久々に心が“トゥンク”した腕時計。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「ベアフットランニングに挑戦中。これまた解放感ありまくりで脳汁出まくり。朝5時に起きて気ままに素足感覚で走ると、なんだか体幹が良くなった気がする(笑)」と語る、ライトニング編集部のミリタリー&ストリート担当・ADちゃんがお届け!

「NIVADA GRENCHEN × UNDONE」のDEPTHMASTER “PIXEL ART”

時間を知るための腕時計を身に着けていることは、「私は時間を守る人間」という意思の表れだという。社会人として確かに一理ある。でもそんなことを表明して腕時計を使っているつもりは無いけど(時間を守らないわけではない)、逆に私はアクセサリーとして身につけている方が強いかな。

私は腕時計が大好きだけど、その何に心がトキメクのか? 自問自答した結果、デザインにこだわるのは大前提として、それ以外にワクワクするのが機械式ムーブメントの存在。ゼンマイの動力でとても精密な歯車同士が小さなケース内で寸分違わぬ精度で動いていることを想像するだけで、思わず心がトゥンクしちゃう。

眠れない夜は、YouTubeで機械式ムーブメントの動きだけを映した動画を見ながら、いつの間にか眠りについていたり。

あとは防水性能の高い腕時計も大好き。今月号の特集のように“水と遊ぶ”時に機械式の完全防水腕時計を身につけていたら『精密な機械が入っているのに、水に浸かっても全然へっちゃらだぜ』なんて思いながら胸キュンしちゃう。

そんなトキメク為のメンドくせぇ条件を久々にクリアしたのが今回の腕時計。詳しいスペックはネットで調べてもらうとして、何に惚れたのか? まず文字盤がファミコン時代の“パックマン”を彷彿させるピクセルアートだということ(8ビット系が大好物)。そして好きなムーブメントの一つであるETA2824‒2の代替機であるソプロード社のP024を搭載していること。そしてこのサイズで1000mという高い防水性ということ。やっぱりトキメク腕時計を身につけるのが一番だ。

スイスの腕時計ブランド「ニバダ・グレンヒェン」の名作“デプスマスター”を、カスタムウォッチ界の雄「アンダーン」がカスタマイズ。アールデコに影響を受けたインデックスから“パックマン”の愛称で呼ばれ、それを元にビビットなイエローのピクセルアートデザインを採用。スイスメイドの200本限定。ケース径39㎜。15万6200円(アンダーン公式サイト https://undone.co.jp/
裏蓋には200本の限定数を表すシリアルNo.が刻まれる。この自分だけの番号はエンジェルナンバーとして勝手に解釈(数字は内緒)
飽和潜水用のヘリウムエスケープバルブも搭載。またマットブラックのDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)加工もいい感じである

アールデコの影響を受けたインデックスの「6」とか「9」の数字が、ゲームキャラクターの“パックマン”彷彿させることから、ピクセルアートのデザインへと繋がった。夜光もいい感じにゲームっぽい。1000(m)の表記もハイスコア風でよろしい

(出典/「Lightning 2023年9月号 Vol.353」)