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ロジクールから1万1550円(税込)のメカニカルキーボードK855登場!

キーボード入力が多いお仕事だと、しっかりしたタッチのメカニカルキーボードがお勧め。しかし、メカニカルキーボードは決してお安くない……と困っていたあなたに朗報。ロジクールの新製品、『SIGNATURE K855ワイヤレスメカニカルTKLキーボード』がなんと、1万1550円(税込)で登場した! どんなクオリティなのか気になる人も多いと思う。この新製品を早速レビューしてみた。

ガッチリとしたアルミのシャシーが魅力

ガッチリとしたアルミのシャシーで、幅355.2mmとコンパクトなテンキーレス。そして、最大の特徴がメカニカルキーを採用してること。先に登場したK835のワイヤレス版だ。ロジクール製ということで、ワイヤレスもBluetoothとLogi Boltの2種類の方法で接続可能。しかも、1万1550円(税込)というリーズナブルな価格が特徴だ。

一度、メカニカルキーボードを試したかったという人には最適な製品といえるだろう。

なんと新規購入者の15%がメカニカルキーボードユーザー

こちらは『ロジクール調べ』ということだが、日本のアフターマーケットのキーボード市場のメカニカルキーボードの構成比は約15%とのこと。意外と多い。実はFILCOやRazerなどを含めゲーミングキーボードには俊敏かつ確実に動作するメカニカルキーボードが多い。ゆえに、この15%という数字にはかなりの割合でゲーミングキーボードが含まれているようだ。

そして、こちらもロジクールによるデータだが、メカニカルキーボードを使うユーザーにとって、『快適さ』『良好な反応』『ワイヤレス接続』などが要求されているという。そこで、K835をワイヤレス化したK855登場というわけだ。

ハイトのあるメカニカルキー

キーボードは本当に好みが分かれるものだが、K855はご覧のようなハイトのあるタイプ。最近のノートパソコンの薄いキーボードに慣れた方には、最初は打ちにくいように感じるかもしれないが、本来確実に操作するためは、このぐらいのストロークがあった方がいい。ちなみに数値的にはキーストロークは3.6〜4.4mm。押下圧は45±15gとなっている。

リニアな赤軸が魅力

キースイッチに使われているのは、いわゆる『赤軸』。

これは奥のクリック感や、最初の重さなどのない、いわゆる『リニア』なタッチ。

アルミフレームに直接マウントされているので、カッチリとしたキータッチで、キーは軽くリニアに動くが、フレーム剛性は非常に高い感じで、とても打ちやすい。

ただし、その構成と引き換えに少々打鍵音が大きい。海外のオフィスのボックス状の席だったり、日本でも在宅勤務だったら問題はないが、静かなオフィスで使うのは少々はばかられる音がする。機嫌よく「タッターン!」なんて打ってると、誰かに「チッ」と舌打ちをされそうな音がするので、その点は理解しておいていただきたい。

シリンドリカルステップスカルプチャーを採用

キートップはシリンドリカル(キーの中央が凹んでいる)で、ステップがあり(キーの列ごとに段差がある)、スカルプチャー配列(キートップの傾斜がU字状にカーブしてる)となっており、打鍵している時のフィット感が極めて高い。

定番ではあるが、折り畳み式の脚を内臓していて、傾斜を変化させることができる。

筆者は脚を出して傾斜を強くして使う方が好みの打鍵感が得られた。

ワイヤレスなので、バッテリーを内蔵することになる。充電式ではなく、単4電池2本を内臓。横にLogi Boltのドングルを収納しておくスペースがある。小さなことではあるが、ドングルはなくしがちなので、この配慮は嬉しい(というか、欠かされると困る)。

カラーはグラファイトとオフホワイトの2色がある。

筆者としては、カッチリとした打鍵感を心地よいと思うし、かなり好みのキーボードだ。ただし、シャシーの剛性感がよく出ている打鍵感なので、それを「固過ぎる」と感じる人もいるだろう。

耐久性には自信があるようで、最大5000万回の入力に耐えられるようにテスト済とのこと。

Logi BoltもBluetoothもしっかりと繋がるし、このあたりロジクールならではの信頼感がある。

ただし、前述の通り、打鍵音はメカニカルキーボードらしく大きめなので、その点は理解した上でお求めいただきたい。

MX MECHANICALとどちらを選ぶかという難問

悩ましいのは、現在のロジクールのラインナップには、MX MECHANICALという最上位モデルがあることだ。

このモデルはK855と同じくメカニカルだが、キートップが低く、打鍵感もよりしなやかで良好だ。どちらが好ましいかといえばMX MECHANICALの方が上質であることは確かだ。さらに、MX MECHANICALは茶軸(タクタイル)、赤軸(リニア)、青軸(クリッキー)の3種類から選ぶことができる。筆者は青軸が好みだった。

ただし、こちらは、テンキー付きのフルキーボードで2万0790円(税込)、テンキーレスのminiで1万8700円(税込)と少々お高い。が、筆者は価格だけの価値はあると思う。

左がK855、右がMX MECHANICAL。高いキートップでシリンドリカルステップスカルプチャーを採用するK855か、全高が低いMX MECHANICALか、どちらが良いかは好みの問題もあるので、ひと言では言えない。

剛性感があり、タッチが軽く、価格は安い

常に悩ましいキーボード選びだが、ここにコストパフォーマンスが高く、ビジネスにもフィットするK855が登場したのは喜ばしいことだ。

軽いキータッチで、剛性感のあるシャシーがお好みの人には、価格も含めて非常にお勧めできる製品だといえる。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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