そこで、有名ブランドの憧れの定番モデルや、初心者がまずは手を出しやすい価格のもの、そして日本で唯一の文房具専門誌「趣味の文具箱」編集部のエレガント担当が選ぶ、「3万円以下で購入できるかわいい万年筆」「人気海外ブランド限定おしゃれな万年筆」などなど、目的と予算に合わせた部門ごとに紹介! ぜひ参考にしてみてほしい。
失敗したくない! 有名ブランドの定番モデルが欲しいあなたにおすすめ6選。
万年筆デビューや、プレゼントで外したくない方におすすめしたいのが有名ブランドの定番モデル。誰もが知っている歴史あるブランドの万年筆なら安心感・満足感も折り紙付き。海外の歴史ある人気ブランド4つと、国内の主要人気ブランド3つから定番万年筆をピックアップ!
【海外ブランド①】万年筆の最高峰! MONTBLANC(モンブラン)の「マイスターシュテュック 149」
モンブランは万年筆ブランドの象徴的な存在であり、マイスターシュテュック149は万年筆の代名詞ともいえる不朽の名作。「いつかは手にしたい」「最高峰」「永遠の定番」など称され、1950年代に一世を風靡し、現在でも圧倒的な人気を誇っている。三島由紀夫をはじめとする多くの作家を魅了してきたことでも知られる。
【問い合わせ】
モンブラン
www.montblanc.com
【海外ブランド②】人気No.1! Pelikan(ペリカン)の「スーベレーン M800」
1987年にドイツ・フランクフルトで発表されたペリカンを代表する「スーベレーン M800」。モンブラン146を意識したペン先の大きさと金属製ピストン機構を持つ。今では世界で最もポピュラーな高級万年筆のひとつといえる。
「長さ、重さ、書く時のバランス、すべてにおいて完璧」などと、性能の高さを評価する声多数。雑誌「趣味の文具箱」で毎年行われている、読者と編集部が選ぶ「ペン・オブ・ザ・イヤー」で8年連続の1位を獲得した、多くの人を虜にしている一本だ。
【問い合わせ】
ペリカン日本
www.pelikan.com
【海外ブランド③】5000円以下で手に入る名作! LAMY(ラミー)の「ラミー サファリ」
C.ジョセフ・ラミーが、1930年にドイツのハイデルベルクで設立したブランド「ラミー」。さまざまな分野で活躍する世界中のデザイナーと力を合わせてデザインした、シンプルで機能的な名品を数多く生み出していることで知られる。
「ラミー サファリ」はリーズナブルで使いやすい、ラミーを代表する傑作。豊富なカラーリングと可愛らしいボディで老若男女問わず愛されている。若い人や気軽な関係の友人へのプレゼントにおすすめ。
【問い合わせ】
ラミー
www.lamy.jp
【国産ブランド①】初心者にもおすすめ! PILOT(パイロット)の「カスタム 742」
パイロットの人気シリーズ「カスタムシリーズ」は、書く人の個性や好み、用途を意識して作られている。フラッグシップモデルはカスタム845だが、雑誌「趣味の文具箱」で毎年開催しているペン・オブ・ザ・イヤーでは742が人気を集めた。
「念願のフォルカンを購入!」など、最大15種類もの豊富なペン先選びを楽しめるのも魅力だ。「初心者はこれを買うべき」「金ペン先を初めて使う人へおすすめ」などの声が、趣味の文具箱の読者からも聞かれる、使い手にやさしい万年筆である。
【問い合わせ】
パイロットコーポレーション
www.pilot.co.jp
【国産ブランド②】書く楽しさ抜群! セーラー万年筆(SAILOR )の「プロフィット21」
セーラー万年筆は、1911年に前身である阪田製作所を広島県呉市に創業。その歴史は長く、現在に至るまで、安定した書き味の定番万年筆を数多く生み出してきた。創業以来続く伝統のプロフィットと、2003年からのプロフェショナルギアの2大シリーズがあり、歴史あるプロフィットシリーズの顔とも言える存在が「プロフィット21」だ。
主要の万年筆には、たわみと開きが絶妙な設計の「21金ペン先」が搭載されており、筆圧でかかる荷重を受け止める許容量が多く、軽いタッチでなめらかな書き味が楽しめる。金ペン先でありながら手ごろな値段なので予算が気になる方にもおすすめしたい。
【問い合わせ】
セーラー万年筆
www.sailor.co.jp
【国産ブランド③】プラチナ万年筆(PLATINUM)の「#3776センチュリー」
日本が誇る国産万年筆メーカーのひとつプラチナ万年筆。インクの乾きを防ぐスリップシール機構を備えた「#3776センチュリー」が代表作だ。富士山の標高が名前の由来で、カラーも豊富、デザイン性も高く、そしてコスパも高いので海外へのお土産やプレゼントにも最適。また書き心地の良さにも定評があるので、入門の1本としてもおすすめしたい。
