オランダデニム紀行。Vol.1【欧州デニム最前線「Amsterdam Denim Days」レポート】

今や世界のファッションシーンで登場するデニム。元々はアメリカで生まれたモノかもしれないが、それはワークウエアのストーリー。ファッションアイテムとして確立されてからのデニムはもはや世界基準で進化を遂げている。
そんなデニムをヨーロッパというエリアで見ると、今、もっともデニムに力を入れている国がオランダといえる。実際、オランダにはいくつかのデニムブランドも存在し、世界で成功を収めているが、昨今ではオランダをヨーロッパのデニムキャピタルへと成長させようという動きが出てきた。そんなひとつの動きがアムステルダムで開催される「Amsterdam Denim Days」の存在。
メイン-1200
期間中、アムステルダムの市内にはご覧のようなバナーが掲げられ、ファッション関係者だけでなく、あらゆる人にオランダをヨーロッパのデニムキャピタルにしようということを意識させている。
1-1200
約1週間に渡り、アムステルダムでデニムに関する様々なイベントが行われるこの期間。メーカーからショップ、それにデザイナーなど、デニムに関わる人たちが協力して、この1週間を作り上げる。そんなデニムにどっぷりと浸れる週末に我がCLUTCH Magazine編集部も参戦してきた。何回かに分けてその模様を紹介していく。
今回紹介するのは「KINGPINS SHOW」。これはデニム産業に絞った展示会で、いわゆる生地やパーツといったデニムを構成する素材に特化した展示会。招待されたブランドのみが出店可能で、訪れるのもデザイナーやメーカーの生産、企画に携わる人たちという。ここアムステルダムだけでなく、ニューヨークや香港でも開催されている。
2-1200
会場にはデザイナーやブランドの企画担当や生産担当、それにファッション関係メディアなど、デニム産業に関わる人がヨーロッパを中心に集まってくる。
3-1200
ロンドンに本拠を構えるVintage Showroomはストックするヴィンテージをメインにブースを構成。時代を経て雰囲気を変えるデニムの資料にもなる展示は多くの来場者の足を止めていた。
4-1200
アメリカで旧式のシャトル織機によるデニムを今でも生産しているCone Denimや日本でセルビッジデニムを生産するCOLLECTなど、デニムそのものの素材を生産するメーカーが世界から出展している。
5-1200
会場でハンドダイのパフォーマンスを見せるアーティストや、日本からファスナーやボタンといったパーツを供給するYKKなどはクラシカルでソリッドな新作パーツを展示する。
会場には多くのデニムに携わる人たちが行き交う。もちろん、デニムをメインとした展示会なので、ファッションにデニムを取り入れている人も多い。そんな人たちをスナップしてみる。
6-1200
7-1200
8-1200
9-1200
 

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...