クラフトマンシップに満ちたアメリカンスタイルの宝庫。
1974年、東京・外苑西通りのわずか2坪にも満たない木造の小屋でひとつの店が誕生した。日本におけるウエスタンスタイルのパイオニア的存在で、今でも多くのファッション愛好者に影響を与え続けている「ベイリーストックマン」。店内には、アメリカのカウボーイカルチャーを象徴するウエスタンブーツがズラリと並ぶほか、国内の職人が手がけた製品も数多く取り扱っている。
さらに、昨年創業50周年を迎えた同店では、4代目店長に就任した金子和義氏が栃木レザーを使って自ら製作する財布やベルトなども豊富に揃えている。それぞれのアイテムはクラフトマンシップに溢れ、アメリカンカルチャーへの深い憧憬を感じさせる。創業当初から受け継がれる伝統と、現代における新しい創作が交わることこそが、長年愛され続け、今も多くのファッション愛好者に影響を与えている理由だろう。「ベイリーストックマン」が提案するアイテムは、実用性と美しさを兼ね備え、時を超えた温もりと誇りを感じさせる。
ブーツを中心にバラエティ豊かなウエスタンアイテムが揃う。
「ラングラー」のUSAコレクションや、一点ずつ手描きのイラストが施されたショップオリジナルのTシャツなど豊富なトップスがズラリ。
ベルトは輸入品をはじめ、大阪の老舗〈ファニー〉の製品や、金子店長が自ら製作するものもラインナップ。
「アメリカンハット」や「ジャスティン」といった、カウボーイたちが信頼する高品質なハットを取り揃えている。
ヴィンテージさながらのオーラを放つジーンズは、福岡で熟練の職人が手がける「グッドオールド&カンパニー」の大戦モデル。セットアップで着られるジャケットも展開。
イチ押しのウエスタンブーツ3選。
Anderson Bean
いずれも昨年の「ベイリーストックマン」50周年を記念して別注した製品。1足目は「リオス オブ メルセデス」の別ブランド「アンダーソン ビーン」とのコラボによる商品は、昔ながらの長いシャフトと刺繍デザインを備える“ザ・ウエスタンブーツ”。14万2120円
Rios of Mercedes
短いシャフトや低いヒール、やや丸みを帯びたトゥが特徴のローパーブーツ。ラフアウトレザーの柔らかな履き心地が魅力。21万3180円
Rios of Mercedes
ブランドならではのカラーとダブルステッチのウェルトなど、ウエスタンブーツ愛好家にはたまらない一足。21万7580円
【DATA】
Bailey Stockman
東京都港区北青山2-11-17
TEL03-3408-4763
11時~20時 第2、4水曜定休
https://www.baileystockman.jp/
(出典/「Lightning 2025年10月号 Vol.378」)
Text/J.Sakaguchi 坂口丈治 Photo/M.Tanaka 田中誠
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