石油大国クウェートに誕生したMade in Kuwaitのブランド「JABS」とは?

石油大国として知られるクウェートに、新たなブランドが誕生した。若きデザイナーが手掛けるクウェートブランド、JABSでは裁断から縫製まで、すべてを一貫して自社工場で行うという。一体どんなブランドなのか、ポップアップショップの様子も合わせて紹介する。

クウェートから世界へ、本物志向の注目ブランド。

大油田を持つ石油大国クウェート。しかし、オイルマネーが豊かさをもたらすこの国には新たな産業がなかなか誕生しにくい。

「クウェートに新しい産業を!」と冒険を始めたばかりの強い志を持った若者にニューヨークで出逢ったのは2009年のこと。アメリカやヨーロッパで世界のファッションを知ったその若者は母国クウェートに戻り、ヘリテージスタイルで、本物志向、そしてMade in KuwaitのブランドJABSを2020年に立ち上げた。

JABSから世界に通用するプロダクツを生み出し母国に自分が愛するヘリテージスタイルを広める第一人者となる。

JABSの若きオーナーでデザイナーのジャビール・アル・ザバーハ。高校、大学とアメリカのボストンで学び、欧米を旅する中でヴィンテージ&ヘリテージスタイルに出逢った。書物でVANの石津謙介氏について知り、夢を抱いたという。今年で30歳
2020年にオープンしたJABSのファクトリー。旧式のマシンが導入され、昔ながらの技術であるチェーンステッチ刺繍のスキルを磨いてきた。クウェートの女性用民族衣装で長年技術を磨いてきた熟練の職人を雇い、新たな可能性を開花させた。まるで、日本にスカジャンの横振り刺繍が誕生した時のような話
シャツやカバン、JABSのプロダクツは裁断から縫製まで、すべてを一貫して自社工場で行う。職人たちは元々クウェートのテーラーなどで経験を積んだ熟練揃い。仕立服までこなせるのがこのファクトリーの強みなのだ
クウェートの民族衣装であるディスダーシャを日本製のセルヴィッジ・シャンブレー生地で作ったもの。ディスダーシャの誂えも主要ビジネスとなっている。生地は日本やイタリアから輸入。ヴィンテージファブリックも用意している。
イタリアのブランドとコラボしたミリタリー・スモックパーカ
2024年3月にクウェート市内に突如出現したJABSのポップアップショップ。ロンドンのCLUTCH CAFEとの共同開催で、日本からSun Surf、First-arrow’sがジョイント。リアル店舗はJABSも4年目にして初めてだったが、予想以上の盛り上がりを見せた
ポップアップで注目を集めたのはチェーン刺繍が施されたハットやトート
トートの生地は憧れのアメリカンブランドが使う24oz.の屈強なキャンバス。「探しまくって製造工場を見つけ出した」そうだ

【DATA】
JABS
https://wearjabskwt.com

(出典/「CLUTCH2024年5月号 Vol.95」)

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