どこかアメリカを感じる逆輸入車のカワサキ。

大のヴィンテージバイク好きとしても知られるルイスレザーズの後藤恒明さん。その愛車は、BSAなどの英国車の他に2台の日本旧車というラインナップ。その1台であるカワサキの名車KZ1000をピックアップした。

様々なモーターカルチャーに触れた結果選んだ日本の旧車。

「Lewis Leathers Japan」代表・後藤恒明さん|1977年生まれ。東京都出身。10代よりモーターサイクルカルチャーとロックを愛する生粋のモーターサイクル愛好家。ルイスレザーズジャパンの代表として多忙な日々を送る

英国を象徴するモーターサイクルジャケットブランド「ルイスレザーズ」。原宿に店舗を構えるレイスレザーズジャパンの代表が後藤さんだ。ヴィンテージバイク愛好家としても知られ、モーターサイクルの歴史やカスタムカルチャーに精通する後藤さんが選んだのが、意外にもカワサキの逆輸入車だった。

「10代の頃からバイクに乗っていて、モーターサイクルカルチャーに触れることで、自分のスタイルが形成されていきました。もちろんルイスレザーズの拠点である英国のモーターサイクルシーンや音楽カルチャーにも影響を受けていますが、実はアメリカのカスタムカルチャーにも刺激を受けているし、それこそ10代の頃は日本独自のバイクカルチャーにも(笑)」

多感な10代に様々なモーターカルチャーに触れた後藤さん。英国のヴィンテージモーターサイクルの次に、日本の旧車を選んだのは至極当然のこと。

「ただいわゆる日本の旧車ではなく、アメリカのカルチャーも感じられるような逆輸入車がいいなと。最初にカワサキのZ-1を買ったのですが、オリジナリティの高い車両だったので、お世話になっているバイクショップからカスタムすることを禁止されてしまって。

そこで自分らしくカスタムのできるKZ1000を購入したんです。本当に素晴らしいバイクで、通勤からロングツーリングまでオールマイティに活躍してくれます。ある意味、もっとも信頼の置ける愛車かも知れません」

1978 KAWASAKI KZ1000

車両のカラーリングにこだわり、ブラック×ゴールドのカラーリングにまとめているのが印象的。USヨシムラの集合管やガイコツオーリンズなどの希少なヴィンテージパーツでカスタムしているのも、後藤さんのこだわりである。

滅多に市場へ出てこないマグネシウムホイールを装備。タンクをブラック×ゴールドにしているので、ホイールはゴールドにこだわったそう。

愛用しているヘルメットは、シンプソンのM30。発売当時はF1レーサーなどにも使われていた。

普段はヴィンテージの機械式時計を愛用しているが、ロングツーリングの時は、ネイバーフッドが別注したG-SHOCK のDW-5750E

デイリーユースしているバッグは、ポーターとルイスレザーズがコラボレーションしたウエストバッグ。レザーはルイスレザーズ製。

ルイスレザーズのレザーグローブを愛用。ブラックをずっと使っていたため、今年からブルーを愛用。1958年に発売された810グローブ。

後藤さんの地元である府中の大國魂神社の交通安全祈願のステッカー。日本のカルチャーも愛する後藤さんならではのゲン担ぎが粋である。

(出典/「Lightning2023年8月号 Vol.352」)

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