これであなたも目利き! ヴィンテージスウェットの年代の見極め方。

  • 2025.03.30

ヴィンテージスウェットの製造年代の見極め方は、ガゼットの取り付け方やフライスリブを割っているかどうか、さらに肩や首周りの縫製などを総合的にみて推測する必要がある。ここではクルーネックのスウェットシャツとスウェットパーカに分けて、旧いスウェットの見極め方を解説する。

【スウェットシャツ編】

【ポイント】

  1. ガゼットの付き方、縫製は年代判別に有効
  2. リブの長さに注意
  3. ステッチ針の数も重要なポイント

1940s

ガゼット:ガゼット周りもすべて2本針縫製になっている。裏をみると、はめ込みタイプであるのが分かるが、これは1940年代までのスウェットシャツに多く見られるディテールだ

リブ:袖のフライスリブも2本針縫製だが、リブは割られている。袖リブを割らずに筒状のままで使っているモノもあり、より旧いものであると考えられる。また、一般的にはリブが長い方が旧い個体だと推測される

1950s

ガゼット:ガゼットははめ込みではなく、被せたタイプで4本針縫製。1950年代までのガゼットはやや大きめで、プリントも高い位置に施されており、雰囲気も抜群

リブ:胴リブはやや長めで、割らずに筒状のまま4本針で縫製されている。これは1950年代らしいディールである

1960s

内縫い:ガゼットがなく身幅はやや狭い。首周りの縫製は内縫い仕様になっており、1930年代から使われているが、1950年代以降によく見られるディテールのひとつである

【スウェットパーカ編】

【ポイント】

  1. フードの付け方で年代が変わる
  2. 肩やリブの縫製にも注目すべし

1940s

肩の縫製:肩の縫製も2本針によるものだ。2本針とは、生地を2本のステッチで繋ぎ合わせる縫い方を指す。1940年代らしい縫製も随所に見ることができる

フード:球数が少なく、ヴィンテージ市場でも希少な、首リブの上にフードが縫製された後付けパーカ。柔らかい薄手の1枚生地のものは逆にレアな存在だ

胴リブの縫製:40年代のものということだけあって、胴リブはかなり長く設計されており、2本針で縫製されている。杢グレーに白ステッチという組み合わせだ。もちろんリブは割れていない

1950s

肩の縫製:肩はやはり2本針縫製。ダブルフェイスの肉厚な生地をしっかり縫製するため、糸の番手もかなり太い。まさに、アウターとしてのヘビーな作りを踏襲したパーカである

フード:風を通しにくい重厚感のあるフードは防風性が高く、チャンピオンの魅力のひとつ。おそらく、アウターとしても着用できるように設計されたパーカなのだろう

胴リブの縫製:胴リブは割っていない筒状のものを2本針で縫製している。しっかりと目の詰まった生地は風合い豊かで雰囲気抜群。ボディと若干カラーが異なるツートーンのデザインも魅力だ

細かなディテール写真は本誌に掲載されているのでぜひチェックしてみてほしい。

(出典/「Lightning 2025年4月号 Vol.372」)

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