パンダドラゴン「みんなの推しが日本武道館に立ったぞー!」と夢のステージで歓喜の涙

あづ・たいが・なぎ・なるき・ぱっち・ようたから成る6人組ボーイズアイドルグループ=パンダドラゴンが、結成7年目にして念願の日本武道館単独公演を314日のホワイトデーに開催! 「あいどるおぶぽっぷ!!!!!!」と題したライヴは、カラフルでキュート、そして笑顔いっぱいの“パラゴン”らしさがあふれていた。そんなステージの一部始終をレポートします。

カラフル&ポップ! 王子様スタイルの6人が夢のステージで躍動

あらゆる個性を持ったボーイズグループが台頭している昨今、ここまでカラフルで、全員が“王子様路線”を貫くグループは珍しいかもしれない。パンダドラゴンは、どこまでも“アイドル道”を邁進しているグループと言って過言ではないだろう。

2018年結成、2024年にメジャーデビューを果たした“パラゴン”は、YouTubeTikTokに積極的に動画を投稿、着実にフォロワーを増やしてきた。そんな彼らの頑張りが実を結んだ日本武道館単独公演。ファンシーなセットが建てられたステージはさながら絵本の世界のようで、オープニングで飛び出して来たメンバー6人はまさにおとぎの国の王子様のようだ。

最初の衣装は、メンバーカラーを基調としたチェック柄の上着に白のロングブーツを合わせたスタイル。フリルやリボンで飾られた上着には肩章がつき、頭にはベレー帽や羽やレースで飾られたハットを乗せている。そんな華やかな衣装に負けないピカピカの笑顔で武道館のステージをうれしそうに駆けるメンバーたちは、オープニングにピッタリの元気チューン「NEO TRAVELER」からライヴをスタートさせた。

M3「恋してBAILA!」が終わったところで、リーダーのようたが「来たぜ! 日本武道館!」と喜びの第一声を上げ、自己紹介コーナーへ。ファンとの楽しい掛け合いを交えながら進む66様の自己紹介はなんとも楽しい。続いてようたが「会場チケット、完売でございます!」と報告すると、メンバーは次々に「すごくない?」「ビックリしちゃった!」「ありがた〜い」と感謝の声をおくる。ぱっちは「初めて日本武道館で単独ライヴをやらせていただくんですが、のぼりとかパネルとか見ていただけました? 皆さんと一緒に作り上げていくライヴなので、景気良くやらせていただきました!」と、会場に設置したさまざまな装飾を解説。この日にかける意気込みは、ファンのみんなを喜ばせたいという想いがあってこそなのだ。

ダンスにトレーニングにミニドラマ! バラエティ豊かなアイドルショー

前半は、元気いっぱいで“かわいいパラゴン”をこれでもかと見せていたが、M5「ダイスキ☆シンドローム」後のブロックでは、ガラリとイメージチェンジ。一旦ステージから姿を消していたメンバーたちは、和風のガウンをまとった姿で登場し、和アレンジを施した7曲をメドレーで披露する。これまでキラキラの王道アイドルスタイルを見せてきた6人が、ちょっぴりセクシーで妖艶な動きを……と思ったら、太鼓のリズムに合わせて「そいや!」と雄々しい掛け声を上げたりと、様々な表情を見せる。

続いてはソロダンスコーナーへ。ディスコサウンドが流れ、赤×青の照明が会場を照らすなか、ラメが輝く赤のコスチュームに着替えたメンバーが次々と登場し、ようた〜たいが〜ぱっち〜なるき〜なぎ〜あづの順でダンスを披露。存分に体を動かした後は、感情を込めて歌うメッセージソング「MASK」、続いて、ぱっちのリードで始まったトレーニング曲「熱血!ドラゴン・ブートキャンプ」へ。さらに次は、たいがが女子高生とその母親の2役を演じるミニドラマの上映から「L♡S 〜ドキッ!?闇夜の愛♡狙撃手〜(SP ver.)」へ。場内に非常事態を知らせるサイレンが鳴り響き、パトロールの衣装を着たたいががキックボードに乗って登場! ステージから目を離すヒマもない体を張ったセットリストからは、彼らのポテンシャルの高さを感じずにいられない。

日本武道館のステージに立った“推し”の姿に「泣いちゃうよ」の声

後半戦に入るM11にはソロ曲のショートメドレーを投入。アップテンポなポップナンバーを元気いっぱいに披露したのはあづ。ようたは切ないラブバラードを、ぱっちは王道アイドル路線を爆走、フリフリの衣装でかわいさ全面押しだったのはたいが。キュンキュンのアイドルソングで会場から歓声を誘ったのはなるきで、ラストのなぎは黒い衣装でHIP HOP風ナンバーをクールに披露。

M12「天使に花束を」の後にはTOKYO MXで放送中のレギュラー番組『がんばれ!やったれ!パンダドラゴン』の未公開映像をオンエア。この間、メンバーは本編最後の衣装となる肩章付きのラメセットアップにチェンジし、怒涛の後半戦を繰り広げた。花火が上がったM13「じゃぱかわんだほ〜」、M14「サファリズム DE ね〜しょん!!」ではメンバーを動物になぞらえたイラストがスクリーンに映される中、リアルメンバーたちは激しいフリでステージを躍動。M15 「VIVA! チャイナ」には「まだまだ盛り上がっていこうぜー!」の掛け声とともに突入し、最後はドラの音に合わせてキメポーズ!

