あの看板モデルに期待の新色登場!|MSR(エムエスアール)
1969年、シアトルベースの登山家ラリー・ペンバシーによって設立され、プロユースなマウンテンギアの名作を数多く輩出し続けるアメリカの名門。特に’70年代より開発が始まったダブルウォール構造の山岳テントは、後続ブランドに絶大な影響を与え、瞬く間にシーンのスタンダードを築き上げた。バックパッキングテントのカテゴリーに位置する本モデル「エリクサー4」は、設営の容易さと箱型に近い快適な居住性空間から近年はファミリーキャンプでも人気が高く、お馴染みのグレー、ゴールドに加え、今季よりグリーンのフライシートを備えたバリエーションも追加された。6万1600円(モチヅキ TEL0256-32-0860)
テレコで揃えたいポップなバイカラー。|KERMIT CHAIR(カーミットチェア)
もともとバイク愛好家のカーミット氏により、バイクに積載可能かつレース観戦やチルアウトにも使え、さらに軽量、携帯性、堅牢性を備えた野営用チェアとして1984年に開発されて以来、今やアウトドアのみならずホームファニチャーとしても人気を集めるシーンきってのロングセラー。2003年、長年にわたり同ブランドの愛好家でもあったトム・シェリルへとビジネス自体は譲渡したものの、現在もテネシー州はレッド ボイリングスプリングに位置する自社工場にて、デビュー当時と何ひとつ変わらないハンドクラフトとMade in U.S.A.を貫き、各国のキャンパーたちへと届けられている。
ファミキャン、グルキャンにも漆黒クールなキッチンウエア。|GSI OUTDOORS(ジー・エス・アイ アウトドアーズ)
ブリティッシュコロンビアからアメリカ西海岸サンディエゴへと移住したドン&キャシィ・イアン兄弟により、1985年に設立された老舗キャンプギアブランド。特にクッカーやカトラリーといったキッチンウエアに定評があり、数あるカテゴリーの中でもヘビーゲージスチールに耐久性を上げるため700℃以上の熱処理を2回も施したマグやボウルをメインとしたエナメルウエアは、今やブランドを代表する定番シリーズ。ブラックは今季のニューカラーだ。
ハイエンドクーラーの雄からボトルとタンブラーが日本デビュー。|ORCA Coolers(オルカクーラーズ)
自身らもハンティングやフイッシングに傾倒するクリフ・ウォーカーとジム・フォードにより2013年にテネシー州で設立され、アメリカ最高峰のハイエンドクーラーを製作すべくThe Outdoor Recreation Company of Americaの頭文字からオルカと命名。その名の通りオルカの尾ビレをブランドアイコンに、回転成形構造によるクーラーボックスを展開する中、待望のボトル&タンブラーがいよいよ初上陸を果たした。
軍や政府機関でも採用されるロープ専業の実力派。|ATWOOD ROPE MFG(アットウッドロープ)
軍、警察、消防、政府機関などでも採用され、ミルスペックに準拠したタクティカルコードやパラコード、民間ではテントやタープ用のガイロープからドッグリードなどなど、アメリカ国内では誰もが知るロープ専業ブランドの最大手。約250㎏という耐荷重を持ちながらも軽量かつ紫外線にも強く、腐敗しにくい上にカビへの抵抗性も併せ持ったまさにオールラウンダー。今季初お披露目となったディスペンサーももちろんアメリカ製だ。
たとえアウトドアでも快適な寝具はマストです。|THERMAREST(サーマレスト)
もはやアウトドアにおけるスリーピングギアの代名詞ともなった名門。1972年の創業からアウトドアでの快適眠りを実現すべく野外用寝具を中心に展開し、クローズセル構造のマット、リッジレストを1986年に発表。その3年後にデビューしたZライトは今なお世界中のアウトドアズマンに愛用されるベストセラーとなった。そんな名門からは断熱性に優れたエアマットレスのアップデート版とステラーブランケットの新柄が届いた。
今なお進化し続けるアメリカンアウトドアのシンボル。|L.L.BEAN(エル・エル・ビーン)
創業者でもあるレオン・レオンウッド・ビーン氏が通称ビーン・ブーツと呼ばれるラバーソールのメイン・ハンティング・ブーツを開発して以来、100年以上にわたりアメリカのアウトドアとフィールドスポーツを牽引。アウトドアズマンたちがいつ訪れても対応できるようにと、第一号店となった旗艦店は今なお鍵をかけずに運営しているという逸話も有名だろう。1940年代に入ると氷を運搬するためのアイスバッグに着想を得てビーンズ・アイス・キャリアを発表。その後、’60年代にはボート・アンド・トート・バッグへと発展しブランドアイコンへと成長した。今季の新作もそんなマスターピースたちの意匠を継ぐ盤石のラインナップとなっている。
自社工場で製造されたスペシャルプロダクツ。|MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)
現代バックパックの父とも賞され、デイナ・デザインなど多くのアウトドアレーベルで活躍したデイナ・グリーソンにより2000年に設立され、ミリタリーや森林消防隊に代表される“最も過酷な環境” で“最も危険な任務” にあたるプロフェッショナルのために開発された究極ブランド。その旗艦店にあたるミステリーランチ東京のみで展開されるBOZEMAN MADEシリーズから、ショップ設立3 周年に合わせMade in BOZEMAN、つまり自社工場にて製造されたシリアルナンバー入りスペシャルプロダクツが超少ロットで登場する。インラインにはないテキスタイルや配色、さらにはクレイジーパターンなど物欲そそる2モデルをフィーチャーした。
(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)
Text/T.Hakusui 白水健寛 Photo/N.Suzuki 鈴木規仁 Styling/T.Nakajima 中島貴大
関連する記事
-
- 2024.12.04
キャンプで活躍! 斧も鉈も使わず簡単に薪割りができるクサビ登場