1970年代から続く内装はほぼそのまんま!? 古都・奈良に突如現れたメンズショップ

デザイナーとしてファッション業界に数々の伝説を残し、生ける伝説でもある山根英彦氏が日本の古都として知られる奈良県・餅飯殿商店街にどえらいショップをオープンさせた。1970年代に建てられたメンズショップの内装を活かし、他に類を見ない圧巻の仕上がりになっている。

内装は少し手を加えただけでほぼ現状活かし。

これまで全国津々浦々、数えきれないほどのショップを手掛けてきた山根氏。内装工事や開店準備は必ず店主自ら取り仕切るのが彼の流儀だ。

新店舗として選んだ街は日本の古都・奈良。外国人観光客も多く賑わう餅飯殿商店街にて、50年ほど前にメンズショップとして建てられた建物で、当時の内装をほぼそのまま活かした重厚な造りがこの店の大きな特徴だ。屋上に上がれば奈良の象徴、若草山、興福寺五重塔が望める好立地だ。

「1970年代につくられたメンズショップの内装そのまんま。当時を再現して造ったわけやなくほんまのそのまんま。造り付けのシャツの棚とか、わたしら子供のころのトラッドショップ? まんま残ってます。時代遅れにもほどがある?(笑)」

山根氏自ら描き下ろす人気のペイントTシャツはショップのイチオシアイテム。もちろんすべて1点ものだ
得意とするデニムウエアだけでなく、デッドストックの生地を使ったアイテムなど、デザイン性の高い服が揃う

手掛けた店舗の中でも随一の広さと趣き、そして重厚感を誇る。

ヴィンテージの靴用ショーケースが堂々と置かれ、オリジナルで作られたトラッドシューズが並ぶ。

壁面にはもともとの内装としてハンガー棚が設置されており、手を加えることなくそのまま使用している。

ショップ内の1階から2階へと登る階段も当時のまま。中央には「鉄人28号」の巨大なオブジェが出迎えてくれる。

山根氏がつくるウエアの象徴でもあるオリジナルデニムは、定番から新作まで、もちろんきっちり揃う。

得意とするデニムテーラードもずらり。トラッドでアイビーなジャケットは、これまでに彼が仕上げた傑作品。

激レア!? 山根氏が自ら手掛ける店舗製作現場に潜入。

ペンキのついた筆を手に持ち壁にアートを描く真剣な眼差しの山根氏。即時の色彩感覚でスラスラと筆を動かす。

建物に備え付けの非常用ベルを活かしたポップなカラーの壁面アート。重厚感溢れる店内にひと華添えてくれる。

搬入されたヴィンテージの巨大なシャツシェルフ。個々の引き出しにシャツを並べる店主。

ポロシャツをトルソーに着せカメラにポーズ。空間のイメージに沿ったアイテムをチョイス。

ブラックアウトされた木の端材や古材を使ってランダムに貼り付け作られた壁面。凹凸のある壁であるため、細かな清掃のチェックも入る。

透かし彫刻の欄間があるシークレットな部屋は現状VIPルーム。山根氏が趣味とする釣りの道具類が並べられる予定。

膨大な量のジーンズを仕分ける山根氏。壁面の棚にどのように陳列するかを考えるのも店主の仕事なのだという。

エントランスから見える2階のショーケース内には蝦夷鹿の剥製が鎮座する。奈良の象徴である鹿とは別物。

【DATA】
ヤマネジャパニーズデニムス 奈良店
奈良市餅飯殿町49-1
TEL.080-1365-0501
営業/12:00~19:00
https://yamaneart.base.shop

(出典/「Lightning 2024年5月号 Vol.361」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...