※終了※旧いクルマで走り倒す! クルマ好き大人のため大運動会「千里浜サンドフラッツ」開催!

去る2018年5月12・13日、旧車オンリーのビーチサイドレース、「千里浜サンドフラッツ」が2年ぶりに開催された。自慢のホットロッドやヴィンテージバイクで真剣にスピードを競い合う大人たちの大運動会の様子をお伝えしよう。

クルマ好きの大人による大人のための運動会!

20180713_lng13

石川県羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイにてホットロッドやヴィンテージバイクがスピードを競い合う砂浜直線レース、千里浜サンドフラッツ。クラスは年式やシフトシステムによって区切られ、約150メートルの直線を隣に並ぶ車両より速く走り抜ければ勝ちという極めてシンプルなレースだ。今回で6回目となる千里浜サンドフラッツは年々人気を増しているが、なぜこのレースがそこまで注目されるのか。

20180713_lng12

千里浜なぎさドライブウェイは、クルマやバイクの走行が認められる全国でも希少なビーチサイド。水辺のそばを旧車がフルスロットルで走る姿は滅多にお目にかかれることじゃない。

つまり、参加者にとっても、ほとんどの人は普段走ることができない特別な環境下で愛車のスピードの限界に挑むわけだ。今回は2日目に雨が降ってしまったが、それでも全力で旧車の乗り味を楽しむ大人たちの無邪気な姿が印象的だった。自然相手だけに環境はコントロール不可能だが、大人たちが本気で遊ぶこの非日常的な運動会が熱くならないはずがない。

床が抜けるほど アクセルを踏める週末。

20180713_lng11

ルールはクルマ、バイク同様にシグナルガールのサインでスタートするサイド・バイ・サイドの直線レース。ホットロッドがアクセル全開で砂を巻き上げる姿は日本ではきっとココでしか見られない!

20180713_lng10

今回のレースもフォードのロードスターが数多く参戦した。雨の中なのに屋根無しなんて……と思うかもしれないが、いざレースが始まれば、あとは夢中でアクセルを踏み込むだけだ!

20180713_lng09

スーパーチャージャーを搭載するロードスターに乗る女性。気合いが入りすぎたのかスタート直後の見事な180度ターンで会場を沸かせてくれた!

20180713_lng08

ナックルで出場していたオーナーが、チューンした4バンガーを搭載するフォード・ モデルAロードスターでも参戦。時代感を統一したスタイルがカッコ良すぎ。

20180713_lng07

当時の雰囲気が残るフォード・モデルA 5 ウィンドウクーペのルーフから体を乗り出す。楽しそうな笑顔を見せるのはサイドモータースの中村さんであった。

20180713_lng06

Jモータースの瀬法司さんが持ち込んだ ’29年式フォード・ロードスター。中身は4バンガーエンジンを当時のキットパーツでOHV化したスペシャル仕様。

20180713_lng04

本庄サーキットで行われるホットロッド走行会『why not』で、フラットヘッドV8クラスの前回のチャンピオンマシン。サーキットからフィールドを変えた今回も、砂の上でも見事な走りを見せてくれた。

20180713_lng05

ハーレーのカスタムショップ、ラブ・ハンター・ガレージの小峰さん。バイクでもホットロッドでも雨に降られてしまったが、スタートの瞬間まで笑顔が溢れている。

クルマは1948年以前のホットロッド限定。ボバーやチョッパー以上に見ることの少ないホットロッドが爆音を響かせながら砂浜を駆け抜ける。快適という言葉とはかけ離れたマシンで泥だらけになりながらも笑顔を見せる姿にこのイベントの真髄を見た。

(出典/「Lightning 2018年8月号 Vol.292」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...