実在したヴィンテージカーゴから作った、テーパードシルエットの“シン”軍パン。

  • 2023.09.04

裾に向かってテーパードしたあまり見かけないシルエットの軍パン。ドレスパンツのような腰回りの設計やフロントの1タックなど、軍パンとしては希少なディテールを有するパンツなのだが、実はこれは米軍の実在したカーゴパンツをモチーフとしている。

極端に太いワタリと裾に向かったテーパードシルエット、ブーツ着用時に足を引っ掛けるためのゴムストラップ、両玉縁&ジッパーという希少なディテールを備え、米軍の山岳部隊用に支給されたものだという。ミルスペックを確認すると1942年の表記。ごく限られた部隊のためのパンツのため、ヴィンテージ市場でも見かけることはかなり少ない。

米軍のカーゴパンツというと、M-65やM-51のほか、近年だと寒冷地用のオーバーパンツなども人気だが、いずれも共通するのは裾にドローコードを付属したドカンとしたワイドストレート。しかし、このヴィンテージはテーパードシルエット。これを見た時に、実在したヴィンテージをモチーフにしつつも、これまでに見たことのない新しいカーゴパンツを作れるのではないかと沸き立った。

アーミーツイル × 2nd ワイドテーパード マウンテンカーゴトラウザーズ

FRONT
BACK

早速、相談を持ちかけたのは【アーミーツイル】。かつてフランス軍のモーターサイクルパンツをサンプリングして作った別注で大好評を収めた実績を見込んで、タッグを組むことに。

早速、デザイナーの多田氏と協議を重ね、このパンツのユニークな点と不要なディテールを洗い出した。

フロントのポケットジッパーや膝部分のダブルニー、足元のゴムストラップ、サスペンダーボタンなどは割愛。太すぎるワタリやヒップ周りも少し削ることでアップデートし、現代で求められるワイドテーパードへと進化させることができた。

アーミーツイルのブランド説明記事はこちら

また、編集部でも好評だったのがカラバリとして追加したブラック。ブラックのカーゴパンツというと、市場には少々モノ作りが簡易的なパンツが多く、大人が履きたいと思えるものが少ないということで、サンプル制作をお願いしたのだが、これが実に良い出来映え。白T1枚で合わせることもできるし、シャツを羽織っても様になる。落ち着いた大人のカーゴパンツといった佇まいだ。

紺ブレと革靴にオリーブドラブを合わせてミリタリートラッドな装い、あるいは白トップスと合わせてブラックを穿けば落ち着いたモノトーンミリタリーに。ただ、太いだけではないテーパードシルエットは、既存のカーゴパンツの武骨一辺倒のイメージを覆してくれるはずだ。この新しい軍パンのカタチ、ぜひチャレンジしてみて欲しい。

購入はこちらから!

【ポイント①】なんとフロントポケットが両玉縁!

バックポケットではよく見かける両玉縁が、ハの字のフロントポケットとして鎮座する。

【ポイント②】上品なフラップポケット形状。

曲線的なデザインのフラップのほか、背中側のウエストバンドに配置した大きなベルトループも特徴的。

【ポイント③】1インタックの自然なゆったり感。

タックはひとつ、それもインタックなので品のある佇まいに。ワイドストレートの軍パンにはない自然なゆったり感。

【ポイント④】トリムで丁寧に裾を始末。

ヘリンボーンテープで裾の始末を行ったことで、よりスッキリとした足元のシルエットを実現した。

【ポイント⑤】サンプリングした軍パンは何とも希少な山岳部隊用。

ごく限られた期間に、少数の山岳部隊に支給されたというヴィンテージを元に、本別注アイテムは企画された。1940年代特有の半円タロンや、コンマーなど、ヴィンテージ好きなら興奮が止まらないディテール満載の1本だ。

ウエスト周りはさながらスラックスなどのトラウザーにも似た仕立てで、縫製ピッチなども細かく、コントラクターとして表記のある「JOSEPH H. COHEN & SONS」の技術力の高さが伺える。

実はイタリア軍などヨーロッパでも似たようなデザインの軍パンが存在するが、この個体は正真正銘、米軍のヴィンテージ。一見するとユーロヴィンテージのような風格を感じさせるところもファッション好きならソソられるポイントのひとつだろう。

購入はこちらから!

【サイズ】
M (ウエスト83cm、股下73cm、わたり39.5cm、裾口幅21.5cm)
L (ウエスト88cm、股下74cm、わたり41cm、裾口幅22cm)

【購入期間】
2023年8月31日(木)12:00〜2023年10月12日(木)19:00

【配送時期】
2024年2月中旬頃予定
※製作都合によりお届けが遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

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