革をエイジングさせたいと思ったら、とにかく毎日使わなきゃいけない。だから革好きの俺は、多少暑くても革ジャンを脱がないし、真夏はバイカーでもないのに気合でレザーベストだし、足元は1年中エンジニアを履く。
ブックカバーは馬革なので、せっせと本を読み、カバーの経年変化ににんまりしている。小学校の先生によく言われた「日々の努力」というコトバの意味が、この歳になって身に染みて分かった。
カヴェコのブラススポーツシリーズ
この真鍮製のカヴェコのペンも、「せっかく毎日仕事でペンを使うなら、エイジングするペンが欲しい」と思い、購入したもの。ちなみにカヴェコとは1883年にドイツで創業した歴史ある筆記具メーカー。
1970年代に倒産し、いまでは同じドイツのGutberler Gmbh社が復刻しているという。偶然買ったのに、そんな歴史のウンチクまで付いてきた。素材は真鍮製で、ずしりと感じる重さが心地よい。太くて短いデザインも可愛い。ページのラフはシャーペンを、取材メモにはボールペンを使うので、奮発して2本買っちゃった。これなら嫌でも毎日使うので、来年にはきっとエイジングして鈍く光ってくるに違いない。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning 2019年月6号」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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