希少なオリジナルレザーを贅沢に使った魅惑のウォレット。
埼玉県幸手市、店舗兼アトリエでひたすら革と向き合い、一手一手、一針一針黙々と製品を作るオーパスワン。6~7㎜の分厚い革を使用しているのが特徴で、その仕上がりの頑丈さとタフさが最大の魅力だ。そんなオーパスワンからコードバンを使ったウォレットシリーズが登場した。
コードバンはご存じの通り「革のダイヤモンド」とも称される最高級革。この革に希少な国産の蜜蝋を練り込んだのが「蜜蝋コードバン」だ。革の内部まで蜜蝋を染みこませるには、ただ漬け込むのではなく、絶妙なバランスで浸透させていくことが必要だという。元色の調整、温度、湿度などの様々なマテリアルコントロールをしながら試行錯誤を繰り返し、理想とする色や質感に仕上がるまでに、なんと6年もの歳月を費やしたそうだ。
前述したとおり、とても繊細な作業が必要ゆえに、まったく同じ色味にはならないのもこの革の特徴でもある。オーパスワンのみのオリジナルレザーのため、店頭でオーダーするときは、実際の革を見て好みの革を選ぶこともできる。蜜蝋コードバンを仕上げられる職人が引退してしまったため、二度と同じ革をつくることはできず、現在手元にある革のみで終売となることにも言及したい。
蜜蝋コードバン──一期一会の革を店舗で体感して欲しい。


蜜蝋コードバン
艶やかかつ深みのある色と質感が魅力のウォレット。グリーン、バーガンディー、ネイビーの3色展開で、現在あるコードバンのみで終売になる。ウォレットL-13FS 10万9780円(今回掲載のみのスペシャルプライス)
内側にも蜜蝋コードバンを配置しデザインのアクセントに。コインケースの右下にはオーパスワンのロゴを刻印したエンブレムを設置しているのもポイントだ。
丘をモチーフにしたカードケース。革を重ねることで、カードの出し入れをしやすくしているのがポイントで、ユーザーへの気遣いがこういったディテールからうかがえる。
外マチ札入れは、お札を折らずに収納可能。お札ごとに仕分けができるほか、札入れの間に小物も収納できるポケットをさりげなく設置しているのもいい。収納力抜群の仕様だ。
大きく開くコインケース。中が見やすく小銭の出し入れもスムーズ。チケットやメモを収納できる隠しポケット付きで、大切なものの収納にも便利だ。蓋裏には同色コードバンを使用。
ナチュラルレザー
オーパスワンの旗艦アイテムともいうべきナチュラルレザーのウォレット。シングルステッチのシンプルなモデルで、革の経年変化を最大限に味わえるのが魅力だ。他のモデルもナチュラルレザーをベースにデザイン。サイズは195×95㎜。ウォレットL-13FS 7万3480円、ロープ用真鍮金具 880円、ループホルダー 9680円、レザーロープコア 1万6830円
蜜蝋コードバン レザーロープコア
ナチュラルレザーをベースに、蜜蝋コードバンをワンポイントで使ったロープコア。このさりげなさがたまらない! 金具は真鍮製で、ウォレットの色と合わせた3色展開。1万6830円
蜜蝋コードバン ループホルダー
レザーロープとベルトを繋げるループホルダー。外側は蜜蝋コードバン、内側はナチュラルレザーの組み合わせ。金具は真鍮製で、キーホルダーとしても使用可能だ。1万4080円
(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/N.Fukase 深瀬典子
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