1.BRACKETS(ブラケッツ)
「オーナーの飯田さんは買い付けから販売までワンオペでやっているので、ひとつひとつのアイテムを“どこでどのように買ったのか” と事細かく説明してくれるんです。セレクトが良いことは言うまでもなく、そのモノのストーリーを込みで買えるのが一番の魅力です」と坂田さんは太鼓判を押す。フランスやイギリスを中心に買い付けており、商品を見るとデザインやコンディションを吟味してセレクトしているのが伝わってくる。
「特にパンツのセレクトがおもしろいと思います。見たことのないマニアックなミリタリーものは必見ですね。セカンドが提唱しているミリタリートラッドとも相性が良いはずです」
坂田さんが「ブラケッツ」で本気で気になるヴィンテージ。
オーストラリア軍のパンツ
1940 年代の夏季用のフィールドパンツ。英国の植民地だった影響で強く影響を受けている。「ムラのある生地感やボタンの風合いが◎」1万8920円
ベルギー軍のパンツ
1952 年にベルギーの陸軍に支給されたフィールドパンツ。「イギリス軍のユニフォームの意匠を真似しているのが興味深いですね」3万9600円
フランス軍のモーターサイクルコート
1930 年代にフランス陸軍のバイク部隊に支給されていたオーバーコート。「数々の有名デザイナーたちが元ネタにした名作のひとつ」13万9700円
【DATA】
東京都渋谷区神山町13-13 ブラケッツ
TEL03-6416-8079
営業/12:00~22:00
2.OKIDOKI(オキドキ)
「渋谷にあった頃からずっと通い続けている名店。年代や国に縛られず、服として純粋にかっこいいもの、おもしろいものを選んでいることが推薦の理由です」と坂田さん。アメリカから買い付けてきたヴィンテージを中心で、戦前から2000 年代まで幅広いラインナップとなっている。また良心的な価格設定も人気の理由だろう。
「王道のアメリカ古着がある一方で、日本のデザイナーズがあったり、フラットな視点で選んでいるのがおもしろいですよね。安くてかっこいいという古着の本質を体現しているショップだと思います」
坂田さんが「オキドキ」で本気で気になるヴィンテージ。
ファイブブラザーズのダンガリーシャツ
90sのダンガリーシャツはミントコンディション。「直球のアメカジアイテムが逆に新鮮です。この手のシャツは意外と見つからないんです」7700円
ラッセルモカシンのローファー
アッパーは1 枚革のラフアウトで、デッキシューズのソールを組み合わせた珍モデル。「このモデルは初めて見ました。価格も優しいですね」1万5400円
メンズメルローズのシャツ
80 年代のメンズメルローズのシャツは、ブラックシャンブレーを使った変わり種。「自分が学生時代に出たものかと。素材使いが贅沢です」6600円
【DATA】
東京都渋谷区富ケ谷1-9-15 下岡ビルB1F
TEL03-6407-8525
営業/12:00~20:00
3.verandah(ベランダ)
「古着をコーディネートで提案しているのが好印象なショップです。古着屋が少ない骨董通りにあるというのもポイントです」とリコメンドした坂田さん。いわゆる古着店とは異なり、クリーンな印象でレディースも充実しているので、カップルで訪れても楽しめる。
「ここのコーディネートを見ると新たな発見があり、おもしろいんです。またファッションとして楽しめるようなリメイクをしているのですが、それがとても丁寧で感心しますね。珍しいものというよりは、純粋にファッションとして楽しめる古着が揃っています」