開催の趣旨

創業者・江崎利一が初めてアーモンドに出会ったのは、1930年のアメリカ産業視察旅行であった。栄養価が高くおいしいアーモンドを「いつか商品に」と考えた利一は、1955年に“1粒で2度おいしい”「アーモンドグリコ」を発売。さらに1958年には、チョコレートひと山にアーモンド1粒を入れた「アーモンドチョコレート」を発表した。
これらの製品の開発や販促には、「よそでできないことをやるのがグリコ」という利一の創意工夫の精神が色濃く反映されている。その後も、アーモンドに含まれる豊富なビタミンEや食物繊維に注目し、「アーモンド効果」などの新たな商品が誕生。Glicoとアーモンドの関係は、現在まで脈々と受け継がれている。
今回の特別展では、「アーモンドグリコ」発売70周年を記念し、当時の資料を通じて創業時代から現代に至るGlicoの創意工夫の精神と、同社のパーパス「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現に向けた取り組みの一端を紹介するものである。
「江崎利一とアーモンド」展 概要
- 開催期間:2025年5月26日(月)~2026年2月27日(金)
- 開催場所:江崎記念館(大阪市西淀川区歌島4-6-5)2階展示フロア・期間限定展示コーナー
- 展示内容:江崎利一のアメリカでのアーモンドとの出会いから、「アーモンドグリコ」「アーモンドチョコレート」「アーモンド効果」などアーモンドを使用した商品の開発や販促にまつわるエピソードをパネルで紹介。あわせて、当時の貴重な商品パッケージや新聞広告などの資料を展示。
江崎記念館について
江崎記念館は、1972年に創立50周年記念事業の一環として設立された。従業員に創業の志を伝え、社業の発展に寄与することを目的としており、創業以来のGlicoの歩みに関する資料や商品、販促品をはじめ、創業者・江崎利一ゆかりの品々を展示している。展示品の一部は国の近代化産業遺産に認定されており、2017年3月17日には大阪市より都市景観資源にも登録された。
- 名称:江崎グリコ株式会社 江崎記念館
- 所在地:大阪市西淀川区歌島4-6-5
- 開館日:月~金曜日、第1・第3土曜日(※完全予約制)
- 見学時間枠:①10:00~ ②11:30~ ③13:00~ ④14:30~
- 休館日:第1・第3土曜日以外の土曜日、日曜、祝日、夏期、年末年始
- 入場料:無料
- 予約方法:インターネットまたは電話(06-6477-8257/平日10:00-12:00、14:00-16:00 ※休館日除く)
- URL:https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/ezakikinenkan/
※完全予約制のため、予約のない来館者は入場できない。