1.JOE McCOY(ジョーマッコイ)|さりげない素材合わせや服のディテールで魅せる。
JOE McCOYが、ワークジャケットとして提案する1940年代のヴィンテージをベースに製作したウールのフィールドジャケットは馬革とのコンビデザインが印象的で、同じ馬革のエンジニアブーツと素材を合わせるさりげなさに大人の余裕を感じさせる。インナーにはノーカラーのエンジニアジャケットをベストのように見立て、寂しくなりがちなフロントに金ボタンがチラリと見え隠れするのも洒落者のテクニックが効いている。
【DATA】
THE REAL McCOY’S TOKYO
Tel.03-6427-4300
https://therealmccoys.jp
2.HEAD LIGHT(ヘッドライト)|濃紺に映える挿し色の赤ストライプのリンクも玄人好み。
デニムワークコートとダブルニーパンツのセットアップ。インナーの赤のストライプシャツがアクセントとなり濃紺デニムに映える。またシャツの上からレイヤードしたヒッコリーストライプのエンジニアジャケットとのストライプのリンク、さらにはショート丈であるため、裾から覗く赤もポイントだ。すべてワークアイテムだが、カラーの変化やド直球のワークブーツではなくポストマンを合わせ、ワークを上品なスタイルへと仕上げた。
【DATA】
TOYO ENTERPRISE
Tel.03-3632-2321
https://www.sugarcane.jp
3.EVISU(エヴィス)|ポップな色や柄も上品に着こなすのがEVISU流。
森のワーカーであるハンターのためのジャケットをEVISU流にアレンジしたバッファローチェックのジャケットを主役にB.D.シャツとコットンニットのレイヤードでEVISUらしいワークアイビースタイルを表現。テーパードの効いたトラウザーズがブーツとトップスのボリュームを中和させ、上品なワークスタイルに仕上がった。
【DATA】
EVISU THE TOKYO
Tel.03-3710-1999
https://www.evisu.jp
4.Trophy Clothing(トロフィークロージング)|ポイントにレザーを入れたクラッシックモダンなスタイル。
アルパカをブレンドしたウールメルトンのジャケットに、定番のデニムパンツとウォッシュ加工のシャンブレーシャツなどでコーディネート。ニットやレザーキャスケット、ベルトなどを効果的に使うことで、上品かつクラシックなスタイルにまとめているのが好印象。また足元はあえてミリタリーのトレーニングシューズにした点も注目だ。
【DATA】
Trophy General Store
Tel.03-6805-1348
https://trophy-clothing.com
5.Mister Freedom(ミスターフリーダム)|定番色をベースに季節感のあるカラーを取り入れる。
ショート丈のアメリカ製ブラウンダックジャケットがワークスタイルの主役。襟のコーデュロイに合わせ、インナーには、3rdタイプのコーデュロイジャケットをレイヤード。ブラウンとネイビーのトップスにパンツは、コーディネイト全体を引き締めるためにミッドナイトデニムをセレクト。足元は全体的にカラーが重くならないようベージュのスウェードエンジニアで、やや軽快な印象を持たせ、初秋のワークスタイルを演出した。
【DATA】
TOYO ENTERPRISE
Tel.03-3632-2321
https://misterfreedom.com/
6.pure blue japan(ピュアブルージャパン)|全身インディゴで統一したグラデーションがインパクト大。
インディゴで統一し、濃淡によりグラデーションを表現したpure blue japanらしいコーディネイト。インナーに着用したチェックのシャツやボロ(古布)をイメージしたジャカードストールなどが、インディゴ単色の中で大きな存在感を発揮している。すっきりとしたシルエットの刺し子ジャケットにスリムジーンズを合わせスマートな印象だ。
【DATA】
pure blue japan HARAJUKU
Tel.03-3408-6644
https://www.purebluejapan.jp
7.WEARMASTERS(ウエアマスターズ)|バランスの良い綺麗めワークのお手本。
10.5ozのデニム生地を使用したカバーオールとペインターパンツのセットアップ。どちらもゆったりしたシルエットであるため、だらしなく見えないようインナーのシャツやシューズ選びには気をつけたい。アイウエアやベレー帽など、シンプルな小物を追加するのも効果的。またロールアップなどでスタイリングに動きを付けるのも良いだろう。
【DATA】
Attractions
Tel.03-3408-0036
https://attractions.co.jp
8.STEVENSON OVERALL CO.(スティーブンソンオーバーオール)|ワークをカジュアルに着こなす好例。
コットンツイルのジャケットをメインとしたワークウエアコーデ。王道の5ポケットデニムパンツを合わせつつ、インナーにチェックのウエスタンシャツを用いることでカジュアルな印象にしている。またスタッズベルトでうまくアクセントを作ったり、足元にキャンバススニーカーを合わせることで、重くなりがちなスタイルを工夫しているのも見どころである。ジャケットは、裏地がチェックになっており、さり気ないポイントだ。
【DATA】
TOPANGA
Tel.03-6805-0870
http://www.soc-la.com
9.Post O’Alls(ポストオーバーオールズ)|洒脱なレイヤードが光るレザーカバーオールコーデ。
’90年代に数シーズンのみ展開され、カルト的な人気を誇っていたDe Luxe Railroaderをプレミアムゴートスキンで再構築したアウターがメインのコーデ。シャツ、エンジニアジャケット、チャイナジャケット、ベストをレイヤードしており、なんとも洒落た印象に。足元はあえてサイドゴアブーツにすることで、うまくバランスを取っている。
【DATA】
Post O’Alls NAKAMEGURO
Tel.03-6303-2160
https://postoveralls.com
10.WAREHOUSE(ウエアハウス)|ショート丈のカーコートをワークウエアで着こなす。
防寒性や、全身を土埃から守ることを目的としたカーコートはロング丈がメインだが、これは珍しいショート丈。当時はカバーオールの代わりに着られていた実績があり、そんな背景を感じさせるオーバーオールを合わせたコーディネート。同系色のチェック柄シャツがいいアクセントになっており、足元はローパーブーツで男らしく仕上げた。
【DATA】
WAREHOUSE CO. TOKYO
Tel.03-5457-7899
https://ware-house.jp
※情報は取材当時のものです。
(出典/「CLUTCH2022年12月号 Vol.88」)
Photo by Masahiro Nagata 永田雅裕 Text by Tamaki Itakura 板倉環 Shuhei Sato 佐藤周平
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