訪れたのはこちら! 「GLITTER」
紙モノのほかにもメイソンジャー や農機具、家具、雑貨にいたるまで他所ではあまり見かけないヴィンテージ&アンティークグッズを多数揃える名古屋の隠れた名店「GLITTER」。
【DATA】
GLITTER
愛知県名古屋市中川区川前町154
TEL 052-413-2103
営業/10:00〜19:00
休み/土日
https://glitter-web.ocnk.net
アイデア次第で幅広い使い方が楽しめる「紙モノ」。
数あるヴィンテージアイテムのなかでとりわけ女性やデザイン好きな文化系の人たちに人気なのが「紙モノ」といわれるジャンル。その「紙モノ」でも洋書や文具、ポストカードなどさらにジャンルは細分化されるが、今回はそのなかでも企業のロゴが入った紙袋や食品を入れる容器、缶詰のラベルといった「企業モノ」、「パッケージモノ」といわれるジャンルをピックアップ。
実はこれもアメリカでは古くからマーケットが成熟していて、専門の販売会などもあるという。だが、実は日本でもトレーディングカードのような交換会が行われていたり、自分好みのラベルをスクラップした「ジャンクジャーナル」というオリジナルの本を作るカルチャーがあるんだそう。
紙モノだけでなく、メイソンジャーや農機具など変わったアンティーク&ヴィンテージアイテムを扱う名古屋市中川区の「グリッター」でもオープン当初から約15年ほど扱っている定番人気のジャンル。キャッチーなロゴやフォントなどデザイン面や使用している素材は、古いデザインが好きな人にはたまらないはず。飾るだけでなく、アイデア次第で様々な使い方が楽しめるのも特徴のひとつだろう。
全体的には品薄傾向で今後高騰してくる可能性も?
パッケージやラベルといった企業モノは個人所有というより倒産した企業や閉鎖した工場の在庫が出回るパターンが多いという。となれば、知名度の高い企業や人気の品は在庫がなくなるにつれ必然的に価格が高くなってくる。
「ウチで扱っているのは古いものだと1930年代やそれ以前のモノもありますが、1940〜’70年代のモノが中心ですね。オープン当初からなので15年くらいは扱っていて、当初はまとめていくらって感じでしたが、今では人気のあるものだと1点いくらという感じで変わってきたりしています。日本のファンの方からも『あまり紹介しないで欲しい』なんて言われることもあります(笑)」
とはいえ、現状で1点数百円から高いものでも2000円程度。価格設定に関しては明確な基準がないようで、仕入れ価格次第だが、オークションサイトなどを見てみても、アメリカよりも日本で売られている方が安いというモノもあるから、値段や希少性というよりも好みで選ぶのが得策といえる。自身のショップでオリジナルのノベルティを作りたいと考える人にはデザインのアイデアソースとして購入するのも最適。
気に入ったデザインを暮らしに取り入れるべし!
インテリアとして単品で飾るだけではなく、好みのデザインの品をコラージュして額装すればオリジナルのアート作品になるし、箱モノの品は今時なら消毒用スプレーやハンドソープを入れる容器に。また、アイスクリームバッグのように分厚い紙袋はひと手間加えてバッグにカスタムしたりとアイデア次第で様々に活用できる。
市場価格を知る!
かつて存在した企業やブランドのグッズだったりロゴ入りのケースだったりするので、かつては大量に出回っていたものでも人気や知名度の高いモノは年々品薄に。それにともない10年前と比べると少しずつ価格も上昇傾向にあるようだ。もちろんモノによって価格の差はある。とはいえ、現在も1点数百円から高くて2000円前後。一期一会だけに気に入ったデザインに出会ったら即ゲットすべし。
ボックス型のパッケージ
ヴィンテージのバターボックス。それなりにダメージはあるがフォントやロゴの風合い抜群。440円
ミラー社の1/2ガロンサイズのアイスクリームパッケージ。組み立てるとボックスになる。880円
牛乳のパックなのにバラの花のロゴマークが目を引くローズクレスト社の牛乳ボックス。660円
バッグ型のパッケージ
自動車メーカーG.M.C社が作った家畜用の資料袋。かなりの厚手の紙を2重にしている。1650 円
ケンタッキーにあったグレゴリーズミルという会社のコーンミールバッグ。色使いもいい。880円
ミラー社のアイスクリームバッグ。パッケージには密閉すれば最低1時間は持つとのこと。880円
カップ型のパッケージ
ペリーボーイズスモーギーのフライドチキンボックス。未使用品。ろう引きの紙でフタ付き。880円
ミラーのカッテージチーズカップ。ろう引きされているのでプランタカバーにも使える。550円
メジャーどころが好きな人にはおなじみのコカコーラの紙コップもオススメ。年代は不詳。220円
ラベル
ディア社のグレープフルーツジュース缶のラベル。こちらは年代は不詳だが古そう。880円
プライドオブバージニアブランドのエールワイフというニシン科の魚の缶詰ラベル。880円
エルクレイン社のスナップエンドウの缶詰のラベル。1920年代という年代モノ。880円
◆
今見ても古さを感じさせないデザイン性の高さはさすがアメリカ。飾るだけじゃない、小物入れやプランターボックスなど実用品としてもアイデア次第で使い方は無限大のヴィンテージ紙モノ。お気に入りを見つけたら価格高騰の前にゲットしたい。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Ligthning 2021年11月号 Vol.331」)
Text/M.Terano 寺野正樹 Photo/M.Kato 加藤政憲 取材協力/ グリッター https://glitter-web.ocnk.net
関連する記事
-
- 2024.11.21
驚愕の価格も! ヴィンテージヘルメットの市場価値って?【ジェットヘルメット編】