当時のパイロットに倣い首元にアクセントを添える。小さなマイルールがスタイルを格上げする

「バズリクソンズ」で企画を務める佐々木さん。若きホープはフライトジャケット[A-2]を自分なりのルールで着こなす。
「襟のフックにはアクセサリーやホイッスルなどのアクセントをつけることが、僕の最も大切にしているルールです。今回付けているのは、1940年代頃に作られたUSAAFのネックレスの七宝焼のチャームです。シールブラウンの[A-2]には青など色味のあるものを、浅い色のジャケットにはシルバーなどシックな印象のものを選びます。スタイリング全体から見れば小さな違いかもしれませんが、こうしたこだわりが全体の印象を決めます。
このジャケットが現役だった時代、当時のパイロットも襟のフックにホイッスルを付けていました。そんな歴史的な背景を意識しつつ、現代ではアクセサリーでスタイリングにアクセントを加える。これが僕のマイルールです」

「バズリクソンズ」企画スタッフ・佐々木洋佑さん|1996年生まれ、宮城県出身。「バズリクソンズ」でミリタリークロージング全般の企画から生産までを手掛ける、ブランドの次世代を担う若きホープ。趣味は野球で、昨年は自らキャプテンを務めるチームを立ち上げたばかり。

年間で300日以上も穿いているという[M-51]は、佐々木さんが1番好きだというミリタリーパンツ。ベルトではなくサスペンダーで吊り、クラシックに穿きこなす。パンツ3万7400円/バズリクソンズ(東洋エンタープライズTEL03-3632-2321)、その他私物
【おすすめフライトジャケット】BUZZ RICKSON’S Type A-2 Lot No.BR80593 / ROUGH WEAR CLOTHING CO.

ラフウェア社が1942年に納入した、計5回のうち4番目のモデル。台襟付きの大型襟や2段ラベルが特徴的。イタリア産の原皮をタンニン槽で丹念に鞣し、職人によりシールブラウンのアニリン染料を手作業で擦り込まれ、その工程で生まれる微妙な色むらは個性であり、透明感のある色合いとともに経年変化で豊かな表情を見せる。24万2000円


【問い合わせ】
バズリクソンズ(東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
(出典/「Lightning 2025年11月号 Vol.379」)
Text/S.Sato 佐藤周平 T.Itakura 板倉環 K.Minami 南樹広 Y.Namatame 生田目 優 Photo/R.Yukitake 行竹亮太 K.Hayashi 林和也 K.Ito 伊藤恵一 T.Furusue 古末拓也
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