英国車に王道アメカジでゆるりと乗る。
群馬県で自動車整備工場を手掛ける倉上さんは、大のアメリカ好き。10代からアメカジに夢中になり、そのワードローブの中には、当時買ったものが立派なヴィンテージになってしまったものも。そんなアメリカ好きであればハーレーを好みそうだが、あえてトライアンフを選んだのはなぜ?
「自分の中でトライアンフは英国車でありながらも、10代の頃から憧れた旧きよきアメリカの象徴のひとつなんです。完全に大好きなスティーブ・マックイーンの影響ですね。トライアンフはサンダーバードのヒットを皮切りに、’50〜’60年代のアメリカのモーターサイクルシーンに旋風を巻き起こしました。’59年には当時のフラッグシップモデルであり、トライアンフ史上、もっとも成功したモデルと称されるT120ボンネビルをリリースして、最高速の記録を更新しました。
だからサンダーバードか、ボンネビルに乗りたいなと思っていたところに、このT110のオファーがあったんです。このワンテンタイガーはサンダーバードの後継モデルですし、ボンネビルのエンジンのベースとなった4ストロークパラレルツインエンジンを搭載しているのでちょうどいいなと。前オーナーがフルレストアした個体だったので、コンディションも抜群だったんです。決して速くはないですが、ドコドコとした鼓動感のある走りが気に入っています」
英国車だとロッカーズ的なイメージをしてしまうが、実はラフなアメカジにも似合う。倉上さんはそれを体現していた。
1957 TRIUMPH T110のディテールを拝見!
650ccの4ストロークパラレルツインエンジンを搭載。人気の高いエンジンとトランスミッションが別体となった仕様。
メーターは純正のスミス製。
【DATA】
マスターライン・オートモービル
群馬県伊勢崎市境伊与久1684-13
TEL0270-76-2420
営業/9:00~ 17:00
(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/A.Shimosaka 下坂明弘
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