テントはキャンプ場でのマイホーム。
キャンプにおいて睡眠をとるためのテントは、いわば「家」ともいえる。ここさえしっかりしておけば、快適なキャンプは約束されたも同然だ。最近ではテントのバリエーションも増え、アウトドア用品店に行ってみると、テントコーナーには様々なタイプのテントが並んでいて迷ってしまうほどだ。
「ドームテント」はポールをテントの穴に差し入れることで簡単にテントになるタイプ。上にフライシートをかけるタイプが主流となっている。「ポールテント」は真ん中に1本のポールを立てて設営する、三角形のテント。簡単に建てられるうえ、天井が高いため大空間が得られる構造のものが多い。
サイズについても、ファミリーキャンプの場合は大きなテントが必要になってくるし、ソロキャンプではコンパクトにまとめられるテントが適している。タープ同様、人数と用途によって適したテントを選ぶようにしたい。
また、キャンプはいつも晴天ばかりとは限らない。時には強風や豪雨など、想定外のシチュエーションも考えられる。そのため、あらゆる自然現象にも耐えられるようにしておくと安心だ。テントを張る場所は、水はけのよい場所がいいのか、木々の近くに設置するべきか。
頑丈なテントを設営するにはどんな点に注意すればいいかなど、そのコツさえおさえておけば、どんなシチュエーションでも快適なキャンプが楽しめるはずだ。
1.袋からテントを出す。
袋からフライシート、インナーテント、連結ポールなどを取り出し、準備をする。この時に部品が不足していると困るので、片付けの際はきちんとチェックしよう。
2.テントを広げる。
設置は平地を選び、石などが転がっていないかチェック。また、この時にだいたいの出入口の方向を考えておく。風下に出入口がくるのが基本。
ポイント!
テントは平らで水はけの良い場所に張るのが基本。
3.ポールをテントの上に置く。
2本あるポールをそれぞれ連結し、テントの上に×になるような状態で置く。こうすることで、そのあとの作業を円滑に進められるようになる。
ポイント!
そのあとの作業を考えてポールを×に重ねる。
4.ポールとテントの角に差し込む。
インナーテントの角に連結用の器具があるので、そこにポールに差し込んで固定する。このテントの器具はプラスティックだが、製品によって異なる。
ポイント!
金具のピンをポールに挿すタイプもある。
5.反対側の角にもポールを差し込む。
4で差し込んだ角と対称となる反対側も同様に、インナーテントに付いていた連結用の器具にポールに差し込み固定をする。ポールは意外としなるので注意しよう。
ポイント!
ポールは1本ごとに差し込んでいくとスムーズ。
6.フックをポールに引っ掛ける。
テントに付いている補助フックをポールに引っ掛ければ、インナーテントの出来あがり。テントによっては、インナーテントのスリーブにポールを通すタイプもある。その際は、ポールは引かずに押す。
7.フライシートをかける。
この時点ではテントを動かすことが可能なので、最終的な位置や出入口の方向を調整する。建てたインナーテントの上にフライシートを被せる。この時、インナーシートとフライシートにズレが生じないようにする。
8.ペグを打ってテントを固定する。
結露対策としてフライシートをピンと張りながら、インナーテントとの間に隙間を作るようにペグを打つ。フライシートの金具をポールにも引っかけて固定する。こうすることで、テントがより安定する。
9.フライシートのガイラインをひっかける。
付属のガイラインをフライシートの中段にある外側の穴、センターループに通し、ペグで固定できるように地面まで引く。フライシートとインナーテントはくっつかないように。
10.フライシートのペグを打ち完成。
センターループからのガイドラインをすべて引っ張り、ペグを打っていく。フライシートの裾をピンと張り、対角ごとに固定する。自在金具を調整し、美しくシワのないテントに仕上げる。
Text/K.Otsuki 大槻和洋(開発社) Photo/S.Enomoto 榎本壯三
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