モダンとクラシックが調和した美しい空間の旗艦店。OLD JOE FLAGSHIP STORE(東京・渋谷)

  • 2021.11.01  2018.06.02

OLD JOEは、アーリーセンチュリーのプリミティブなプロダクツからミッドセンチュリー期のモダンなものまで、年代や国に関係なく、デザイナーの髙木氏の琴線に触れたヘリテージデザインを現代的なパターンや高い技術を駆使した生地で再構築している。その旗艦店は、古材の床にレンガ壁という戦前のインダストリアルなテイストが漂う内装の中に、シャルロット・ペリアンやジャンヌレなどのフレンチミッドセンチュリーのアーカイブを組み合わせるという絶妙なミックス感覚。そこに珍しいモロッコのベニワレンなどの工芸品がスポットで入れるなどセンス抜群。OLD JOEのラインナップはもちろんのこと、POGILIAなど、モノ作りで共感できるインポートもセレクトしている。
1
白い壁と味のある古材の床がベースの空間で、ペリアンのベンチやレアなパターンのベニワレン、第一次世界大戦時のUS ARMYのテーブルなどをセンスよく織り交ぜている。
外観は、レンガを積み上げた重厚感たっぷりな見た目。ウィンドーなどに入ったサインペイントは、NUTS ART WORKSが手掛けている。旧山手通り沿いというロケーションも抜群。
2
店内には、世界的に人気のあるピエール・ジャンヌレやシャルロット・ペリアンといったフレンチミッドセンチュリーのデザイナーズファニチャーが差し込まれている。グリーンの使い方も◎。
3
フランスのヴィンテージレザーソファにイサム・ノグチのAKARIシリーズをコーディネイトするバランス感覚もOLD JOEのセンスの良さが出ている。奥の棚には定番デニムがディスプレイされる。
4
店内にあるクラシックなサインペイントは、親交の深いNUTS ART WORKによるもの。OLD JOEの世界観を根底から理解しているので、提供される作品は、見事にマッチしている。
5
ウールとカシミアを混紡した生地を特殊な加工で起毛させたビーバークロスを使ったダブルブレステッドコート。あえてインナーに後付けパーカを差し込んだのがOLD JOEらしい。
6
オリジナルのインディゴデニムを使った定番のデニムシリーズ。こちらの990は、バックルバックの付いた太めのストレートシルエットで、ほどよく深めの股上に仕上げている。
7
NUTS ART WORKSのアートワークを使い、OLD JOEが生産する話題のニューブランドであるBillboard。あえてシンプルなTシャツやキャップが中心のラインナップである。
【DATA】
●OLD JOE FLAGSHIP STORE(オールドジョー フラッグシップストア)
住所:東京都渋谷区神泉町21-3 渋谷YTビル02 1階(1F Shibuya YT Bld. 02, 21-3 Shinsencho Shibuya-ku, Tokyo)
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜
電話:03-5738-7292
http://oldjoe.jp
※本ジャーナルは、CLUTCH BOOKSより発行している『TOKYO SHOP STYLE』を再編集したものです。
(出典:『CLUTCH web』、写真:Norihito Suzuki 鈴木規仁、文:Shuhei Sato 佐藤周平)

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