怒涛の展開に一息ついたメンバーは、マイクを取って満員の客席へとメッセージを贈った。ここまで勢いよくステージを駆け回っていたメンバーは、いよいよライヴが終わりに近づいているこのタイミングで感極まり……なるきは涙を浮かべて言葉に詰まる。ぱっちは「みんなの推し、日本武道館に立ったぞー!」と万感の思いを込めて叫ぶ。ようたは「教師を辞めてアイドルになる!」と宣言して芸能界に飛び込んだ7年前の想いを振り返り、家族やファンへの感謝を口にした。

そんなパラゴンが最後に贈るのは、グループのこれまでの軌跡と重なる3曲「Hop Stex xxxx」「君が待つ場所へ」「あすなろ☆シャイニースター」のメドレーと、この日のために書き下ろしてもらったという新曲「未来シンコペーション」。ステージに声援を送るファンからは「泣いちゃうよ」という声が聞こえてきたが、万感の思いを感じていたのはメンバーだけではなく、これまでずっと彼らとともに歩いてきたヴィーナスとゼウス(パラゴンのファンネーム)も同じ。今この日本武道館に集まるすべての人の想いが一つになり、夢の日本武道館のステージは幕を下ろした。

これからもよろしく! 2025年初夏、パラゴンはさらなる高みへ──

客席からの“パラゴンコール”に応え、「パラゴンコール、うれしかった♪ まだ見たい? まだやってない曲でやってほしい曲言って。みんな盛り上がっていけるかな?」というメンバーの影アナが流れ、6人は再びステージへ。軽やかなTシャツ姿でのメンバーたちの明るい表情がとにかく印象的だ。

このアコールに限らず、パラゴンのライヴで何が印象に残ったかというと、メンバーたちの笑顔にほかならない。曲によっては真剣な表情や妖艶な姿を見せることもあるけれど、どれだけハードに動いても、最後は笑顔に戻る。それこそが、彼らがファンに見せていきたい“アイドルの姿”なのかもしれない。

アンコールラストは、この曲を使用した動画の投稿本数が24000本、総再生回数が1億回を突破しているパラゴンの代表曲「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」。全セットリストを歌い終え、ようたは「本当に本当に楽しい時間でした!」と笑顔を見せ、「これからもよろしくー!」という言葉を残してステージを後にした。

閉演後、ステージに降りてきたスクリーンには、新たにユニバーサルミュージックと契約を結び、716日に新曲リリースがあるとの告知がされた。また、結成7周年となる422日のパシフィコ横浜公演をもってあづがグループを卒業することがすでに発表されている。日本武道館単独公演という一つの目標を達成したパンダドラゴンにとって、2025年は大きな転換期になりそうだ。そのポテンシャルの高さで、より多くの人たちを笑顔にしてもらいたいと願う。

<セットリスト>

01.NEO TRAVELERS
02.(超)あいどる道中膝栗毛
03.恋してBAILA
04.Chuるりら♪
05.ダイスキ☆シンドローム
06.和アレンジメドレー
あゝ雪月花
輪舞曲
SONOKI
NANANA
Neverland
恋サクラ
大人になる前に
07.ソロダンス(ようた→たいが→ぱっち→なるき→なぎ→あづ)
08.MASK
09.熱血!ドラゴン・ブートキャンプ
10.L♡S 〜ドキッ!?闇夜の愛♡狙撃手〜(SP ver.
11.ソロ曲ショートメドレー
拝啓、音楽に救われた人へ(あづ)
メゾネットラブ(ようた)
らびゅやで(ぱっち)
プリティー戦士♡たいがちゃん(たいが)
隣り合わせのダイアリー(なるき)
Pumping(なぎ)
12.天使に花束を
13.じゃぱかわんだほ〜
14.サファリズム DE ね〜しょん!!
15.VIVA! チャイナ
16.Hop Stex xxxx(ショート)
君が待つ場所へ(ショート)
あすなろ☆シャイニースター(ショート)
17.未来シンコペーション
EN01.ないとびふぉーあだんす
EN02.パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE

この記事を書いた人
Men's PREPPY 編集部
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