モダンとクラシックが調和した美しい空間の旗艦店。OLD JOE FLAGSHIP STORE(東京・渋谷)

OLD JOEは、アーリーセンチュリーのプリミティブなプロダクツからミッドセンチュリー期のモダンなものまで、年代や国に関係なく、デザイナーの髙木氏の琴線に触れたヘリテージデザインを現代的なパターンや高い技術を駆使した生地で再構築している。その旗艦店は、古材の床にレンガ壁という戦前のインダストリアルなテイストが漂う内装の中に、シャルロット・ペリアンやジャンヌレなどのフレンチミッドセンチュリーのアーカイブを組み合わせるという絶妙なミックス感覚。そこに珍しいモロッコのベニワレンなどの工芸品がスポットで入れるなどセンス抜群。OLD JOEのラインナップはもちろんのこと、POGILIAなど、モノ作りで共感できるインポートもセレクトしている。
1
白い壁と味のある古材の床がベースの空間で、ペリアンのベンチやレアなパターンのベニワレン、第一次世界大戦時のUS ARMYのテーブルなどをセンスよく織り交ぜている。
外観は、レンガを積み上げた重厚感たっぷりな見た目。ウィンドーなどに入ったサインペイントは、NUTS ART WORKSが手掛けている。旧山手通り沿いというロケーションも抜群。
2
店内には、世界的に人気のあるピエール・ジャンヌレやシャルロット・ペリアンといったフレンチミッドセンチュリーのデザイナーズファニチャーが差し込まれている。グリーンの使い方も◎。
3
フランスのヴィンテージレザーソファにイサム・ノグチのAKARIシリーズをコーディネイトするバランス感覚もOLD JOEのセンスの良さが出ている。奥の棚には定番デニムがディスプレイされる。
4
店内にあるクラシックなサインペイントは、親交の深いNUTS ART WORKによるもの。OLD JOEの世界観を根底から理解しているので、提供される作品は、見事にマッチしている。
5
ウールとカシミアを混紡した生地を特殊な加工で起毛させたビーバークロスを使ったダブルブレステッドコート。あえてインナーに後付けパーカを差し込んだのがOLD JOEらしい。
6
オリジナルのインディゴデニムを使った定番のデニムシリーズ。こちらの990は、バックルバックの付いた太めのストレートシルエットで、ほどよく深めの股上に仕上げている。
7
NUTS ART WORKSのアートワークを使い、OLD JOEが生産する話題のニューブランドであるBillboard。あえてシンプルなTシャツやキャップが中心のラインナップである。
【DATA】
●OLD JOE FLAGSHIP STORE(オールドジョー フラッグシップストア)
住所:東京都渋谷区神泉町21-3 渋谷YTビル02 1階(1F Shibuya YT Bld. 02, 21-3 Shinsencho Shibuya-ku, Tokyo)
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜
電話:03-5738-7292
http://oldjoe.jp
※本ジャーナルは、CLUTCH BOOKSより発行している『TOKYO SHOP STYLE』を再編集したものです。
(出典:『CLUTCH web』、写真:Norihito Suzuki 鈴木規仁、文:Shuhei Sato 佐藤周平)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

Pick Up おすすめ記事

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...