全長を310mm延長した、4人乗りのフェアレディZ

旧車Zは2シーターが人気だが、2by2を選ぶという選択肢もある。個性が尊重されるこの時代、あえて人とは違う亜流を選ぶのもあり。そして、何よりていねいに乗られてきた個体が多いのも事実。Zの価格高騰が続くなか、今が買い時の1台である。

後部座席が設けられた家族で乗れるZカー

ドアからホイールアーチまでの距離が伸びたことで、2by2は実際に延長したサイズ以上に大柄に見える

2シーターのスポーツクーぺとして’69年に登場するフェアレディZだったが、エクストラシートを求める声に応じて、’74年モデルから4人乗りの2by2モデルをラインナップする。当然リアシートのスペースを確保するために、ボディは310mm延長され、流れるようなルーフラインは後席のヘッドスペース確保のために若干崩れてしまった。

真横から見るとボディ後部のルーフラインが大きく異なるほか、クォーターウィンドウの形状も異なる。またホイールベースもかなり長いことがわかる

2by2の基本的な動力性能は2シーターと変わらなかったが、全長と共にホイールベースも延長されているため、直進安定性は向上したものの、回頭性は悪化してしまう。スポーツカーとしての性能はダウンしてしまうが、4人乗れることがメリットとなり、北米では一定のセールスを記録した。

ちなみにフェアレディZはその後も伝統的に2シーターと2by2を両方販売していたが、4代目のZ32型2by2を最後に2by2の生産は廃止されている。

ホイールは貴重な14インチ純正アルミホイールを履く。センターキャップもZロゴが入る
リアのクォーターウィンドウは乗員がいることからポップアップする仕組み
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