後部座席が設けられた家族で乗れるZカー
2シーターのスポーツクーぺとして’69年に登場するフェアレディZだったが、エクストラシートを求める声に応じて、’74年モデルから4人乗りの2by2モデルをラインナップする。当然リアシートのスペースを確保するために、ボディは310mm延長され、流れるようなルーフラインは後席のヘッドスペース確保のために若干崩れてしまった。
2by2の基本的な動力性能は2シーターと変わらなかったが、全長と共にホイールベースも延長されているため、直進安定性は向上したものの、回頭性は悪化してしまう。スポーツカーとしての性能はダウンしてしまうが、4人乗れることがメリットとなり、北米では一定のセールスを記録した。
ちなみにフェアレディZはその後も伝統的に2シーターと2by2を両方販売していたが、4代目のZ32型2by2を最後に2by2の生産は廃止されている。
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