米軍の銘品N-1デッキジャケットを春夏仕様にモディファイした意欲作。

甲板での作業する整備兵たちの防寒着として生まれたN-1デッキジャケットはその機能美とデザインからカジュアルウエアとしても多くのブランドでデザインソースとして人気のアイテムのひとつ。ウエストライドが今回発表したN-1は、当時のヴィンテージを再現しながらサマーバージョンにモディファイ。

ヘビーデューティなN-1を春夏仕様に違和感なくモディファイ。

ストリートではもちろんんのこと、バイカーたちにも定番として人気を誇るN-1デッキジャケット。もともとはアメリカ海軍で、甲板での作業をする兵士たちの防寒用ユニフォームとして開発されて支給されていたアイテムだ。

そのスペックと機能に特化したシンプルなデザインは、多くのファッションアイテムのデザインソースとしても人気。

ウエストライドでは、そんなN-1をベースに、縫製スペック等はヴィンテージを完璧に再現しながらも、レプリカとは一線を画したブランド独自の視点と解釈で再構築している。

定番のカーキと、ヴィンテージでは存在しなかったブラックをラインナップ。N-1のデザインながらさらりと羽織れるジャケットへと再構築している。

迫力ある経年変化を見せる表地にはオリジナルで打ち込み本数が多く、コシのあるジャーマンコード地を採用。左胸の刺繍ワッペンは実在したスコードロンパッチをモチーフに、新潟の職人が製作するオリジナルパッチでデコレーション。右胸にはDICKEYの名をハンドステンシルが入っている。

特徴的なオリジナルディテールである補強ステッチを施した襟や脇下ガセットの補強、ポケット袋布の処理、レーヨン刺繍の織ネームやプルタブなどの細かなスペックもしっかりと再現している。

さらに、オリジナルに採用されるリブは排除し調整域を考慮したカフスをアジャスター式にモディファイ。オリジナルのディテールを盛り込みながらも、WESTRIDE独自のアプローチで提案する一着になっている。※刺繍ワッペンは付属になる。

「ステッキと稲妻でウエストライドの魅力を叩き込む」というイメージでデザインされたワッペンは新潟の職人によるクラシカルなスタイル。当時のN-1も兵士たちが思い思いのカスタムを施していた歴史を想像させる
本来はアルパカウールがライニングに採用されていた襟周りは夏用にモディファイすることでシンプルなスタイルになる。といっても縫製仕様はヴィンテージに倣っているのでステッチワークなどは再現している
ヴィンテージのN-1はインナーリプ仕様だったが、このモデルはリブではなく、スナップボタンによるアジャスター付きのカフスにモディファイ。本来のN-1のイメージを損なうことなくデザインされている

LIGHT DECK JACKET
Color: OL V/BLK
Size: 36(S),38(M),40(L),42(XL),44(XXL)
Price: 4万3780円

DATA
WESTERN RIVER(ウエスタンリバー
新潟県上越市大字飯1410-3
TEL025-526-2415
水曜定休
https://www.w-river.com/

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...