ヴィンテージをベースに、実用性を加味し再構築。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、石炭(COAL)を運ぶために使われていたコールバッグ。主に厚手のキャンバスを使用した頑丈な作りが特徴で、シンプルな作りながら道具として生まれた美しさが光るバッグとして、ヴィンテージ市場でも知る人ぞ知るコレクタブルアイテムとなっている。
そんな希少なヴィンテージコールバッグをモチーフに、上質な馬革を使用し、現代的に再構築したのが、今シーズンINCEPTIONが手掛けるホースハイドのコールバッグだ。ヨーロッパ産の原皮を使用し、フルベジタブルタンニン鞣しが施された下地。染色は芯までモカ色に染め上げ、ブラックは顔料、ブラウンは染料を使用し、二度染めするなど、昔ながらに時間をかけ、丁寧に仕上げられている。
上質さが際立つこの馬革を存分に愉しめるよう、デザインはヴィンテージの雰囲気を活かしつつ、日常的に使いやすい実用性を加味したシンプルな仕上がりに。馬革特有の上品さに加え、耐久性にも優れ、リベットによる補強で見た目にも頑丈さを確保し、さらにボトムには繋ぎ目のない一枚革を使用しているのも大きな特徴だ。デザインと素材をシンプルに愉しみたい人におすすめのバッグだ。

LARGE¥99,000_(H330 W520 D160mm)
MEDIUM¥88,000_(H290 W430 D140mm)
SMALL¥59,400_(H220 W300 D120mm)
SHOULDER STRAP ¥19,800_

外側のハンドル部にはポケットを配置。ヴィンテージのバッグには存在しないディテールだが、日常使いの利便性を考慮した。

底の三角部分はカッパーリベットで補強し、かつ専用のポストミシンでしか縫製できないこだわりのディテールでもある。

バッグの内側両サイドにはショルダーストラップを付けるDカンを装備。バックルなど真鍮製の金属パーツも雰囲気良し。

バッグのボトム部分はラージサイズでも繋ぎ目のない1枚革を贅沢に使用。見た目の美しさはもちろん、頑丈な作りも健在。

収納物をざっくりと出し入れしやすい間口の広さに加え、内側には8号帆布を使用し、大型のファスナー付きポケットを装備。

ブラウン、ブラックともに別売りのショルダーストラップも用意。97〜120センチまで調整可能で、2ウェイで使用可能。
【DATA】
ACCEL COMPANY
https://accel-design.com
Photo/Masahiro Nagata 永田雅裕 Text/Tamaki Itakura 板倉環
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