F.LLI Giacometti(フラテッリジャコメッティ)の定番からレアものまで人気革靴7選。|名靴カタログ

「神は細部に宿る」。フラテッリ ジャコメッティにこそふさわしい言葉だ。多くの一流のブランドのシューズを製作していることでも有名なメーカーだが、細かすぎて伝わりにくいほどのディティールへのこだわりに酔いしれたい。

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2021年10月26日

「フラテッリジャコメッティ」とは?

イタリア北部にあるベネト地方に残る職人メーカーのファクトリーブランドがフラテッリ ジャコメッティだ。ブランド名は創業者であるジャコメッティ兄弟の名前から取られている。この土地はアルプスを望む位置にあり、伝統的にノルヴェイジャン製法での登山用の革靴をつくる工房が多い場所だった。

なかでもジャコメッティの丁寧な仕事は評判を呼び、一流ブランドの生産を担うようになる。近年ではベネト地方の他メーカーが廃業していくなか、その高い技術力により事業を拡大。タンナーとの太いパイプを生かし、ベネト地方唯一のブランドとしてクオリティの高いクラシックモデルを展開している。地域に根付いた手作業による靴作り、ハンドメイドシューズの文化を継承していくことがブランドのポリシーとなっている。

イタリア靴ならではの男の色香を漂わすデザイン性の高さ、妥協のない靴作りにファンも多く、本格志向の玄人たちを唸らせる完成度を誇る。

他ブランドでは見ることのない豊富なバリエーションをもつエキゾチックレザー、同ブランドの名作として知られる「グルカサンダル」など、個性的かつ独創性の高いモデルが多く揃うのも、ファクトリーブランド由来の魅力であろう。

【1】FG397

ベルベットのような毛並みがエレガントなカーフスエードを用いたモンクストラップシューズ。クラシックなバランスの中にも美しいバックルや革の切り口からのぞくカンガルーレザーの艶やかな質感が、靴全体を引き締めて見せる。心地よいフィット感も魅力だろう。9万9360円

【2】FG373

甲の曲取りや切り口からのぞくカンガルー革テープの張りなど、細かく丁寧な仕事ぶりが際立つサイドゴアブーツ。旧き良きイタリアの職人の美的感覚と高い技術が垣間見られるミニマルなデザイン。

【3】FG417

柔らかなカーフスエードを使用し、カカトを手で縫い合わせたスリッポン。深い履き口のデザインとボロネーゼ製法が贅沢な履き心地を実現。

【4】FG337

フランスのデュプイ社の最高級カーフよりも、さらに高い品質を誇るスペシャルランクのクロム鞣しカーフを使用したジョッパーブーツ。まるで足がラッピングされているかのような履き心地。

【5】FG 105

フラテッリ ジャコメッティの山靴スタイルライン「マルモラーダ」を代表するトレッキングシューズ。この独特な緑色は黒い革をベースに、緑が浮き上がるように職人が一足一足染色を施している。

【6】FG 421

スリッポン専用に設計された木型を採用したシンプルなワンピースのタッセルシューズ。張りと艶が映えるフレンチカーフを使用することで上品に仕上げている。ドレッシーに履きこなしたい。

【7】FG432

カカトと甲部分の2パーツで作られる贅沢な革使いをしたジップアップブーツ。原皮から厳しい選定をされた、美しく繊細な質感と張りを合わせ持つカーフを使用。

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

【問い合わせ】
ウィリー
☎ 03-5458-7200
http://wheelieltd.jp/shoes/#

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2021年10月26日

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