毎月第2日曜に開催され、出店数はなんと2000店!
ローズボウルとは毎月第2週の日曜日にカリフォルニア州パサデナにあるローズボウルスタジアムで開催されるフリーマーケット。出店数は毎回2000店を超え、ネットフリマやネットオークションなんてどこ吹く風。いまでも毎月多くの人が来場するアメリカで最も有名なフリマ会場のひとつである。
ちなみに以前紹介したインスピレーションのイベント(https://wp.me/paS53R-2t6G)はローズボウルに合わせて開催されるだけに、2月は特に日本から多くの古着バイヤーが訪れる。そのため通称プロと呼ばれるフリマで生計を立てる人たちの出店も多いが、その分クオリティの高いヴィンテージが見つかるのだ。もちろんスペシャルなアイテムは高価だが、日本で買うより遥かに安い。
会場は大きく分けて、古着系、家具&雑貨系、新品系と3つのジャンルでエリアが区分されているまずは自分の好きなジャンルから見るのが定石。とはいえ出店数が多いため「もう一度あの店に行きたい」と思っても、どこだったかわからなくなるほど広い会場なので、気に入ったモノを見つけたら、即交渉して購入するのがローズボウルの賢い歩き方。
またヴィンテージに興味がなくても会場内の各ショップに並んだ商品を見ていると、リアルなアメリカの生活を垣間見たような気になれるのもローズボウルの魅力のひとつ。掘り出しモノを見つけに行ってもよし、ただ散歩するのもよし、と様々な楽しみ方ができるのが最大の魅力だ。
▼ローズボウルの基本情報はこちらの記事をチェック!
物欲を刺激するアメリカン・アンティークの大群。
そんな古着やヴィンテージ好きにはたまらないフリマの聖地・ローズボウルを毎年訪れているライトニング編集部。毎回、新しい出会いや掘り出し物と遭遇してきたが、今年(2020年)は編集部の何でも屋・サカサモトが参戦! おすすめのジャンルやアイテムを紹介する。
ファイヤーイングも豊富にそろう!
ファイヤーキングを筆頭にミルクガラスのヴィンテージテーブルウエアがズラリ。アメリカのフリマではお馴染みの光景だ。
靴だってこの物量。ピッタリサイズも見つかるはず!
地面が見えなくなるほど靴を敷き詰めるのがローズボウル流。根気よく探せば自分好みのシンデレラサイズが必ず見つかる。
ミッドセンチュリーモダン家具が大充実!
ミッドセンチュリーデザインのアンティークチェアは、シートのコンディションも抜群で1脚550ドル。
シンプルだけどアメリカらしいデザインが漂うゴールドのデスクランプ。奥にも同じデザインがあるため、何はともあれ二個買っておきたい。寝室のナイトスタンドとしても使えそう。各75ドル。
さすがのラインナップ! ウエスタンブーツも豊富。
トニーラマをはじめとした本場のウエスタンブーツだって唸るほど。75ドル〜。
ガラクタ? 掘り出し物? こんなものもあります!
活版印刷で使われていたスタンプだって売っている。裏に磁石を貼り付けているので、冷蔵庫に付けるマグネットとして使ってもオシャレだ。各5ドル。
ヴィンテージの木製便座は、なんと5ドル。かなりの上級者向けなアイテムだが、これが自宅の便器についていたらトイレに行くのが楽しくなるかも!?
デザイン性抜群のヴィンテージオイル缶。使い道はなくともコレクションして飾るだけでも絵になる。25ドル〜。
“Danger” “Caution” “Careful” といった注意喚起の看板だけを扱うブースを発見。ガレージなどにも使えそうな実用的なアンティークアイテムだ。50ドル〜。
カートだって現地調達できる!
男らしい鉄製のメッシュカートは65ドル。まずはこれを手に入れて買い物用のカートとするのもアリかも。
色が抜けた雰囲気がとてもクールなスカジャン。しかも刺繍は風神&雷神。これで350ドルは激安だ!
オーク材の味わい深い色合いにホレボレ!
雰囲気たっぷりのオーク製のファイルキャビネット。DVDケースがぴったりと収まりそうなので、実用的に使えそう。225ドル。
10ドル均一には掘り出し物があるかも!?
テーブルの上は、どれでも10ドルの値札が付く。こういうとこにこそ、意外な掘り出しモノがあったりするので、隈なくチェックしてみよう。
フリマでお馴染みのプレイボーイ。
雑誌『プレイボーイ』のヴィンテージ。’70年代の本が多く表紙もオシャレなので、お土産としても喜ばれるかも!? 各10ドル
日本への発送もできるので安心!
大型家具も格安でゲットできるのがローズボウルの魅力。日本へ発送するサービスもあるので、お気に入りを見つけたら利用しない手はない。
ディスウント交渉もローズボウルの醍醐味!
ローズボウルに限らず交渉次第でディスカウントしてもらえるフリマの醍醐味。交渉には、もちろん英語が必須になるが、希望の金額を伝えられれば何とかなるはず。
キッチンカーも堪能しよう!
会場にはキッチンカーも出店しているので、名物のホットドッグを食べてみるのはいかが? シンプルでチープだが歩き回った後に食べると、格別に美味しいのだ!
珍しいクルマとの出会いもローズボウルならでは。
出店ブース裏に停めてある珍しいクルマをチェックするのもローズボウルの楽しみ方。この日見つけたユニークなクルマBest1は錆びだらけのレイトバス。’70sなデカールがナイス!
恒例企画! YOUはローズボウルで何を買う!?
毎回ローズボウルに行くたびに取材しているのが現地の人たちを対象にした買い物インタビュー企画。果たして何を買って、どんな目的で使うのか? そこで会場で見かけた大物をゲットした人たちを直撃した!
戦利品はクッション!
サンタモニカ在住のペネロペさん。「大きいのは150ドルで犬用、丸いレザー製は90ドルでワタシ用」まさか犬の方が高いとは!
DIYが趣味なんだ!
フレンディさんが手にするのは雰囲気のいいミニテーブル。ただしピアノ椅子として使うため、家に帰ってクッションを付けるとか。
写真が恥ずかしい…
恥ずかしがってカメラを向いてくれない少女が持つのは、お父さんが買ったスタンドライド。結果、名前すらもわからずじまい(笑)。
旧いものが好きな人にとって、何度でも通いたくなるローズボウル。カリフォルニアを訪れる際は、スケジュールを合わせてぜひ参戦してみてほしい。レンタカーで行くのが基本だが、現地ツアーもあるので探してみてはいかがでしょうか?
(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)
Text/K.Sakamoto 坂本桂樹 Photo/Y.Miyazaki 宮崎良将(Seven Bros.Pictures)
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