仕事にも遊びにもハマるのはシンプル&タフなダイバーズウォッチ。
湘南在住のサーファー、内藤さんが40年にわたり愛用しているのがセイコーのデイデイト付き空気潜水用防水ダイバーズウォッチだ。1979年に発売開始されたこのセイコー初のクオーツダイバーモデル(現在は廃盤)は、当時はまだ恋人だった奥様が、内藤さんの20歳の誕生日に贈ってくれたものだそう。
「その頃、趣味でスキューバダイビングをやっていたこともあってこれをプレゼントしてくれたんです。すごく嬉しくて、就職してからは仕事でも潜水するようになったので毎日これを着けて潜っていました。電池とラバーのバンドはもう何回取り替えたかわからないし、2年に1回はオーバーホールと耐圧検査もして、ずっと大切にしています」
いちばんの趣味のサーフィンのときだけはその頑丈さゆえ「サーフボードに当たるとボードの方が壊れてしまうから」着けなかったが、それ以外は毎日の仕事に加え、冬はスキー、夏はダイビング、ヨット、カヤックとプライベートのアウトドアスポーツシーンでもガシガシ愛用してきた。おかげでベゼルも風防もすっかり傷だらけだが、故障は一度もなく、今なお現役で活躍中だ。
「だんだん歳を取ってきて、デスクワークが増えてからはアップルウォッチなんかも使うようになりましたけど、時々ふっとこれを持ち出して着けたくなるんですよね。途中、メタルのバンドに替えて遊んでみたりもしましたが、やっぱりこのブラックのラバーのバンドがいちばんしっくりきます」
40年か、こんなに長く一緒にいるとは思ってなかったなぁ。そう言って笑いながら、人生のバディであるこの時計と奥様とともに歩んできた時を振り返った内藤さん。
「ハタチで手にして、今年で還暦。ここからさらに死ぬまで使えるように、もう一度、本格的にオーバーホールしようと思っているところです」
リアルウォーターマン内藤さんの愛用時計。
デイリーユースはSEIKOのダイバーズウォッチ(左)。レザーバンドの時計が欲しくて10年ほど前に購入したDIESELの時計はタウンユースに。深い海のようなブルーの文字盤が気に入っている(右)
ブラックのマットダイヤルに大きめの夜光インデックスと針。暗闇や深い海の中でも視認性の良いデザインが重宝してきた。
(出典/「Lightning 2024年8月号 Vol.364」)
Text/A.Soga 曽我明子 Photo/H."Pero".Hayashi 林"ペロ"宏行
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