種類、形の違い、雑学まで、知っておきたい帽子の基本【キャップ編】

何気なく被っている帽子の部位も、1つひとつに名前があり、意味がある。基本を知れば、装いの完成度は一段と上がる。まずは帽子の定番、キャップの基本をおさらい!

キャップの部位の名称

キャップの種類

ジェットキャップ(4パネル)

パネルが縦に4枚はぎになっているキャップ アウトドアやスポーツのイメージを持つ。 1万9800円/ナイジェルケーボン(アウターリミッツTEL03-5413-6957)

トラッカーキャップ

背面部分がすべてメッシュ素材になっているキャップ。ほとんどの場合アジャスターはプラスチック製。7700円/ポテン(タマニワTEL03-6427-7685)

ベースボールキャップ(6パネル)

古くから野球を行う際のユニフォームとして着用されフロントにはチームのワッペンや刺繍が施される。8800円/ポテン(タマニワTEL03-6427-7685)

ジェットキャップ(5パネル)

頭の正面と左右にパネルが分かれ、バイザーが横に広くクラウンは浅め。7150円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービスTEL0800-8887-447)

ベースボールキャップ(6パネル・カーブバイザー)

ベースボールキャップのまっすぐなバイザーをカーブさせた型。ファッションとしての意味合いが強い 。6050円/ポテン(タマニワTEL03-6427-7685)

ベースボールキャップ(8パネル)

パネル数が多い分被った際に頭にフィットするが制作の手間がかかるため現在ではあまり見られない形。8800円/ポテン(タマニワTEL03-6427-7685)

ベースボールキャップ(5パネル)

正面のパネルが他のパネル2枚分の大きさになっており構造上クラウンに高さとボリュームが出やすい 。5720円/ミッチェル&ネス(タマニワTEL03-6427-7685)

アジャスター

スナップバック

フィットバックル

レールアジャスター

リングアジャスター

帽子のサイズを調整するためのパーツのこと。主にキャップや一部のハットなどに付けられており、頭囲に合わせてフィット感を変えられる。帽子の種類や素材、用途によって様々な種類のアジャスターが存在する。

アイレット(菊穴)

クラウンにつくハトメのような金具による通気孔。キャップを被った際にこもる頭部の熱気を逃し蒸れにくくする効果がある。

アイレットと機能は同じだがこちらはすべて縫製処理によるもの。キャップのほかバケットハットなどにも備わっている。

すべり(ビン革)

帽子の内周に縫い付けられたテープ状のパーツ。皮脂や汗を吸収する役割を持つ。以前は革が主流であったため多く存在したが、現代においては少数派。革であることには利便性や機能性はなく、ロマンがある。

ブリム・バイザー・庇(ひさし)

日差し避けのために備わる縦の長さが7〜8cmのものが一般的とされ9cm以上あるものは一般的に「ロングビル」と呼ばれる。中の芯とのズレを防ぎ補強のために施されるステッチは8本がオーソドックスその形も四角いものや丸いものなど様々な種類が存在する。

カーブバイザー

現在、キャップといえばこちらが定番かもしれない。バイザーをカーブさせたもの。芯にはポリエチレンなどの素材が入る。

バイアステープ

パネル同士を縫い合わせた際の縫い代を保護するためのテープ。 クラウンの裏面に縫い付けられ型崩れを防ぐ効果もある。

「Gwynn」オーナー・井口浩伸さんが教えるキャップ雑学

雑学① 話題のドジャースキャップは実はちょっと特殊

キャップの頂点につく「天ボタン」 通常ボディやブリムと同色が使われることがほとんどなのだが、ドジャースの公式キャップには白の生地が採用されている。小さな違いだが実は同じような仕様のキャップは多くないため意外と珍しい。

雑学② 昔のバイザーの裏が緑な訳

古着のキャップを裏返すとバイザー裏に鮮やかな緑のフェルト生地が縫い付けられていることがある。これはもともとビリヤード台に使われていた毛織物だったとされ当時余っていたその生地を流用したという説が有力だ。諸説あるが当時の物資事情を感じさせるディテールのひとつ。

雑学③ アイレットが大きいほど旧い?

手作業の縫製によって処理がなされている場合もあるため年代や個体ごとにその大きさは異なる。技術力の側面からアイレットが大きいものほど旧く、ものによっては0.5cmほどの穴が開くことも。

「Gwynn」オーナー・井口浩伸さん|Gwynnのオーナー兼運営する恵比寿のセレクトショップ「タマニワ」の店主。自他ともに認める野球好きとして知られ自身が手掛けるソックスブランド「ロスターソックス」や帽子ブランド「ポテン」などのディレクターを務める・

(出典/「2nd 2026年1月号 Vol.216」)

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なまため
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I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
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