僕らの心に刺さったコラボ
日本におけるセレクトショップの草分けとして、50年の歩みを重ねてきた「シップス」。インポートをそのまま販売する時代から、サイズ別注をする時代、そして唯一無二のコラボレーションを求めるまで……。その流れは、日本のファッションが成熟してきた道のりと重なります。老舗英国ニットメーカーと、自らのオリジナルを組み合わせた名作は、まさに“コラボの真髄”。僕らが夢中になるコラボの原点を、まずはここからのぞいてみましょう。
忘れられない共演
あのブランドとあのブランドが手を組んだ……。その知らせだけで胸がざわついた、忘れられない名作たち。ここでは業界人がこれまで心に残っているコラボアイテムを紹介します。知ったきっかけや手に入れた経緯、アイテムに込めた想いまで、1人ひとり違った“忘れられない共演”の物語をたどりながら、その魅力を存分に感じていただきます。
名品の原点 オーダーというパーソナルなコラボ
登山家が極寒の頂を目指すために託した装備、文豪が探検に臨むために求めた1着など、個人のオーダーはやがて時代を超えて名品へと変わります。オーダーとは、ブランドと顧客が交わす最もパーソナルなコラボレーション。その背景や物語に触れ、名品が生まれる瞬間を知ることで、アイテムへの愛着がさらに深まります。
トラッド派に薦めたい至極のコラボアイテム
秋冬シーズンの立ち上がり、国内外の様々なブランドがコラボアイテムをリリースしています「ブルックス ブラザーズ」×「ウィリス アンド ガイガー」というアメリカの老舗同士の共演や、「ビームス プラス」×「スタジオ ニコルソン」という初めてのコラボレーションの実現など、注目のトピックが盛りだくさん。この秋にリリースされる膨大なアイテム数の中から、編集部が本気でオススメしたい珠玉のラインナップを厳選して紹介します。
個店の覚悟。〜レジェンド店主のコラボにまつわるあれこれ〜
街の小さなセレクトショップとしてスタートし、いまでは多くの服好きを惹きつけるレジェンドショップ。資金、販売拠点という面において、大手セレクトショップよりも小規模な彼らがいかにして数々のコラボアイテムを生み出してきたのか。「セプティズ」の玉木朗さん、「玉美」の相羽岳男さん、「Pt.Alfred」の本江浩二さんの3名のレジェンド店主にインタビューをさせていただき、彼らのコラボにまつわるエピソードや考え方を聞きました。
ダブルネーム古着の楽しみ方
「このアイテムはどのブランドが作っているに違いない」。古着好きの間で語られる“ダブルネーム”や“OEM”。しかし、本気で集めて並べ、じっくり検証する機会は意外と少ないものです。当時の時代背景やアイテムのディテール、タグや内側に描かれたナンバーなどを読み解くことで、古着やヴィンテージ靴はさらに面白く、奥深くなります。OEMという一種のコラボレーションの面白さを、存分に味わってください。
超私的神コラボ
ファッション、音楽、食、カルチャーなど、ジャンルや時代を問わず、胸の中に強く残り続ける忘れられない共演。スイーツブランドの懐の深さに感銘を受けたコラボ、人生の歩み方を示してくれるミュージシャンの姿に心が震えたコラボ、今でも思わず振り返ってしまうほど心惹かれ続けている、色褪せない30年前のコラボ……。ファッション業界の15人に伺った、それぞれにとっての特別な「神コラボ」をご紹介します。
第二特集 映画から学びたいスタイルがある
映画好きの僕らは、物語以上に“あの服、あの着こなし”に目を奪われてしまうもの。今回の第二特集は、そんなあなたに贈る「映画に学ぶ着こなし術」。ウェス・アンダーソン監督の最新作に見る2nd的スタイルから、往年の名優たちの装いをメンズファッションディレクター・西口修平さんの解説付きで紐解く企画まで、読み応えたっぷりの内容に。さらに、サブスクで楽しめる2ndライクな映画もラインナップ。映画をきっかけに、次の着こなしのヒントを探してみませんか。
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