【問い合わせ】
プラチナ万年筆
www.platinum-pen.co.jp
初心者や子どものファースト万年筆に! 1000円ちょっとで買える「カクノ」がおすすめ。
パイロットから出ている「カクノ」。2013年に子どもでも気軽に使える万年筆として発売され大ヒット。ペン先に施された笑顔のマークが特徴。優れた書き味から、現在では大人も愛好家もこぞって使っている人気の万年筆だ。
可愛らしいカラバリも多いが、ひと目でインク色が分かる視認性抜群の透明ボディが人気。インクをカジュアルに楽しむことができ、書いても楽しい、見ても楽しい、揃えても楽しい、万年筆の間口を広げた傑作だ。
【問い合わせ】
パイロットコーポレーション
www.pilot.co.jp
趣味文編集部おすすめ! 3万円以下で購入できる、かわいい万年筆5選。
日本で唯一の文房具専門誌「趣味の文具箱」編集部のエレガント担当兼副編集長・井浦が、見た目やカラーのかわいい万年筆を厳選セレクト! アンダー税込33,000円で選んだので、プレゼントや自分へのご褒美にもおすすめのラインナップになっている。ぜひ参考に。
【おすすめ①】「カヴェコ」スカイラインスポーツのミント
新色が加わるたびに“収集” したくなる絶妙なカラーバリエーションのシリーズがある。こちらのカヴェコ スポーツは1911年から続く代表シリーズ。収納時約100mmのかわいいミニサイズと、絶妙なカラーでコレクションする人多数。豊富なモデルの中でも、スカイラインスポーツのミントがイチ押し。
クラシックスポーツやスカイラインスポーツは万年筆、ローラーボール、ボールペン、ペンシル(0.7mm、3.2mm) の5種が揃うので、同じカラーで統一して持つ楽しみも。
【問い合わせ】
プリコ
preco-corp.co.jp
【おすすめ②】「パイロット」エリート95Sのディープレッド
パイロットの「エリートS」は大橋巨泉のCMで覚えている方もいるのでは? 昭和43年に発売され、入学祝いや就職祝いの贈答品として人気を集めたショートサイズの「エリートS」の後継モデルとも言えるのがこちらの「エリート95S」。2代目の昭和49年モデルの設計をベースにした復刻版だ。
本体の重さはたったの15g! ディープレッドは定番の黒に新たに加えられたカラーでこの色味が上品極まりない。どことなくレトロな佇まいで、まるで女性の美しく整えられたネイルのようなペン先。重さも含めてかわいい万年筆だ。
【問い合わせ】
パイロットコーポレーション
www.pilot.co.jp
【おすすめ③】「プラチナ万年筆」#3776センチュリーニースのロゼ
「透明感のあるすりガラスと光沢のある深いカットのコントラストで南フランス『ニース』の光を表現」したこの#3776センチュリーニースのロゼ。他のカラーも素敵だが、断然ロゼ派。ピンクゴールドのような色合いが引き立ち、すりガラスとの相性も抜群だ。
香水瓶のようなデザインがかわいいだけでなく、入れるインクによってはカッコいい雰囲気にも。どんなインクを入れるか悩ましい1本。
【問い合わせ】
プラチナ万年筆
www.platinum-pen.co.jp
【おすすめ④】「ピナイダー」アヴァター ウルトラレジンのエンジェルスキン
マーブル模様がかわいらしいエンジェルスキン。ピンクソルトやお菓子のようなガーリーな見た目が◎。持っているだけで女子力がアップしそうなデザインで、それでいてウルトラレジン製のペン軸なので耐久性もあるのもおすすめポイント。キャップリングに刻まれたフィレンツェの街並みも美しい。
【問い合わせ】
DKSH ジャパン
https://pineider.jp
【おすすめ⑤】「セーラー万年筆」SHIKIORI―四季織― 雨音の霧雨
「SHIKIORI―四季織―」シリーズでは初となる21金ペン先を使用した万年筆。ボディはブラスト加工を施し、マットな質感が楽しめる。天冠と尻軸は半透明パーツにラメを散りばめ、かわいらしいアクセントに。季節を通じて徐々に移り変わる草木と、その草木にあたる雨や雨上がりの情景がテーマになっている。
【問い合わせ】
セーラー万年筆
www.sailor.co.jp
趣味文編集部おすすめ! 人気海外ブランドのおしゃれな万年筆5選。
これまでに数千本以上の万年筆を見てきた「趣味の文具箱」編集部のエレガント担当兼副編集長・井浦が、海外ブランドにしぼって「これは持っていたらおしゃれ!」と思う万年筆を選出。ちょっとお値段が張るものもあるが、文具女子ウケは間違いなし!
