パリミキとフェローズが初タッグ! フレンチテイストを気軽に楽しむ高コスパサングラス誕生。

1930年創業の長い歴史を誇るメガネ専門店、パリミキとフェローズが初コラボ。フレンチヴィンテージをモチーフに、細かなディテールでオリジナル性を追求した新作メガネの制作裏話を代表である2人に伺った。

左)「パリミキホールディングス」代表取締役社長・澤田将広さん|日本国内のみならず、世界14カ国の国や地域で愛されるパリミキの代表。アイウエアの豊富な知識はもちろん、音楽やファッションなど、アメリカンカルチャー好きとしても知られる。 右)「フェローズ」代表・志村昌洋さん|1991年にフェローズを設立。ミリタリー、ワークなど、アメリカンヴィンテージをベースとしながらもオリジナリティのあるデザインに定評がある。メガネのデザインを担当したのは初

志村さんのデザインを見事に具現化。

1930~1960年代頃に作られたヴィンテージアイウエア。特徴的なデザインと素材の良さは、当然ハンドメイドによるものが多くメガネ愛好家たちからも愛されている

いわゆるファッションサングラスとは一線を画す、フェローズ初のアイウエアが登場。タッグを組んだのは、メガネ専門店の名門として国内外で活躍するパリミキ。ウエアのデザインを手掛けてきた志村さんが、このプロダクツのために新たに書き下ろしたイラストから、アイウエアに対する本気度の高さを窺い知ることができる。

志村 デザインの発想に至るまで、それなりに時間を要しますが、方向性が決まってからイラストに起こす作業は早かったですね。デザインは1950年代前後のフレンチヴィンテージをモチーフにしましたが、リム内側や上部、レンズの形、フレームにエッジを効かせるなど、細かなディテールでオリジナルにこだわりました。

澤田 今まで、色々なコラボレーションを経験してきましたが、これほどまでに完璧なイラストを制作前に見たのは初めてです。仕上がりの雰囲気は、ほぼこのイラスト通り、フレンチのエッセンスも取り入れながら、トラディショナルでもあり、オリジナリティの高いデザインに仕上がっていると思います。

フレームに使用したのは、肉厚な8ミリの生地。フラットなフレームに対して、リムの内側のTVカットやリム上部を横から覗くとやや前に傾斜するなど、より立体感が演出され、上品かつ個性的に仕上げました。

映画好きで知られる志村さんらしいモデル名の由来を尋ねると。

志村 商品名はギャバンとベルモンド。数字が並ぶ型番にしたくなかったんですよね。いずれもフランスを代表する名優の名前で、なんとなく着用してそうだなぁという想像から名付けました。

澤田 どちらもフランスのヌーヴェルヴァーグを代表する名優たちですね。デザインともマッチしていると思います。

リム内側には、TVカットと呼ばれる手法が施され、リム上部は下に傾斜をつけるなど、フラットなフレームにエッジを効かせることで肉厚の生地と相まって、より立体感を演出するオリジナリティの高い仕上がり

今やファッションとして重要なアイテムとなったアイウエア。デザイン以外にも志村さんがこだわった2つの要素とは?

志村 レンズや調整を含めて、専門店であるパリミキさんに診てもらえるのが、このコラボの大きな魅力。もうひとつはなんといってもコストパフォーマンスの高さ。

澤田 それぞれアフターケアのカードが付属しますので、最寄りのパリミキでフィッティング調整、レンズ交換が可能です。

プラスチックフレームのギャバンとともにリリースされたボストン型のメタルフレーム「ベルモンド」。フロントはチタン製、テンプルには弾力性があり、耐久性に優れたβチタンを採用している。メガネ1万9800円(フェローズTEL03-5725-9577)

いま最注目のクラウンパント型[ギャバン]。

フレンチヴィンテージをモチーフに肉厚な8mmの生地を使用したクラウンパント型のギャバン。1950年代末のヌーベルバーグを代表するフランスの名優ジャン・ギャバンからインスパイアされ、名付けられた。各17600(フェローズTEL03-5725-9577)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 20234月号 Vol.193」)