grakokuou × bizarre green ソイルスティック第2弾「継政・改」が完成。

  • 2023.07.24  2023.07.23

その奇妙で愛らしいフォルムやインテリアとしても存在感があることから、塊根植物の愛好家は急増中。そんな塊根植物の魅力にずいぶん前から傾倒し、自身のセレクトショップを立ち上げたときに趣味が高じて塊根植物も販売し始めてしまったというオーナーが、すでに塊根植物の「沼」にハマッてしまった人や、初心者で塊根植物を育ててみたいと思っている人にもやさしくお届け!

今回は塊根植物を育てる際のツールである「ソイルスティック」を紹介する。

植物愛好家であれば耳にすることも多い、ソイルスティックというツール。

ソイルスティックとは、植物の植え替えなどで使用する「根かき棒」の別名です。

近年の植物ブームにより、様々なソイルスティックを目にするようになりましたが、群馬県の榛東村のアトリエ「GRA王国」を拠点に活動する金属彫刻家、茂木康一氏が手掛けるgrakokuouのソイルスティックは「創始者のソイルスティック」と言われるパイオニア的な存在です。

今回は、先日完成したばかりのgrakokuoubizarre greenのコラボレーションモデル第2弾をご紹介します。

金属彫刻家が鍛造で作り出すソイルスティック。

茂木氏の手掛けるgrakokuouのソイルスティックにはステンレスの無垢棒が用いられます。鉄よりも錆びにくいステンレスを用いて、削り出しや鋳造よりも強度に優れる「鍛造」で制作されています。

鍛造という言葉だけでは、わかり難いかもしれませんが、テレビや映画などで、刀鍛冶が刀を作る映像を思い浮かべていただくと、イメージしやすいかもしれません。

火で熱を加え、真っ赤になった金属をハンマーで叩き、密度を高めながら形にしていく技法。ステンレスは鉄の3倍ほどのスピードで熱が逃げてしまい、すぐに硬化しやすいため、鍛造での製作は時間との戦いでもあります。

ちなみに、上の画像のソイルスティックは既に完売していますが、grakokuoubizarre greenの最初のコラボレーションモデルになります。

コラボレーションモデル第2弾「継政・改」。

そして今回、コラボレーションモデルの第2弾として制作した「継政・改(つぐまさ・かい)」。ファーストモデルのディテールを継承しつつ、日本刀の様なブレードを取り入れたデザインが特徴です。

grakokuouのソイルスティックには、茂木康一氏の祖父である刀匠の名が付けられた「継政」と呼ばれる日本刀のような作品が存在します。

上の画像は茂木さんの祖父である高橋定市氏が昭和17年に刀銘「継政」を受けた際の「證」になります。「證」とは証の旧字です。

今回のコラボレーションは、その「継政」の系譜といえるモデルであるため、茂木氏の了承も得て「継政・改」と命名しています。2万900円

ヘッド部分に刻まれるネーム。

ナイフのようなヘッド部分にはgrakokuouの名が刻まれ、反対の面にはbizarre greenの名が刻まれています。これは、前回のコラボレーションから継続している仕様になります。

見た目はまるで日本刀。

「継政・改」の最大の特徴である日本刀の様なブレード部分。鍛造で鍛えられた後に、研磨し生み出される美しい刃。

見た目は鋭い刃のようですが、本当の刃物になる前の段階で研磨を止めているため刃物としての機能はありません。

この美しいブレードは、やや深めの鉢に植物を植える際に、鉢と用土の隙間に入りやすい形状と長さになっています。

刃物としての機能はありませんが、先端は鋭利なため、扱いにはご注意ください。

実用できる金属の作品。

このソイルスティック1本を完成させるまでに、硬いステンレスの無垢棒を熱し、2000回以上叩き続けるといいます。

単なる商品や道具ではなく、金属彫刻家 茂木氏の魂が込められた「実用できる金属の作品」というのがこのソイルスティックにふさわしい表現かもしれません。

また、茂木氏は20年以上前から稀少な塊根植物や多肉植物の種子を輸入し、試行錯誤を繰り返しながら独自の栽培管理法を確立している有名な植物愛好家でもあります。

【金属彫刻家 茂木康一 氏 プロフィール】

ソイルスティック創始者であり、ルーブル、ニューヨーク、カールスルーエ、ソウル、東京都美術館など国内外で活動する金属彫刻家。

独創的な作風は高い評価を受け、施設、公設モニュメントやインテリア、エクステリアも制作している。

【DATA】
BIZARRE GREEN
長野県長野市篠ノ井布施高田879-1
TEL026-247-8160
営業時間:11時~20時 火曜定休
https://www.bizarre-green.com

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