【おすすめ①】「ペリカン」スーベレーンM400の緑縞
おしゃれな万年筆といえば真っ先に思い浮かぶのはやはりこのペリカンのスーベレーン緑縞。この黒と緑の配色とスッとした姿は万人を虜にする存在感。
先に「失敗したくない! 有名ブランドの定番モデルが欲しいあなたにおすすめ7選。」にて登場したM800は万年筆愛好家に圧倒的な指示を受けているモデルだが、こちらのM400がペリカンの基本サイズ。キャップを後ろに差すと、手になじむ良い長さになる。
【問い合わせ】
ペリカン日本
www.pelikan.com
【おすすめ②】「ラミー」ラミー ダイアログCCのホワイト
ラミーに2022年新たに加わったツイスト式キャップレス万年筆。デザイナーはラミー以前、同システムのラミー ダイアログ3を手がけたフランコ・クリヴィオ氏。約5年の構想を経ての誕生した。CCという名称には、キュートやコンパクト、変換されたコンセプト(Converted Concept)などの意味が込められている。
特徴はそのサイズで、ラミー ダイアログ3に比べて短くなっている。ローズゴールドの色気もあり、より高級感が増している。マットな質感のブルーと光沢のあるホワイト、どちらを選ぶか悩ましいがここはホワイトを選択。
【問い合わせ先】
ラミー
www.lamy.jp
【おすすめ③】「アウロラ」オプティマのヴィオラ
創業1919年、イタリアで初めて万年筆を一貫生産したメーカー「アウロラ」。クオリティーとデザインの両方で評価が高い。胴軸のレジン素材は、自社で配合・成形する「アウロロイド樹脂」を採用しており、オプティマの色鮮やかな美しい軸を生み出している。
イタリアらしいデザインとカラーが際立つヴィオラは女性におすすめ。男性にはグリーンをおすすめしたい。せっかくならイタリア製の手帳に合わせておしゃれにキメていただきたい。
【問い合わせ】
町山
www.aurorapen.jp
【おすすめ④】「モンブラン」マイスターシュテュック プラチナコーティング ル・グラン 万年筆
モンブランのマイスターシュテュックは、傑作や代表作を意味するフラッグシップ。1924年の誕生以来、万年筆の代名詞として世界中で愛され続けているコレクションだ。
なかでもプラチナコーティング ル・グランは、 プレシャスレジン製のブラックのボディとキャップにプラチナ仕上げのクリップや装飾の組み合わせが目を引く一品。ゴールドも美しいが、プラチナ仕上げなら落ち着いた印象でスタイリッシュにキマるはず。
【問い合わせ】
モンブラン コンタクトセンター
www.montblanc.com
【おすすめ⑤】「ファーバーカステル 伯爵コレクション」クラシックコレクションのペルナンブコ プラチナコーティング
ファーバーカステルが1993年に立ち上げた高級ライン「ファーバーカステル 伯爵コレクション」。シンボルマークは伝統あるファーバーカステル家の紋章だ。スターリングシルバーやプラチナなどの貴金属や、希少木材を万年筆の素材に取り入れている。
クラシックコレクションは非常に耐久性のある木材と、美しいプラチナコーティングを組み合わせた代表的シリーズ。木軸は自然が作り出す美しい木目が最大の魅力で、同じ素材でも切り出される場所によって色合いや印象が異なる。また、使い込むほどに手になじんで艶と深みが増す。
こちらはブラジル北東部、ペルナンブコ州に自生するマメ科の樹木ペルナンブコを使用。超硬質で弾性に富むことから、バイオリンの弓にも使われている。素材もふくめおしゃれ感のある一品。
【問い合わせ】
ファーバーカステル
www.graf-von-faber-castell.jp
※2022年2月時点での情報です。
(出典/「趣味の文具箱特別編集 万年筆とインク入門」「趣味の文具箱Vol.53」「趣味の文具箱Vol.55」「趣味の文具箱Vol.57」「趣味の文具箱Vol.60」)
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