美しい白肌が特徴的なモンソニア属の最高峰「モンソニア・ペニクリナ」。

その奇妙で愛らしいフォルムやインテリアとしても存在感があることから、塊根植物の愛好家は急増中。そんな塊根植物の魅力にずいぶん前から傾倒し、自身のセレクトショップを立ち上げたときに、趣味が高じて塊根植物も販売し始めてしまったというオーナーが、すでに塊根植物の「沼」にハマッてしまった人や、初心者で塊根植物を育ててみたいと思っている人にもやさしくお届け! 今回は人気のあるモンソニア属の最高峰品種を紹介する。

モンソニア属でもっとも人気があるのに流通量が少ない品種。

以前に、こちらの記事でもご紹介させて頂いたモンソニア・ムルチフィダ。モンソニア属の代表的な品種としてムルチフィダを挙げるならば、今回ご紹介する「モンソニア・ペニクリナ」はモンソニア属の最高峰であり、最も人気のある品種ともいえる存在です。

最も人気があると言っても、流通量は極めて少なく入荷自体が稀で、当店でも入荷して早々に売り切れてしまう様な稀少種です。

少し前になりますが、樹形も良く綺麗なモンソニア・ペニクリナの実生株が入荷したので

売り切れてしまう前に、こちらの記事用に撮影をしておきました。

https://dig-it.media/lightning/article/806123/

白い肌と樹氷のような葉が美しい。

同じモンソニア属のムルチフィダと同様に塊茎に棘は無く、微毛を纏った樹氷のような葉の雰囲気もムルチフィダによく似ています。並べてみると違いはよく分かるのですが、奥のムルチフィダは肌が黒っぽく褐色なのに対してペニクリナは白い肌をしています。

また、ムルチフィダの様に塊茎がソーセージ状にはなりにくく、樹形はコンパクトでムッチリとしており、成熟した株でも10㎝前後と言われる小型種です。

良い実生株に出会えたら育成を始めるチャンスかも。

手に持った画像を見て頂くと、大きさもイメージしやすいかと思います。ミニラン鉢の2.5号に収まるサイズで、幅は5㎝に満たない個体です。

こちらの実生株で参考価格が2万5300円(販売済みの個体)。一時期と比べれば、だいぶ価格も落ち着いてきた印象はあるものの、現在でも十分に高価な品種と言えます。

また、輸入された現地球もごく稀に目にしますが、ペニクリナの現地球は発根管理も含めてやや難易度の高い印象があり、発根済みで状態の良い個体に出会える確率は非常に少ないと感じます。

今回ご紹介した様な国内で種から育成された実生株であれば、現地球と比べて育成もしやすいうえに、良い個体に出会えるチャンスもあると思います。

超稀少で人気のモンソニア・ペニクリナ。良い実生株に出会えた際は、是非チャレンジしたい品種です。

【DATA】
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