モンテクリスト自家農園で理想のコーヒー豆を栽培する、三茶の「レッドクローバー」。

  • 2024.02.03

今でこそコーヒータウンとして知られてきた三軒茶屋において自家焙煎店の先駆けともいえる「レッドクローバー」。コーヒーに夢とロマンを抱き、自家焙煎だけでなく中米ニカラグアに自社農園もつくってしまった異色の存在だ。収穫期には自ら現地に赴き、精製後に船便を見送ったのちに自らも帰国するなど、コーヒー愛に溢れている。

モンテクリスト自家農園で理想のコーヒー豆を栽培。

三軒茶屋栄通り商店街の奥地にある小さな自家焙煎店。矢沢永吉を愛するパンチのあるキャラの店主・木村さんだが気さくな方なので、気軽に声をかけてみて

三軒茶屋に小さな店舗を持ちながら、中米ニカラグアで自家農園も運営する「レッドクローバー」。店主の木村徹さんは若い頃、世界中を旅しながら多くのコーヒー農園を巡った。住まわせてもらうかわりに収穫を手伝うなどして農園との関係性を深めていった経験が、10年後の開業スタートにつながっている。

「ニカラグア人のブローカー、ゴメスと出会って、中米の農園を買いたいねって相談したら、あっさりできるよって()」とスタートしたのが、ニカラグアの北部、モンターニャ・エル・マハステの頂上にあるモンテクリストの自家農園だ。貧しい地域だが、山に学校や施設をつくり現地のスタッフを雇うなど、町の発展に貢献するのも木村さんの務め。収穫期には自ら現地に赴き、精製後に船便を見送ったのちに自らも帰国する。

サン・ファン・デル・リオ・ココ村の奥地にあった大自然に自生するコーヒーの木を利用して開拓したモンテクリスト農園。夢は、村全体を豊かにしていくことだそう

「だから、ニカラグアのニュークロップに関しては日本最速。122月に摘んだ豆が45月には店頭に並んでいます」

お店は6坪も満たない小さなフロアに1kg釜の小さな焙煎機。それでも木村さんの志は大きい。

「僕は夢とロマンで生きています。いい豆を栽培・焙煎して皆さまに届けるためにね」

焙煎はフジローヤルの1kg釜、煎っ太郎。小さい焙煎機だが、これで少量ずつ焼き上げる
ブランド性の高い豆も比較的リーズナブルに提供。「ブランドではなく味で判断してほしい」
店内でかかっているBGMは矢沢永吉オンリー。店内も矢沢愛溢れる
小さいビーンズショップだが、志はでかい。ドリンクテイクアウトも可

人気のコーヒー豆を紹介!

[豆の種類]
シングルオリジン 37種類
ブレンド なし
自社のモンテクリスト農園をはじめニカラグア産の豆が充実

[抽出方法]
ペーパー

[焙煎機]
フジローヤル 煎っ太郎/直火式/1kg

【シングルオリジン】モンテクリスト

浅く焙煎しているが火が入りやすい特徴の豆のため進みはハイまで行っている。飲んだあとにちょっとしてからワイルドな癖のあるハチミツのような味が跳ね返ってくる。

産地:ニカラグア
焙煎:浅煎り寄り
精製方法:ハニー
香り:ワイニー
酸味:マンゴー系
コク:ひかえめ
後味:ハニー

DATA
RED CLOVER(レッドクローバー)
住所:東京都世田谷区太子堂1-15-11
連絡先:TEL03-6362-3986
営業時間:15:0021:00
定休日:不定休
駐車場 : なし
公式HP : http://sanchacoffee.com/
SNSInstagram@redclover_sanchaFacebook@三軒茶屋red-clover
席数:なし
ホールセール:あり
豆販売:あり
豆通販:あり
テイクアウト:イベント限定
デカフェ:あり
ドリップバッグ:なし
セミナー:なし
器具販売:なし

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」

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