レンジローバーといえばこのショップ!
クラシックと呼ばれるファーストモデルからサードモデルまで幅広いレンジローバーやディスカバリーなどを取り扱っているレンジャース。昨今の為替やクラシックカー人気によって、ファーストモデルはかなり価格が高騰気味だが、レンジャースでは英国からの輸入のみに頼らず、過去の顧客から下取った国内の車両などをベースに同社が提案するビスポークプランを使用して各部をリフレッシュするオリジナルの販売方法で、安心して乗ることができるレンジローバーを提供している。また埼玉県入間市にレンジローバーに精通した専門のファクトリーがあり、整備にも定評がある。
1990 LAND ROVER RANGE ROVER
レンジローバーは「本格的なオフロード性能を持ちながら、普段は高級車並みの快適性を持つ」を開発テーマに`70年に登場。現在人気のSUVカテゴリーのハシリ的な存在だ。現在は5代目のモデルが発売されているが、「クラシックレンジ」と称される初代モデルは、スクエアなボディと堅牢な作りで今でも世界中にファンが多い。
当初は3ドアモデルのみからスタートしたが、後に5モデルモデルが追加される。副変速機付きのフルタイム4WDで、第一回パリダカールラリーでクラス優勝しているほか、キャメルトロフィーにも3回採用されるなど、そのオフロード性能は非常に高かった。一方で内装を含めて非常に作りは高級で、英国王室をはじめとしたセレブにも愛されるなど、当初から高級SUVとして非常に評価は高かったモデルだ。
初代モデル末期の`92年にはホイールベースを通常の100インチから8インチ拡大したロングホイールベースモデル(日本では「バンデンプラ」の名称で販売)やエアサス搭載モデルなども追加。結果、セカンドモデルが`94年に登場した後も続投を求める声が多く、約2年間セカンドモデルと併売するほどの人気となったのだ。
取材車両は`90年式で、履歴から過去に足回りのリフレッシュをしっかりと行なっていることが判っている個体。外装はプリマスブルーという濃いめのブルーメタリックで、外側は同色でペイントをリフレッシュ済み。グレーレザーとウッドパネルのコンビネーションとなる内装も、ダッシュは革張りでリフレッシュし、ブラックウォールナットのパネルに交換済みだが、レザーシートが若干傷んでいるので、リフレッシュがおすすめとのこと。
ちなみにレンジャースではビスポークプランというリフレッシュプランを設けており、予算に合わせて各部をリフレッシュして納車することも可能。安心して長く乗ることができる「クラシックレンジ」となるはずだ。
取材車両はノーマルだが、前後バンパーの位置が高く、アプローチアングルやデパーチャーアングルなどもしっかりと確保されていることが判る。
ボディ四隅に備わるスクエアな灯火はレンズ類も美しい状態。ヘッドライトは社外品に交換されている。
エンジンは、GMビュイックから製造権を入手したオールアルミ製3.5リッターV8の進化版である3.9リッターガソリンで、静粛性とパワーを併せ持った定評あるユニット。
トランスミッションは4速。ATセレクターレバーの前方にトランスファーレバーが備わる。パワーウインドースイッチもセンターコンソールに集約されたデザインになる。
リアゲートは上下二分割式でラゲッジスペースも広い。前述のデパーチャーアングル確保のため、スペアタイヤはラゲッジスペースに格納される。
濃いめのプリマスブルーではあまり目立たないが、ボディ後端のピラーはボディカラーに関係なく革張りとなるのが大きな特徴。
シンプルながら、フラッシュサーフェスなドアハンドルは、同時代のロータスエスプリやジネッタなど多くの車種に採用されたパーツ。
シートはグレーの本革で運転席の座面が若干傷んでいる状態。ここれからさらにシートのレストアも可能。
ドアパネルもグレーで統一されるほか、ウッドパネルが備わる高級感のある内装。ドアパネルにスピーカーを2つ装備しているあたりもラグジュアリーな仕様だ。
時代感を感じるインパネのデザイン。メーターは200km/hスケールのスピードと6000rpmまでのタコメーターとなる。
ホイールは独特な3スポークデザインの純正アルミで、ボディカラーと同色でスポーク部分がペイントされるのが大きな特徴となる。
【スペック】
全長:4450mm、全幅:1820mm、全高:1790mm
ホイールベース:2540mm
エンジン:V型8気筒、排気量:3947cc
燃料供給方式:インジェクション
駆動方式:フルタイム4WD
乗車定員:5名
価格:598万円から(各種整備プランあり)
【DATA】
レンジャース目黒
東京都目黒区五本木2-25-9
TEL03-5768-5766
営業/11時〜19時 毎週月曜定休、および火曜不定休
http://www.yoonjp.co.uk
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年10月号 Vol.366」)
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