アメトラに合わせるパンツの新境地。「sus-sous」のMK-1はミリタリーながらスラックのような品の良さ。

「シュス」はヨーロッパヴィンテージのアイテムをデザインソースに、ヘリテージな雰囲気を最高級の素材と高い技術で再現するジャパンブランドである。なかでも類稀なこだわりで作り込んだ[MK-1]は、アップデートを繰り返しながら展開し続けている代表的なモデル。ミリタリーパンツながらスラックスのような品の良さも取り入れた美しい佇まいで、モダンなアメトラスタイルとの相性も抜群だ。

英国ミリタリーパンツの武骨さと美しいスラックスの作りを融合

パンツ4万9500円/シュス(マサムネTEL03-6869-5359)、ブレザー7万2600円/J.プレス オリジナルス(J.プレス & サンズ 青山TEL03-6805-0315)、BDシャツ1万3970円/セプティズ オリジナル(セプティズTEL03-5481-86 51)、シューズ5万8300円/サンダース、胸ポケットに入れたスカーフ2万2 000円/アピースオブシック(ともにグラストンベリーショールームTEL03-62 31-0213)、メガネ6万27 00円/アイヴァン 7285(コンティニュエTEL03-3792-8978)

ワイドながらスラックスのように上品見えする美しいシルエットの実現は、縫製や生地選びにまでこだわったからこそ。高い位置でギュッと絞るのがおすすめ。

【ポイント①】Draw Cord

初期[MK-1]ではホワイトだったドローコードは、そのホワイトの上からさらに染めを施すことで、より上品な印象のチャコールグレーへと進化した。

【ポイント②】Pockets

オリジナルにもつく左もものポケット。フラップは比翼になっており、内側には小さなカモフラージュ柄のフラップが配される。すっきりとした印象に。

【ポイント③】Material

素材は「綿のカシミア」とも称される最高級のスーピマコットン。11.5ozの厚みで、着用時に綺麗な落ち感が出るだけでなく、アタリの表れ方も美しい。

【ポイント④】Sleek

ボディを裏返せば、スレーキや腰回りにカモフラージュ柄の生地が配されていることが分かる。通常は目につかない部分にもこだわるのが[MK-1]流。

【ポイント⑤】Original

[MK-1]は、いくつかの英国ミリタリーパンツから意匠を組み合わせているが、メインとなるソースは、40年代製の英国軍オーバーパンツである。水・風を防ぐため通常のパンツの上から着用されていた。ポケットやドローコードの仕様などを踏襲。

【ポイント⑥】Sewing

両脇の縫製部には、当時の意匠を再現した「折り伏せ縫い」を採用。これにより、頑丈かつ穿いた時にストンと落ちるシルエットに。

【ポイント⑦】Back Style

いたってシンプルな背面は、ミニマルで美しく見えることを意識する[MK-1]ならでは。オリジナルにもあったヒップ周りの当て布は忠実に再現している。

What is MK-0?

[MK-1]に次ぎ[MK-0]もリリース。こちらはディテールをよりオリジナルに近づけており、裾のアジャスターや、柄まで再現。6万8200円

【問い合わせ】
マサムネ
TEL03-6869-5359

(出典/「2nd 2023年12月号 Vol.200」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...