気鋭ブランドが提案するチタンケースの軽量ダイバーズ

時計業界や愛好家を中心にそのクオリティの高さで唸らせているバルチック。その中でも注目を集めているのが、タフに使えるチタニウムケースの超軽量ダイバーズウォッチ「アクアスカーフ」だ。ヴィンテージダイバーズをオマージュしたようなインデックスと、エッジの効いた重厚感のあるケースデザインに注目したい。

冒険者にふさわしいチタニウムケースの軽量ウォッチ。

知る人ぞ知る新進気鋭の時計ブランドがある。フランス発のバルチックは、ヴィンテージウォッチコレクターを父にもつ、エティエンヌ・マレク氏が2017年の4月にクラウドファンディングサイト「キックスターター」でのプロジェクトを機に本格始動を開始。プロジェクト開始直後から1300個を売り上げ、翌月発売した限定品200個の時計も45分で完売させるほどの勢いだった。

バルチックのコレクションは、マレク氏の父が残したヴィンテージウォッチのコレクションからインスピレーションを得ていることが特徴で、デザインの個性や仕上げの美しさが目利きの時計ファンから注目を集めている。いずれの時計も絶妙な雰囲気を醸し、抜群の完成度を誇る。

こちらで紹介するのは、バルチックの日本正規販売店エイチエムエスウォッチストア表参道が別注した、バルチックの旗艦コレクション「アクアスカーフ」である。「アクアスカーフ」は、1950~1960年代頃のモダンダイバーズがモチーフ。所々でヴィンテージのディテールを取り入れながら、現代的なアレンジが加えられているのだ。

別注の最大のポイントが軽量かつタフなチタニウム製ケースの採用だ。これは「アクアスカーフ」では初の試みである。カラーリングはチタニウムに合わせて、グレーで統一感をプラスした。これによって、海から街、旅までマルチに活躍できる1本に仕上がった。

このほかにもバルチックでは、3針からクロノグラフまで魅力的なモデルが満載。このクオリティや出来栄えに対して、比較的にリーズナブルな価格設定なので、服装や好みに合わせて数本揃えてみるのもアリだろう。

フランス発のプレミアムウォッチブランド「バルチック」は2017年に立ち上がった新興ブランドだが、デザインの個性や仕上げの美しさが目利きの時計ファンから注目を集めている。機械式時計黄金期とされる1940~’60年代のデザインをうまく取り入れ、リーズナブルな価格帯で展開しているのがブランドの特徴だ

マットな梨地仕上げのオールグレーモデル。|アクアスカーフチタニウム

バルチックが描いたスタイルを忠実に再現したダイバーズウォッチ「アクアスカーフ」。ステンレススチールケースのヴィンテージ加工のモデルは人気が高く、すでに定番化している。こちらのエイチエムエスウォッチストア表参道が手掛けた150本限定モデルは、ケース素材にチタニウムを選択したことで、前者と異なる魅力を放っている。付け替え用のストラップ付属される。自動巻き、ケース径39㎜、チタニウムケース、限定150本、11万円

デイリーユースしやすいフィールドウォッチ。|エルメティックツアラー

ブルー、サーモンピンク、バーガンディ、グリーンの全4種類のダイヤルが楽しめる「エルメティックツアラー」。流行を押さえたダイヤルカラーに外れはなく、自分好みの色を選ぶのがここでの正解だ。ディテールがきめ細かく、2トーンカラーのダイヤル、注射型の針、12・3・6・9のアラビアンインデックスなど、様々なヴィンテージテイストが見て取れる。自動巻き、ケース径37㎜、316Lステンレススチールケース、各9万7900円

ヴィンテージスタイルを踏襲したクロノグラフ。|トリコンパックスパンダ

ブラッシュドアルミニウムのタキメーターベゼルを搭載したクロノグラフ「トライコンパックス」は、2つのパンダダイヤルを用意。ムーブメントは、スイスのセリタ社が開発した機械式手巻きクロノグラフムーブメントであるCal.SW510-Mを装備。約60時間のパワーリザーブを保持しながら、その頑丈さと卓越した信頼性で知られている。手巻き、ケース径39㎜、316Lステンレススチールケース、各30万8000円

【問い合わせ】
エイチエムエスウォッチストア表参道
TEL03-6438-9321
https://www.hms-watchstore.com/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年8月号 Vol.364」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...