレグランスなど、空気感こそ統一されているものの、スタイルを押しつけがましく提案してくることはない。あくまで店を訪ねる人に判断を委ねる雰囲気があるのだ。

左は、5種類の白い生地を パーツごとに切り替えたクレイジーパターンでありながらカジュアル過ぎず、合わせやすい。襟付きで縫製したあとに、裁断ばさみで襟を切ったというひと手間も。右は“旅に行くときに持っていきたいシャツ” をイメージしてつくったレギュラーカラーシャツ。一枚でも、羽織ってもOK な、汎用性に優れた一枚。バンドカラーシャツ1万8700円、レギュラーカラーシャツ1万9800円

訪れる人、そこで会う人、その時の空気感によって抱く印象が異なる。そんな人と人、モノとモノが“調和”して生み出される空間こそ、「スタイルデパートメント」の醍醐味であると言える。

スペインのブランド、スティーブ・モノ。数年前にデザイナーの柳さんが購入、愛用していた同型のモデルを素材別注という形で復活。 ソールが薄いため、クッション性は少ないが、その分ミニマルな印象に。3万8500円
ショッパーひとつとってもこだわりが見られる。 “クラフト感のあるスタンダード” を表現するため、ホワイトの方は生地を縫うところからスタッフの手作業で、グレーの方はタグを手縫いしたうえであえて糸切りをせず、クラフト感を演出した

【DATA】
style department
Instagram @styledepartmentofficial
STILL BY HAND  http://www.stillbyhand.jp
kontor http://kontor.jp/

東京都渋谷区神山町7-12 グランデュオ神山町102
☎ 03-6804-9078
営業/13:00~20:00(土日祝12:00~20:00)
休み/不定休
※ 新型コロナウイルスの影響により、時短営業中

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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