覚えてる? 愛嬌のあるメカにときめいた、タイムボカンシリーズ4作品のプラモデルを紹介!

1975年10月にテレビ放送が始まった『タイムボカン』から、長期にわたり人気を博した 「タイムボカンシリーズ」。雑誌『昭和50年男』のメイン読者層である昭和50年生まれが特に熱心に視聴した1980年以降の『タイムパトロール隊オタスケマン』(80年)、『ヤットデタマン』(81年)、『逆転イッパツマン』(82年)、『イタダキマン』(83年)の4作品のプラモデルを紹介する。

「罪を憎んで人を憎まず」の名セリフ! シリーズ初の巨大ロボ登場!!

大巨神
1/230スケール。巨神号へ変形可能 ¥300円 タツノコプロ

リアルタイプ 大巨神(1982年発売)
大巨神(300円)の箱替え商品。パッケージ同様ダークな成形色にデカールが付いていた ¥300円 タツノコプロ

「タイムボカンシリーズ」のプラモデルは、第1作の『タイムボカン』が永大グリップから14種、第2作の『ヤッターマン』ではシーホースが18種、永大グリップが3種のみで合計21種、『ゼンダマン』は永大グリップが4種のみを発売。そして今回紹介する80年以降の4作品は、すべてマーク社からの発売となっている。

タイムボカンシリーズ第1号プラモデルは 「メカブトン」。パッケージは飛行形態だが 完成品はタイヤ走行 ¥900円 資料協力:加藤良治 タツノコプロ

マーク社は、「タイムボカンシリーズ」の玩具を発売していたタカトクトイスと関係が深く、商品リストとしてはタカトクトイスのスポンサー番組や過去の永大グリップのタツノコ作品の再販などがある。

『ゼンダマン』と『オタスケマン』は100円サイズが4種類のみと寂しい限りだったが、『ヤットデタマン』からはラインナップも豊富。スポンサー側は、「タイムボカンシリーズ」にも主役巨大合体変形ロボの登場を望んでいたらしく、やっと出た主役ロボに勝負をかけたようだ。

迫力の箱絵は渡辺正美。古くは70年代『ガッチャマン』からタイムボカンシリーズも含め、数多くのタツノコ作品の箱絵を描いている。

大馬神
300円版のセット売りタイプ。大巨神、大天馬、大天馬戦車、大馬神の4変形が楽しめた ¥600円 タツノコプロ

『オタスケマン』は4種と少なく見えるが、箱絵が同じでもキャラメル箱や上下箱など仕様違いの箱が各3パターンもあるコレクター泣かせのシリーズだ。『ヤットデタマン』は、待望の巨大ロボなので当然のように小サイズ以外はパンチ発射ギミックが搭載されている。

『イッパツマン』は、パッケージに「フジテレビ系全国放映中」の番宣デザインが入っているのが特徴。一昔前では当然のようにゼンマイ走行になった商品を多く感じるが、時代はリアル路線に入っているので動力はない。『イタダキマン』はシリーズ終了タイトルであるが、マーク社としても最後のプラモデルだったようだ。

逆転イッパツマン(1982年発売)

逆転王
1/200スケール。トッキュウザウルス(800円)と合体・変身できる ¥800円 タツノコプロ

トッキュウザウルス
1/85スケール ¥800円 タツノコプロ

三冠王
1/300スケール。別売りリリーフカーと合体してトッキュウマンモスに。三冠アームガン、三冠トマホーク付き ¥500円 タツノコプロ

リリーフカー
1/300スケール。三冠王と合体できる ¥500円 タツノコプロ

リリーフカー
1/80スケール。クリーン悪トリオ3体付き。完成品はスタイリッシュな造形でカッコいい ¥300円 タツノコプロ

遊んで楽しいプラモデル! それがタイムボカンシリーズ

タイムパトロール隊オタスケマン オタスケサンデー号(1980年発売)
翼は可動式でコロ走行 ¥100円 タツノコプロ

オタスケ司令本部
キットは4輪タイヤのコロ走行 ¥100円 タツノコプロ

イタダキマン (1983年発売)

イタダキマンシリーズの大型メカ「カブトゼミ」「ペリギン」「ワンガルー」の3機×2パターンすべてを商品化。プルバック走行。パーツ数の少ない簡単キットだった タツノコプロ

カブトゼミセミメカ
パッケージとその中身 タツノコプロ

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昭和50年男 編集部
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昭和50年男 編集部

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50(1975)年生まれの男性に向けて、「ただ懐かしむだけでなく、ノスタルジックな共感や情熱を、明日を生きる活力に変える」をテーマに、同世代ならではのアレコレを振り返ります。多彩なインタビューも掲載。
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