最新の電化製品が続々と登場している中、私の暮らし方が時代に逆行し始めた。その代表的なもの
が“土鍋ごはん”だ。何年か前に鳥取と島根へ旅行したとき、それはそれは可愛らしいごはん炊き用
の土鍋を購入した。
当時はデザインが気に入って買っただけだったのだが、その土鍋で炊いたごはんを一口食べた瞬間、“ウマっ!!”と驚き、次の日にはそれまで使っていた独り暮らし用の電気炊飯器は粗大ゴミになった。ワンタッチでごはんが炊ける時代、火加減を調整しながらごはんが炊けるのを待つ行為は、一般的には“面倒なこと”なのだろうが、それを吹っ飛ばしてくれるくらい、ごはんを炊くのが楽しくなってしまった。
「釜浅商店」のごはん釜。
そして2カ月前に出会ってしまったのが、釜浅商店が3年の開発期間を経て作ったという南部鉄器のごはん釜。この愛くるしいデザインにまずやられ、鉄釜でごはんを炊いてみたい欲求が爆発。釜浅商店のホームページで見つけて5分後には注文してしまった。
すべて手作業で作られているため、商品が届くまでに時間がかかったけれど、待った甲斐あり! いつものごはんより甘くて、ごはんが主役になるごはんだわ。お櫃も必要だし、鉄だから手入れも気を付ける必要はあるけれど、これはもう手放せません!
【問い合わせ】
釜浅商店
TEL03-3841-9355
http://www.kama-asa.co.jp
▼お店の詳細はこちらの記事をチェック!
(出典/「Lightning2019年12月号Vol.308」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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