壁一面にスニーカー!膨大なコレクションとスニーカーにまつわるインテリアが揃う、唯一無二の空間。

1990年代に社会現象を巻き起こしたスニーカーブーム。ナイキの営業職として、原宿エリアを中心に様々なプロジェクトを手掛けてきた高見薫さん。その来歴を物語る貴重なスニーカーが並ぶコレクションルームを公開!

「デッカーズジャパン」高見薫さん

1991年、ナイキジャパンに入社。1996年のナイキショップの立ち上げをはじめ、数々のプロジェクトに携わる。2018年にデッカーズジャパン合同会社に入社し、現在に至る。

思い入れのある約600足ものスニーカーが並ぶ、こだわりが詰まったコレクションルーム。

壁一面にぎっしり陳列されたスニーカーのコレクションは、主に高見さんが実際にセールスしていたモデルがその大半を占めている

アグ®、ホカオネオネ®、テバ®などのブランド取り扱う、デッカーズジャパンに勤務する高見薫さんがこの家に引っ越してきたのは、今から約6年ほど前。前オーナーのセンスに惹かれて購入した物件は、ほぼリノベーションをせずに暮らし続けてる。数少ない例外のメインが、2階にあるスニーカーのコレクションルームだという。

スニーカーブームの 黎明期を物語る希少なモデルが並ぶ、高見さん夫妻のスニーカーコレクション。総数は600足以上にも及び、資料性の高さから業界関係者の注目度が高い

「前の家からスニーカーの収納に困っていて、仕方なく倉庫を借りていたのですが、仕事の資料として引っ張り出す手間を省けるので、思い切って収納部屋を作ることにしました。内装を依頼したのは、仕事仲間であり、ソフの店舗や事務所などの内装設計を手掛ける建築家の荒木信雄さんです」

天井高のあるスペースは、元々は子供部屋で仕切りやロフトがあったことを聞くと納得がいく。高見さん夫婦が所有する約600足にも及ぶスニーカーの数々は、ファン垂涎のレアモデルが揃う。

「ここに並ぶスニーカーは趣味での収集ではなくて、ナイキの営業職時代に自然と集まったものがほとんど。私にとって履歴書やアルバムに近い存在だと言えますね」

見るだけで楽しい気分にさせてくれる、今となっては入手が難しいナイキのレトロなランニングシューズがバリエーション豊富に揃う
カルトな人気を誇るバスケットシューズ、ナイキ「ターミネーター」。こちらの並んだ品々はかなり前の復刻モデルとのこと

市販されていないインテリアも大切に。コレクションの一部を紹介!

数年前に購入したという、F.C.R.B.とドクター・ロマネリとのコラボレーションによる椅子。座面はナイキのヴィンテージとナイキが生産していた2000年代前半のF.C.R.B.のヴィンテージを使って製作されている。

この部屋に敷かれた丸型のマットは、イベント用のグッズで市販は一切されていない。高見さんは2つのバリエーションを所有。

2007年に行われた「エアフォース1」の25周年記念イベントで配られたノベリティ用のクッションを愛用。

アトモスとアグ®のコラボレートショップ「アグアトモス」のために作られたベアブリック400%は即完売したアイテムだ。ちなみに100%はノベルティとして製作した非売品。

棚に陳列された600足以上ものスニーカーは資料としても機能する。カテゴリー別に整理することで出し入れしやすくなっている。

(出典/「Lightning2022年10月号 Vol.342」)