シンクロニシティって信じる? サルバドール・ダリのタロットカードで楽しんで。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! タロットカードを手に入れて、ダリのことを調べていたらチュッパチャップスのパッケージにあるロゴデザインもダリが手掛けたものだったと初めて知ったADちゃんがお届け!

サルバドール・ダリのタロットカード

「シンクロニシティ(共時性)」。スイスの分析心理学者であるユングが提唱した概念で、“意味のある偶然の一致”、または“巡り合わせ”とも言う。例えばずっと欲しいと思っていたヴィンテージのミリタリーウエアなどに、仕事の撮影などで出会うのも意味のあるシンクロである。編集部の仲間たちと企画会議をしても、みんなの気分が偶然にも同じだったりして、企画会議がとんとん拍子で進んでいくことも。だから仕事で原稿を書くことも、取材する事柄にも、その偶然の一致を愉しんでいる。

芸術性の高いダリのタロットカード。1984年に出版されてから何度も絶版・再販を繰り返したアイテム。これはドイツの出版社「タッシェン」が最近再販したもの。時計はサイズ感が分かるように置いてみました。過去に何度も探してはプレ値がついていて購入を断念していたが、最近アマゾンで偶然見つけて即購入。今なら5944円で手に入ります(笑)

今回紹介するのは、サルバドール・ダリが手掛けたタロットカード。タロット占いが当たるのはシンクロニシティも関係しているという。意味のある偶然の一致により、悩み事とタロットカードに関連性が出てくるのだ。そして何よりも占いができる男は女にモテる。

カードの魔術師とコインのキングは ダリ本人がモチーフ。女帝のカードは最愛の妻、ガラが描かれる

ちなみにこのタロットカードは映画『007 死ぬのは奴らだ』の小道具製作の依頼を受けてデザインしたもの。でも予算の折り合いが付かずお蔵入りになり、劇中では使われなかった。しかしダリはタロットカードの製作を続け、’84年に一般販売することとなる。

解説冊子にはそれぞれの意味やダリがコラージュに用いた元の作品の解説などが紹介されている

朝起きてカードを1枚引き、その夜に一日の出来事の共時性を見出す遊びがしたい。そうすれば日常も刺激的になるんじゃね?

パッケージを開けるとタロットカードと、各カードの解説冊子(英独 仏語併記)が同封されている
パープルのビロード仕上げの豪華なパッケージ。ダリのサインが表に金の箔押しでデザインされていて神秘的だ

気になった方はAmazonで購入いただけますよ。

(出典/「Lightning 2020年9月号 Vol.317」)