世界一有名なフリーマーケット「ローズボウル」の行き方&歩き方。

  • 2021.10.26  2019.08.17

とんでもない物量のヴィンテージが集まることで知られるローズボウルのフリーマーケット。会場を歩けば、誰でも格安で掘り出し物が手に入れることができるだけに、ヴィンテージ好きなら一度は訪れてみたい場所である。

1.ロースボウルの開催日&入場方法。

入場チケットもクール

ローズボウルは毎月第2週の日曜日に、カリフォルニア州パサデナにあるローズボウルスタジアムで開催されている。出店数はゆうに2000店を超え、アメリカで最も有名なフリマ会場のひとつである。

そんな有名なローズボウルだけにプロやセミプロ(フリーマーケットだけで生計を立てている人)の出店も多いが、その分クオリティの高いヴィンテージも見つかるというわけだ。もちろんスペシャルなアイテムは高価だが、日本で買うよりかは遥かに安い。そのため日本からもヴィンテージ・バイヤーたちが仕入れに来るのも納得できる。

入場料は早朝5時からの入場で20ドル、7時からは15ドル、8時からは12ドル、9時以降は9ドルだ。入る時間帯によって金額が異なる。スタジアムの入り口にチケット売り場があるので、そこで購入すればOK。

アクセスだが、ロング・ビーチやビバリーヒルズから離れた場所にあるため、バスで行くことも可能だがレンタカーやタクシー利用(帰りのタクシーは行きのタクシーの連絡先を聞くなどする必要あり)がベターだろう。レンタカーの場合、駐車場は無料なので長時間の滞在でも安心だ。

2.会場は3つのエリアからなる。

会場図

①オレンジエリア・・・大物家具や食器、雑貨などアンティーク・プロダクツを探すならこのエリア。見ているだけでも楽しめる。

②ホワイトエリア・・・ヴィンテージウエアを中心としてエリア。服好きならまずはココから見て行きたいところ。

③ブルーエリア・・・新品やリプロダクト品がメイン。ただし時に掘り出しモノもあるので、時間が余ったらチェック。

図の通り、会場は大きく分けて、古着と家具&雑貨、新品系と大きく分けると3ジャンルにカテゴライズされている。そのため興味があるところだけを見て回れるのが嬉しい。ちなみに出店数が多いため「もう一度あの店に行きたい」と思っても、どこだかわからなくなるほど広い会場なので、気に入ったモノを見つけたら、即交渉して購入するのがローズボウルを歩き方だ。

この日は小雨がパラついていたので出店も来場者もやや少なめ。とはいえ全部を見て回るには一日がかりとなるだろう。来場者はカートを持参するのがお約束

3.編集部が気になった、掘り出しモノ。

①ピックアップをリメイクしたベンチ。

1946年フォード・ピックアップをカットして、ベンチにしているアイデア商品。座り心地は意外といい。いつかガレージに置いて寛いでみたい。800ドル。

②ヴィンテージの椅子

またヴィン家具&雑貨が多いオレンジエリアで発見したのはヴィンテージの椅子。ゴツイ足のデスクチェアは1950年代で45ドル。右のカウンター仕様のイームズ・アームシェルは75ドル。安い!

③旧いコールマンのクーラーボックス。

旧いコールマンのメタル製クーラーボックスは上から62ドル、68ドル、75ドル。「三つまとめて買うなら160ドルにディスカウントするわ」とおばちゃん店主。

④100年以上前に作られた宝箱(?)。

ドラクエで出てくるような宝箱を発見。確実に100年以上前に作られたもの。中にミミックが入っていないことを祈る。200ドル。

⑤軍モノのランドリーバッグ。

旅行先で出た洗濯物をしまうのにも使えそうな軍モノのランドリーバッグは25ドルから。

⑥古着。

日本へ持ち帰りやすい古着も掘ればいいものがみつかる。写真はバータグのデザインとプリントから1972年製と思われるチャンピオンのカレッジTシャツ。60ドルと激安。

⑦ファイヤーキングなど食器類。

持ち帰りには慎重を期すが、食器類は種類も豊富。ファイヤーキングもよく見かけるが、ジュダイのマグは45ドル~だ。

⑧ヴィンテージの眼鏡。

ヴィンテージの眼鏡も多数見かけるアイテムのひとつ。外国人用がほとんどだが、サイズが合えば買いだ。

⑨1970年代のラジオフライヤー。

洒落た展示が目を引く、ラジオフライヤーは1970年代のもの。現行品には出せない味が魅力的だ。50ドル。

⑩飲んではいけない旧いドリング。

旧いコーラの瓶やメイソンジャーなどは5ドル均一の箱の中に。中身が入っているモノもあるが、決して飲んではいけない。

4.穴場ショップの見分け方。

スペースを贅沢に使った見やすいレイアウトのショップは、ハズレも多いが意外と掘り出し物に出会える可能性が高い(編集部サカサモト体験談)。

展示の仕方もいろいろ。ヴィンテージの絨毯は全部並べるのがローズボウルの常識
新旧のアメリカンの人形が大集合。お土産にもちょうどいいサイズだから見つけたら迷わず掘り出しものを探してみよう

5.大物アイテムは日本にはどう持ち帰る?

家具や絨毯など、日本に持って帰りたいけど運ぶ手段がない……という人は、会場内にある日本への発送サービスを利用するのはいかがだろうか。もちろん日本人が対応してくれるので安心して任せられる。

ヴィンテージに興味がなくても会場内の各ショップに並んだ商品を見ていると、リアルなアメリカの生活を垣間見たような気になれるのもローズボウルの魅力のひとつ。掘り出しモノを見つけに行ってもよし、ただ散歩するのもよし、と様々な楽しみ方ができるローズボウル。一度は行くことをオススメする。

※掲載情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2019年5月号」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部