文房具だって経年変化を楽しむ時代到来! カヴェコのブラススポーツシリーズが気になる!

雑誌「Lightning」読者の大好物である「エイジング」だが、一口にエイジングと言っても、ただ漫然と時が過ぎゆくのを待っていても、モノはほとんど変化しない。

革をエイジングさせたいと思ったら、とにかく毎日使わなきゃいけない。だから革好きの俺は、多少暑くても革ジャンを脱がないし、真夏はバイカーでもないのに気合でレザーベストだし、足元は1年中エンジニアを履く。

ブックカバーは馬革なので、せっせと本を読み、カバーの経年変化ににんまりしている。小学校の先生によく言われた「日々の努力」というコトバの意味が、この歳になって身に染みて分かった。

カヴェコのブラススポーツシリーズ

まさに「真鍮の塊」のような佇まいのKaweco(カヴェコ)ブラススポーツシリーズ。モヒカン小川が購入したのはシャープペンシル0.7㎜(写真奥)とボールペン(写真手前)。ボールペンのサイズは長さ約104㎜/最大径約13.5㎜/重さ約36g。グリップもよく、重みもあるため書きやすい。小川はamazonで海外のショップから購入したが、日本の「ペンハウス」などのWebショップでも購入可能。ともに9720円。ちなみにブラスシリーズには万年筆もラインナップ。 経年変化も期待大だ

この真鍮製のカヴェコのペンも、「せっかく毎日仕事でペンを使うなら、エイジングするペンが欲しい」と思い、購入したもの。ちなみにカヴェコとは1883年にドイツで創業した歴史ある筆記具メーカー。

シャープペンシルもボールペンも、とも に天冠部分にはKaweco のロゴが入る。 細かい作り込みがドイツ製っぽくて◎

1970年代に倒産し、いまでは同じドイツのGutberler Gmbh社が復刻しているという。偶然買ったのに、そんな歴史のウンチクまで付いてきた。素材は真鍮製で、ずしりと感じる重さが心地よい。太くて短いデザインも可愛い。ページのラフはシャーペンを、取材メモにはボールペンを使うので、奮発して2本買っちゃった。これなら嫌でも毎日使うので、来年にはきっとエイジングして鈍く光ってくるに違いない。

太さと重みが書きやすさのポイント。モヒカン小川は今号の担当ページのラフをすべてKawecoのペンで書いた

情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2019年月6号