1.ロースボウルの開催日&入場方法。
ローズボウルは毎月第2週の日曜日に、カリフォルニア州パサデナにあるローズボウルスタジアムで開催されている。出店数はゆうに2000店を超え、アメリカで最も有名なフリマ会場のひとつである。
そんな有名なローズボウルだけにプロやセミプロ(フリーマーケットだけで生計を立てている人)の出店も多いが、その分クオリティの高いヴィンテージも見つかるというわけだ。もちろんスペシャルなアイテムは高価だが、日本で買うよりかは遥かに安い。そのため日本からもヴィンテージ・バイヤーたちが仕入れに来るのも納得できる。
入場料は早朝5時からの入場で20ドル、7時からは15ドル、8時からは12ドル、9時以降は9ドルだ。入る時間帯によって金額が異なる。スタジアムの入り口にチケット売り場があるので、そこで購入すればOK。
アクセスだが、ロング・ビーチやビバリーヒルズから離れた場所にあるため、バスで行くことも可能だがレンタカーやタクシー利用(帰りのタクシーは行きのタクシーの連絡先を聞くなどする必要あり)がベターだろう。レンタカーの場合、駐車場は無料なので長時間の滞在でも安心だ。
2.会場は3つのエリアからなる。
①オレンジエリア・・・大物家具や食器、雑貨などアンティーク・プロダクツを探すならこのエリア。見ているだけでも楽しめる。
②ホワイトエリア・・・ヴィンテージウエアを中心としてエリア。服好きならまずはココから見て行きたいところ。
③ブルーエリア・・・新品やリプロダクト品がメイン。ただし時に掘り出しモノもあるので、時間が余ったらチェック。
図の通り、会場は大きく分けて、古着と家具&雑貨、新品系と大きく分けると3ジャンルにカテゴライズされている。そのため興味があるところだけを見て回れるのが嬉しい。ちなみに出店数が多いため「もう一度あの店に行きたい」と思っても、どこだかわからなくなるほど広い会場なので、気に入ったモノを見つけたら、即交渉して購入するのがローズボウルを歩き方だ。
3.編集部が気になった、掘り出しモノ。
①ピックアップをリメイクしたベンチ。
1946年フォード・ピックアップをカットして、ベンチにしているアイデア商品。座り心地は意外といい。いつかガレージに置いて寛いでみたい。800ドル。
②ヴィンテージの椅子
またヴィン家具&雑貨が多いオレンジエリアで発見したのはヴィンテージの椅子。ゴツイ足のデスクチェアは1950年代で45ドル。右のカウンター仕様のイームズ・アームシェルは75ドル。安い!
③旧いコールマンのクーラーボックス。
旧いコールマンのメタル製クーラーボックスは上から62ドル、68ドル、75ドル。「三つまとめて買うなら160ドルにディスカウントするわ」とおばちゃん店主。
④100年以上前に作られた宝箱(?)。
ドラクエで出てくるような宝箱を発見。確実に100年以上前に作られたもの。中にミミックが入っていないことを祈る。200ドル。
⑤軍モノのランドリーバッグ。
旅行先で出た洗濯物をしまうのにも使えそうな軍モノのランドリーバッグは25ドルから。
⑥古着。
日本へ持ち帰りやすい古着も掘ればいいものがみつかる。写真はバータグのデザインとプリントから1972年製と思われるチャンピオンのカレッジTシャツ。60ドルと激安。
⑦ファイヤーキングなど食器類。
持ち帰りには慎重を期すが、食器類は種類も豊富。ファイヤーキングもよく見かけるが、ジュダイのマグは45ドル~だ。
⑧ヴィンテージの眼鏡。
ヴィンテージの眼鏡も多数見かけるアイテムのひとつ。外国人用がほとんどだが、サイズが合えば買いだ。
⑨1970年代のラジオフライヤー。
洒落た展示が目を引く、ラジオフライヤーは1970年代のもの。現行品には出せない味が魅力的だ。50ドル。
⑩飲んではいけない旧いドリング。
旧いコーラの瓶やメイソンジャーなどは5ドル均一の箱の中に。中身が入っているモノもあるが、決して飲んではいけない。
4.穴場ショップの見分け方。
スペースを贅沢に使った見やすいレイアウトのショップは、ハズレも多いが意外と掘り出し物に出会える可能性が高い(編集部サカサモト体験談)。
5.大物アイテムは日本にはどう持ち帰る?
家具や絨毯など、日本に持って帰りたいけど運ぶ手段がない……という人は、会場内にある日本への発送サービスを利用するのはいかがだろうか。もちろん日本人が対応してくれるので安心して任せられる。
ヴィンテージに興味がなくても会場内の各ショップに並んだ商品を見ていると、リアルなアメリカの生活を垣間見たような気になれるのもローズボウルの魅力のひとつ。掘り出しモノを見つけに行ってもよし、ただ散歩するのもよし、と様々な楽しみ方ができるローズボウル。一度は行くことをオススメする。
※掲載情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2019年5月号」)
撮影/宮崎良将(Seven Bros.Pictures) 文章/サカサモト
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