笑っちゃうくらい美味く炊ける、男前な調理器具「釜浅商店」のごはん釜。

最新の電化製品が続々と登場している中、私の暮らし方が時代に逆行し始めた。その代表的なもの
が“土鍋ごはん”だ。何年か前に鳥取と島根へ旅行したとき、それはそれは可愛らしいごはん炊き用
の土鍋を購入した。

当時はデザインが気に入って買っただけだったのだが、その土鍋で炊いたごはんを一口食べた瞬間、“ウマっ!!”と驚き、次の日にはそれまで使っていた独り暮らし用の電気炊飯器は粗大ゴミになった。ワンタッチでごはんが炊ける時代、火加減を調整しながらごはんが炊けるのを待つ行為は、一般的には“面倒なこと”なのだろうが、それを吹っ飛ばしてくれるくらい、ごはんを炊くのが楽しくなってしまった。

「釜浅商店」のごはん釜。

釜本体は南部鉄器で、釜蓋は木曽サワラを使用。職人によってひとつひとつ手作業で作られている。3合炊で、φ21(つば 外径26㎝)×H9.5㎝、重量3.1㎏。2万7500円(釜浅商店 TEL03-3841-9355 http://www.kama-asa.co.jp)

そして2カ月前に出会ってしまったのが、釜浅商店が3年の開発期間を経て作ったという南部鉄器のごはん釜。この愛くるしいデザインにまずやられ、鉄釜でごはんを炊いてみたい欲求が爆発。釜浅商店のホームページで見つけて5分後には注文してしまった。

釜本体のつばに返しをつけて、吹きこぼれをキャッチ。コンロを汚れにくくする嬉しい機能も付いている
蓋の裏側には釜本体に合わせた溝を入 れて、密封性を高めている。米が対流 しやすくふっくらと炊きあがる
蓋の接合部分の強度を高めるため、家 具や建物で用いられる「雇いざね継ぎ」 という加工を施している

すべて手作業で作られているため、商品が届くまでに時間がかかったけれど、待った甲斐あり! いつものごはんより甘くて、ごはんが主役になるごはんだわ。お櫃も必要だし、鉄だから手入れも気を付ける必要はあるけれど、これはもう手放せません!

【問い合わせ】
釜浅商店
TEL03-3841-9355
http://www.kama-asa.co.jp

▼お店の詳細はこちらの記事をチェック!

【合羽橋】“美味しい”にこだわるのなら、ちょっと手間のかかる調理道具を選ぶ。【釜浅商店】

【合羽橋】“美味しい”にこだわるのなら、ちょっと手間のかかる調理道具を選ぶ。【釜浅商店】

2021年10月24日

(出典/「Lightning2019年12月号Vol.308」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...