マンハッタン育ちの彼女が選んだ築85年のCAヒストリックハウス。カリフォルニアの住宅に見る“クールな”暮らし。

季節を問わず常に気持ちの良い時間を過ごせる南カリフォルニア。快適な気候に恵まれたロサンジェルスを中心に発展したこの街には、全米、いや世界から素敵な人生を過ごしたいという豊かさを追い求めた人が集まってくる。クリエイティビティに満ちたライフスタイルを楽しむ、彼らの住宅を覗いてみよう。

一度住んだら、離れられなくなる小ぶりな家だからこその快適空間。|Point Loma, San Diego,CA

フォトグラファーである母親から12歳の時にポラロイドカメラをプレゼントされたブリジッド。高校生になり自ら35㎜のフィルムカメラを手に入れ、暗室でフィルムを現像しプリントすることに夢中になっていったという。母親とは親子というより友達同士のような関係。共に時間を過ごすことにより感性が磨かれ、将来は自身もフォトグラファーになると決め、そして大学卒業後にその夢を叶えた。

生まれも育ちもNYマンハッタンのど真ん中というブリジッドは、勉学のために西海岸に移住。ところが彼女もやはり南カリフォルニアの魅力に取り憑かれ、ここから離れられなくなった一人だ。ビーチライフを愛してやまない彼女が選んだ街は、メキシコに隣接した街サンディエゴの中でも、たっぷりの太陽が降り注ぎ、潮風漂うポイントローマ。この町は、サンディエゴの中でも丘陵地に面した人気のエリアだ。不動産関係の知り合いから、なかなか空きが出ないこの地域に物件が出たと聞き、入居を即決したという。どの方向に歩いてもビーチに突き当たる海に囲まれた立地での暮らしに、今では大満足しているという。

歴史あるサンディエゴの町には築100年以上のヒストリックハウスがズラリと並ぶが、その中においては1940年に建てられたこの家はかなり新しいといっていいだろう。彼女にとって理想のロケーションに建つこの可愛らしい平屋は、小ぶりでシンプル。玄関を開けると白を基調としたリビングが広がり、大きな窓から入ってくる陽の光が暖かく迎え入れる。センスのよい小物が置かれたキッチンの先には明るいダイニングがあり、さらにバックヤードを挟んだ向こう側は1960年代に増築されたガレージに突き当たる。

ギターやスケート、サーフィンなど多彩な趣味を持つブリジッドとアダムのガレージは、遊びのギアで溢れている。引っ越して来た時には、大量の持ち物をどう収納しようかと試行錯誤したのだそうだが、カーペンターであるアダムが何でも作れてしまうので、今となっては、彼らの大切な遊び道具は、すべてがスッキリとオーガナイズされている。

ここに住み始めてから数年が経つが、日々過ごす平穏な暮らしが詰まったこの快適な家からは、他のロケーションに引っ越す事など全く考えられないそうだ。

Nookは気持ちのよい光が差し込むコーナーに。パティオにもファニチャーを置き、小さい家ながら、リラックスできる場所がたくさんある。

波のよい日には、自宅からボードを抱えてサーフィンに。南カリフォルニアらしい、素敵な環境だ。

(出典/「Lightning 2025年3月号 Vol.371」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

革に銀!? カービングに鉱石を使って色彩を与える独自の技「ジ・オーア」の革ジャンとレザーアイテム

  • 2026.03.30

伝統的なレザー装飾技法であるカービングに鉱石を使って色彩を与える、アツレザーワークス独自の技、“The Ore(ジ・オーア)”。技術を磨き上げた匠が生み出す唯一無二のオリジナリティを紐解く。 伝統技法が交差する唯一無二の手仕事。 代官山にあるアトリエを拠点に、クラフトマンの繊細な手仕事が光るレザープ...

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

理想を詰め込んだ名門・麻布テーラーの至極のブレザースーツ。まさにこれが長く愛用できる“一張羅”だ 

  • 2026.03.16

チープシックとは、ただお金をかけずにファッションを楽しむことではない。自分にとっての“一張羅”とも呼べる一着を持ち、長く愛用することこそがその真髄である。理想のデザインを具現化し、身体にも馴染む。パーソナルオーダーの名門・麻布テーラーで“とっておき”を仕立てよう。 麻布テーラーのオーダーメイドでチー...

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

別荘暮らしには憧れが詰まっている。1500万円以下から手に入るログハウスという選択肢

  • 2026.03.31

いくつになっても秘密基地のような存在にはワクワクさせられる。だからこそ“別荘”という響きに今なお心ときめくのかもしれない。趣味に没頭するのも何かに挑戦するのもいい。家族とまったり過ごすのも悪くない。BESSの家は、いい大人が目論むあれこれを叶える理想の空間だ。 編集部パピー高野が別荘暮らしを体験! ...

Pick Up おすすめ記事

中目黒の名店「PLEST」が仕掛ける、究極のデニムセットアップ受注会が開催中! シルバー925ボタンの圧倒的存在感を見逃すな

  • 2026.03.16

中目黒に拠点を構え、ヴィンテージへの深い造詣と現代的なエッジを融合させるブランド「PLEST(プルスト)」。彼らが放つ新作デニムセットアップの受注会が、3月15日(日)よりスタートしている。 デニムセットアップにシルバー925ボタンという選択肢を。 今回の目玉は、なんと贅を尽くした「シルバー925」...

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

今季のテーマは“Preppy in the Sun”! 春の到来にピッタリな「ゴールデンベア」のラインナップを紹介

  • 2026.03.18

デイリーなアメリカンカジュアルウエアを得意とする「ゴールデンベア」。“Preppy in the Sun”をテーマに掲げる今季のコレクションでは爽やかな風吹く春の到来を告げる、涼しげなラインナップを展開する。 フレンチリネンの着心地とオレンジが活きる春 主役は淡いオレンジのシャツ。フレンチリネンを1...

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。