【遊びの達人たちに学ぶギア選び②サバイバルゲーム】着る・撃つ・いじる・集める! 何をしても熱くなれるホビー!

遊びに欠かせない道具。いいものを選びたいが、なにも“高価な”道具を揃えればいいってもんじゃない。大切なのは、「自分なりの審美眼を持ち、他人に左右されることなく道具を選ぶこと」。そこで、プロレベルの遊びの達人たちに、ギア選びのこだわりを聞いた。

「COVO DESIGN」コボ田形さん

本誌編集、結婚情報誌「ゼクシィ」のディレクターを経て、2021年にデザイン事務所「COVO DESIGN」を設立。現在はサバゲ業界のインフラメディア「Airsoft Geek」のリリースに向けて奔走中。サバゲ歴は17年。

装備の自由度も高く楽しみのバリエーションが豊富!

編集、スタイリスト、カメラマン、デザイナー、アパレルプレス、自衛官などで構成されるMEDIA-RANGERSに所属するコボさん。ライトニング編集部のモヒカン小川は同チーム顧問

いまや日本だけでなく、北米や欧州でも人気が止まらない「サバゲ」ことサバイバルゲーム。その魅力をコボ田形さんはこう語る。

「サバゲの魅力は屋外アクティビティとして楽しめるだけでなく、自分の理想のキャラクター像を日々世界中で更新されるギアを使って体現できることにあるんです」

フィールドの特性やテイストに合わせて装備を変えて楽しめるのもサバゲの魅力。全国に点在するフィールドの種類は森林、砂漠、市街地、モール、ホテルなど多岐にわたる。想像しうる場所は大体網羅されている

彼が現在ハマっているのは「SOFカジュアル」と呼ばれるこの2年で急速に広まったスタイル。デニムやTシャツなどのアメリカンカジュアルウエアを着用しつつ、ヘルメットやキャリアなどのギアは特殊部隊で使用される最新装備を身にまとうスタイルのことだ。米国特殊部隊の元隊員が現役時代に使用していた装備に普段着を合わせてトレーニングしている姿が、ネットを通じて広まったのがこのスタイルの原点なんだとか。

「サバゲというと装備それぞれに『こうでなければならない』といったようなイメージがひと昔前まではあったと思うんです。でも、このスタイルに関しては自由度が高く、自分の好きな服が着られるし、いわゆる一般兵と違って特殊部隊員の装備は選択肢がとにかく多い。結果、唯一無二の自分らしいスタイリングを模索できることが一番の魅力ですね」とコボさん。

撃つだけでなく、楽しみのバリエーションが豊富なサバイバルゲーム。手持ちのカジュアルウエアをベースに貴兄もはじめてみては。

ライフルの年代に合わせて集められた田形さんの米特殊部隊仕様装備【厳選5】

1.SYSTEMAのSOPMOD BLOCK3 TEST MOD

USASOC(米陸軍特殊コマンド)が、US SOCOM(米特殊作戦軍)用の3世代目のライフルを開発していた当初、2017年頃に試験運用した可能性のある幻のライフルをシステマ製のエアソフトガンをベースに組んだもの。

2.EVOLUTION GEARのPVS-31

米海軍特殊部隊SEALsをはじめとするUS SOCOMに所属する部隊が運用する2眼暗視ゴーグル、PVS-31のダミーレプリカと、味方に位置を伝える各種マーカーライト。

3.VELOCITY SYSTEMSのSCARAB

実在する米陸軍特殊部隊員の装備をモチーフに組まれたプレートキャリア。支給品ではなく、特殊部隊員だからこそ許される戦場への持込品として多数目撃される逸品だ。

4.VANSのSK8-HI PRO

実際に作戦時に使用する隊員がいるほど、近年一部の米国特殊部隊員の間で異様な人気を誇るバンズのシューズ。コボさんはビブラムソールを後付けして運用している。

5.5.11 TACTICALのDEFENDER-FLEX JE

近年のSOFカジュアルブームに伴い、さまざまなタクティカルブランドからリリースされているタクティカルジーンズ。コボさんの選ぶ基準は各種装備の携行のしやすさ。

(出典/「Ligthning2021年9月号 Vol.329」)