個性的で面白い本屋さんへ行こう! おすすめ4店を紹介!

最近の本屋さんは本を販売しているだけではなく、カフェを併設して本を読みながらコーヒーやビールが飲めたり、専門書だけを扱った尖った店もたくさんある。その中で特に面白い本屋さんを、Lightning編集部が独断と偏見で選んでみた。

1.ROUTE BOOKS(ルートブックス)|東京・上野

元工場だった建物に廃材を使った書棚やコンクリートのカウンターなどを設置。西海岸テイストで、暗くなりがちな工場の雰囲気を活かしながら風通りのよい空間に仕上げている。奥のソファ席はステージにもなり、時々ライブを行うことも

外観からはとても本屋さんには見えないこのお店。工場跡地をそのまま再利用した無機質な建物に、使い込まれた旧い木箱や机の引き出しをランダムに組み合わせて書棚を作ったユニークな空間だ。

様々なサイズの木箱を組み合わせた書棚。定期的にレイアウトも変えているそうだ。また、訪れるたびに新しい本に 出会えるのも楽しみのひとつだ

そんな棚に収められているのは、アートカルチャーや私小説まで、様々なジャンルでセレクトした本。購入した本をソファに座ってコーヒーやビールを飲みながらゆっくりと読めるのもこの店の特徴だといえる。

2Fにはモンステラやアガベなどの観葉植物が並ぶ。店内外に300鉢ほどの植物をディスプレイ販売していて、植物目 当てに訪れる人も多いとか

週末の夜にはライブも開催されていて、本屋さんと音楽が融合しているというのも面白い。店内にディスプレイされているグリーンも購入できるなど、一度訪れたらきっとドハマリしてしまうはず。

清澄白河のアライズコーヒーや多種多様なビールを用意している。本を購入するとソファ席でドリンクを飲みながらゆっくり読書ができる

おすすめの一冊・・・『ブレックスストーリー』藤井洋子著/下野新聞社刊

快進撃を続けるバスケBリーグの宇都宮ブレックス。田臥勇太をチームに呼ぶところからスタートする本書は“事実は小説より奇なり” を地でいく面白さ。読み終えたら、バスケが見たくなるはず!! 1980円

【DATA】
東京都台東区東上野4-14-3 Route Common 1F
TEL03-5830-2666
営業/12:00〜21:00
休み/不定休
http://route-books.com

2.magnif(マグニフ)|東京・神保町

およそ10坪ほどの店内に雑誌や書籍、雑誌広告の切り抜きなどを陳列。在庫数は店主も把握できていないほどで、まるで宝探しをしているかのように本を物色できて楽しい

日本が誇る書店街・神保町にあるマグニフは、世界のファッション系雑誌を中心にした古書店。'70年代から現在までの雑誌が中心で、アイビーやモードなどジャンルごとに分けて関連書籍もディスプレイするというスタイルだ。当然アメカジファッション誌も充実しており、今では手に入りにくい小誌バックナンバーももしかしたら見つかるかもしれない。

アメリカンカルチャーを日本に紹介した草 分けである『Made in U.S.Aカタログ』。 我々Lightning編集部にとっても貴重な資料である
男性ファッション誌のみならず、女性誌も多数在庫。著名人が表紙を飾った海外雑誌を中心にラインナップしている

おすすめの一冊・・・『月刊SNOOPY』1978年3月号/すばる書房刊

1971年の創刊から1979年までに119号まで発刊した月刊誌。スヌーピー好きにはポピュラーなコレクターズアイテムとして知られている。

【DATA】
東京都千代田区神田神保町1-17
TEL03-5280-5911
営業/11:00〜19:00
休み/不定休
http://www.magnif.jp

3.ネオ書房|東京・阿佐ヶ谷

まず出迎えてくれるのがゴジラのフィギュア(非売品)。床か ら天井までびっしりと本が収められている

昔ながらの本屋さんの佇まいを残したネオ書房は、漫画や特撮、映画など子どもの頃夢中になったサブカルを中心にした品揃え。店内にあるものはほぼ売り物で、その7割は店主の私物だとか。ゴジラやウルトラマンなどのフィギュアもあり、一歩店に足を踏み入れた瞬間に、子どもの頃のワクワク感を味わえるはず。

昭和歌謡のレコードや特撮映画のレーザーディスクも手に入る。あの頃の音や映像を再び堪能してみてはいかが
ウルトラマンなどのソフビやフィギュアも数多く陳列。好きだった本とセットで手に入れて、一緒にディスプレイしてもいいだろう

おすすめの一冊・・・『COM』虫プロ商事刊

手塚治虫が1967年に刊行した漫画雑誌。石ノ森章太郎や赤塚不二夫、松本零士、藤子不二雄など、日本を代表する名だたる漫画家たちが作品を掲載

【DATA】
東京杉並区阿佐ヶ谷北1-27-5
TEL03-3339-6378
営業/13:00~20:00
休み/木曜

4.SHARE LOUNGE TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア(シェアラウンジ ツタヤ ブックストア)|東京・渋谷

床から天井まである大きな書棚は圧巻。広々とした店内の随所にソファや椅子を配置し、座って本を読めるのが魅力でもある。1日居ても飽きないつくりだ

本とライフスタイルを密着させた書店の先駆者でもある蔦屋書店が、渋谷の新名所、渋谷スクランブルスクエアに新たにオープンしたのがこのお店。47F建ての11Fにあり、その眺望は抜群。渋谷の街を眺めながら、好きな本を物色し、ゆっくりと読めるというスタイルだ。飲み物やナッツもあり、長居してしまうこと確実!

全面ガラス張りになっており、渋谷駅周辺を一望できる。時間帯によっては羽田空港到着の旅客機を眺められるかも
また有料サービスのアルコール類も用意

おすすめの一冊・・・『渋谷の秘密 12の視点で読み解く』パルコ出版刊

渋谷の歴史や地形を軸に花街、ファッション、のんべい横丁、ワシントンハイツ、映画館など12の視点から渋谷という街を掘り下げる。3850円

【DATA】
東京都渋谷区渋谷2‐24‐12 スクランブルスクエア 11階
TEL03-3339-6378
営業/10:00〜23:00
休み/木曜

最近増えている小さいけれど個性的な本屋さんから、本屋とライフスタイルを結び付けた先駆者的大型書店まで、さまざまな形の本屋が増えている。まだまだある面白い本屋さんを知りたい方はぜひ「別冊LightningVol.227 本屋さんへ行こう!!」を手に取ってみてほしい。

別冊Lightning Vol.227 本屋さんへ 行こう!! 定価1600 円+ 税

都会的で個性的、そして居心地のいい空間が魅力の東京の本屋さん。たくさんの本に囲まれた非日常的な空間の中で、本を探す、選ぶ、そして読むことってこんなにも楽しいんだと思わせる店が満載!

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(出典/「Lightning 2020年4月号 Vol.312」)